宮古市議会 > 2016-09-23 >
09月23日-05号

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  1. 宮古市議会 2016-09-23
    09月23日-05号


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    平成28年  9月 定例会       平成28年9月宮古市議会定例会会議録第5号第5号平成28年9月23日(金曜日)-----------------------------------議事日程第5号 日程第1 一般質問        1番 今村 正君 ・ふるさと納税について……………………218                 ・私有林伐採適正管理化について                 ・市営住宅間の住み替えについて       14番 橋本久夫君 ・希望郷いわて国体について………………225       17番 坂本悦夫君 ・子どもの貧困対策について………………235                 ・障害者との共生について        5番 白石雅一君 ・津軽石の歴史文化財を活用したまちづくりを……………………………………………………………………………………………………247                 ・スポーツ・レクリエーション施設の活用について                 ・各分野で活用できるICTの環境整備を-----------------------------------本日の会議に付した事件 上記日程のとおり出席議員(26名)    1番   今村 正君       2番   小島直也君    4番   佐々木清明君      5番   白石雅一君    6番   鳥居 晋君       7番   中島清吾君    8番   伊藤 清君       9番   内舘勝則君   10番   北村 進君      12番   須賀原チエ子君   13番   高橋秀正君      14番   橋本久夫君   15番   古舘章秀君      16番   工藤小百合君   17番   坂本悦夫君      18番   長門孝則君   19番   佐々木 勝君     20番   落合久三君   21番   竹花邦彦君      22番   松本尚美君   23番   坂下正明君      24番   茂市敏之君   25番   藤原光昭君      26番   田中 尚君   27番   加藤俊郎君      28番   前川昌登君欠席議員(1名)   11番   佐々木重勝-----------------------------------説明のための出席者   市長        山本正徳君   副市長       山口公正君   副市長       鈴木貴詞君   教育長       伊藤晃二君   参与兼都市整備部長 小前 繁君   総務部長      滝澤 肇君   企画部長      山崎政典君   市民生活部長    岩田直司君   保健福祉部長    松舘仁志君   産業振興部長    山根正敬君   危機管理監     芳賀直樹君   上下水道部長    長沢雅彦君   教育部長      上居勝弘君   総務課長      伊藤孝雄君   財政課長      若江清隆君   企画課長      菊地俊二君   総合窓口課長    大森 裕君   福祉課長      中嶋良彦君   産業支援センター所長        観光港湾課長    田中富士春君             菊池 廣君   農林課長      下島野 悟君  建設課長      箱石文夫君   建築住宅課長    松下 寛君   教育委員会総務課長 中島 巧君   学校教育課長    福徳 潤君   生涯学習課長    伊藤重行君   文化課長      高橋憲太郎君  生涯学習課いわて国体推進室長                               佐々木雅明君   総務課主幹     吉田 忍君-----------------------------------議会事務局出席者   事務局長      野崎仁也    次長        佐々木純子   主査        高村 学 △開議      午前10時00分 開議 ○議長(前川昌登君) おはようございます。 ただいままでの出席は26名でございます。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。----------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(前川昌登君) 日程第1、一般質問を行います。 1番、今村正君に質問を許します。 今村正君。     〔1番 今村 正君登壇〕(拍手) ◆1番(今村正君) 一般質問の最終日のトップバッター、1番、今村でございます。 まず初めに、このたびの台風10号に被災された皆様方には心からお見舞いを申し上げ、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。 質問に入ります。 まず、第1番目のふるさと納税についてであります。 ふるさと納税での取り組みが寄附件数、寄附金額は、平成23年分、505件、7,300万円、24年分、217件、2,000万円、25年分、214件、2,200万円、26年分、259件、1,400万円、27年分、1,974件、5,900万円となっております。 他の自治体では、ふるさと納税の返礼品として多様な品目を並べておられますが、当市においても、特産品ということではないものも検討してみる価値があるように思います。 今回ご提案申し上げるのは、ふるさとを思ってはいるけれども、実行動が伴わない環境に置かれている方々もおありです。ご先祖のお墓の清掃、供花などを行い、清掃後の写真を撮って送るというようなものも見受けられます。また、市営墓地に限って、その使用料納付書にこのサービスのチラシを同封して発送、周知しているところもございます。 ふるさとを再び思い起こしていただくための方策も肝心であると考えます。検討をしてみてはどうか、伺います。 次に、私有財産伐採適正管理化についてであります。 宮古市の総面積12万6,000ヘクタールのうち、森林面積は11万5,000ヘクタールと総土地面積の約91%を占め、県内第1位の森林面積となっております。その森林面積のうち国有林は3万2,500ヘクタール、民有林は8万2,500ヘクタールで、民有林が全体の約7割を占めております。 民有林の人工林は、森林伐採後、その跡地に再び植栽して育成し、継続的な再生産を可能にする循環型資源であります。その面積は2万8,398ヘクタールで約34%となっております。 原状では、伐採された後の植栽もなく放置された荒廃した森林では、木々の根元から土壌が流れやすく、山崩れ、山津波を起こしやすくなります。また、CО2の吸収源としても、成長期の若い樹木が二酸化炭素をどんどん吸い込み大きくなるのに対し、成熟した森林や手入れされない荒れた人工林では吸収能力がますます低下します。森林の手入れをすることは、洪水や土砂災害防止山津波防止、CО2吸収源の確保という点からも重要なことであります。 ところで、伐採の行政の現場では、この伐採後の造林の計画、造林の中の人工造林、植栽によるものと人工播種によるものとを選べるようになっておりますが、その適正な指導がなされていないように思われます。これ以外の選択肢である天然更新、言うなれば放置によるものを選択しているものが多数見受けられております。これらについても、林業を宮古市の根幹として位置づけている当市において、当然適切に指導すべきものと考えます。 林業における生産金額は、宮古市全産業の中に占める比重は相当高いと思われます。今までは、その成果の生産材が、流通過程において公正かつ正当にその業務がなされているものと思っておりました。市役所農林課に伐採届が提出され、形式的には長年正しく運用されておりますが、再検討が必要な事態であります。 原状では、届け出書だけの審査で、境界については現地確認もなく適合通知が出されております。山林所有者は、隣地地権者と境界を確認し合ったとしても、その伐採届の権利行使に問題があると思われます。山林伐採に当たり、山林の所有者において適正に伐採の管理ができているのか伺います。 宮古市の国土調査は現在時点で全面積の30%が精査されております。よって、残りの70%の市内の法務局土地登記における公図、境界決定が原状確認をされておりません。不備な状態であります。このような事態の早期の改善が求められます。 山林地主は、隣地所有者とも確認し合っていたとしても、その権利行使に問題があるようです。市民の生命と財産を守るのが行政、地方自治体であります。森林の所有が適正に管理できていないのではないか検証が必要です。また、合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律が成立したところでありますので、違法伐採などの対策についても研究、検討してみてはいかがでしょうか。市長の見解を求めます。 第3番目の市営住宅間の住み替えについてであります。 市営住宅に入居されて、加齢、年を取ることですね、または病気による身体能力の減衰、欠如により、ままならない日常生活となる事態が起きております。 公営住宅の入居者が他の公営住宅に住み替え、特定入居が、公営住宅法によって認められております。しかし、市民にやさしい行政を提唱している宮古市においては、特定入居での住み替えは現在まで前例がありませんでした。 さきの3月及び6月定例会において、住み替えについて質問したところ、公営住宅法及び公営住宅法施行令において特定入居は定められております、現在、住み替え基準、取扱要綱を検討中ですとの答弁でした。振り返ってみると、なぜこのような市民にやさしい行政の見本であるような特定入居がなされていなかったのか、できなかったのか、残念でなりません。現在の進捗状況についてお伺いいたします。 これで質問は終わります。再質問は自席にて行います。(拍手) ○議長(前川昌登君) 山本市長。     〔市長 山本正徳君登壇〕 ◎市長(山本正徳君) おはようございます。 今村議員のご質問にお答えをいたします。 初めに、ふるさと納税についてのご質問にお答えをいたします。 当市のふるさと納税の返礼品は、市内で生産、製造、加工されたもので、宮古市の魅力を伝えることができる商品、いわゆる特産品を対象としており、8月末現在、23事業所、45品目が登録をされております。 返礼品の登録は随時行っております。引き続き、商品やサービスを取り扱う事業所を募集し、地域の特産品などの返礼品を充実させ、多くの方々に当市を応援していただけるよう取り組んでまいります。 次に、ふるさと納税の返礼の一つとして、お墓の清掃等のサービスを加えることについてのご質問にお答えをいたします。 ふるさと納税に対する返礼は、生まれ育ったふるさとへの思いや、宮古市を応援したい気持ちで寄附された方々に対し、感謝の気持ちとして地域の特産品などをお送りするもので、当市の場合は、議員ご提案のお墓の清掃など、特定の対象者が特定のサービスの提供を対価として受けるために寄附されることは想定をいたしておりません。 今後も、宮古市の魅力を広く全国の方々に伝え、地域の特産品などのPRや地域産業の振興につながる商品やサービスを提供することで、多くの方々に寄附していただけるよう取り組んでまいります。 次に、私有林伐採適正管理化についてのご質問にお答えをいたします。 都道府県が定める地域森林計画の対象となっている民有林の立ち木を伐採するには、農林水産省令で定める手続に従い、当該市町村に伐採及び伐採後の造林届出書を提出することとされております。市町村は、これを市町村が定める森林整備計画に照らし、伐採方法や造林計画の内容等について審査し、適合している場合は、その旨の通知書を交付することとされております。 伐採に当たっての隣地地権者との境界の確認については、伐採及び伐採後の造林届出書に記載される事項ではございません。境界の確認は、森林所有者において適切に実施されるものであります。 また、本年5月に成立をいたしました合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律についてでございますが、この法律は平成12年に制定された、いわゆるグリーン購入法を、国や独立行政法人だけではなく民間の取引にも適用することが主な内容でございます。自然環境の保全に配慮した木材産業の発展がその目的とされておりますことから、木材加工業者等への情報提供など、関係機関と連携して制度の普及啓発に取り組んでまいります。 次に、市営住宅間の住み替えについてのご質問にお答えをいたします。 市営住宅間の住み替えに係る事務処理要綱は、既存入居者の住み替えと新規入居希望者の入居機会の調和に配慮した内容で素案を検討をいたしております。 既存入居者特定入居の要件に該当する方につきましては、申し出の内容をよく確認した上で丁寧に対応してまいります。 以上、答弁といたします。 ○議長(前川昌登君) あらかじめ申し上げます。 宮古市議会基本条例第7条第3項の規定により、質疑応答は一問一答方式で行うものとします。さらに、同条第4項の規定により、市長等への反問権を認めます。 それでは、今村正君。 ◆1番(今村正君) 答弁ありがとうございました。 ふるさと納税の関連でお尋ね申し上げますが、他の市町村では結構おやりになっているもので、そういうことを、今回の答弁の中には、考えることは考えるというようなことなんですが、今私、関連で永代供養墓の話もこれで二、三度やっておりますが、墓守がいない状態になってきたお墓が荒廃するので、その辺を何とかするためにということでの関連性の質問なもので、そこのつながりですので、今回はやらないということのようですが、検討してみることの実体的な何か考えはお持ちですか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 今村議員ご指摘のように、墓守というか、墓を管理する方々がなかなか難しい状況にあるということは認識をいたしております。ただ、それがふるさと納税という形とは、私は若干違うのではないかなというふうに思っています。いずれにせよ、何らかの形でそれらに関して対処していかなければならないことだというふうに思っておりますので、その点につきましてはどんな方法がいいのかを検討はしていきたいというふうには思っております。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) ほかの例で申しわけないんですが、世田谷区の場合でもそうなんですけれども、大分県の方がふるさと納税の中にその中身があったので、それをやってみたら大変好評だったという。ほかの自治体も合わせると60カ所くらいの自治体でそれをなさっておいでです。 そういうのも含めて考えたときに、趣旨が違うというような門前払いのお答えに近いものだと私は思いますが、その辺もう一度、市長でなくて担当者で結構ですから、そちらのお考えをいただきたいんですが、お願いします。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) これは政策判断ですので、担当者が答えるよりも私のほうが答えたほうがよろしいかというふうに思っています。 茂市議員のご質問の中に、どっちにも説明させていただきましたが、ふるさと納税の考え方というのを、我々はやはりしっかり持たなければならないのではないかなというふうに思っています。いろんな市町村がいろんな考えでもってやっていることだとは思いますが、私としては、そのような形をふるさと納税ではなくて、違う形で対応していくようなことを考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) ですから、市長と話をすると平行線になるなと思ったから、担当者の、現実の今担当なさっている方々のご意見を聞きたいんです。市長の考えは答弁でわかりましたので担当者の意見を求めます。 ○議長(前川昌登君) 今村議員、市長の答弁でよろしいかと思いますが。     〔「当然だよ。ここは、市長との政策論争の場なんだから」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 担当者も同じだと思いますので。 山本市長
    ◎市長(山本正徳君) 何度も繰り返しますが、担当者はこれ答えられないんですよ。私がこういうふうに方針を述べさせていただいて、私と違う考えを述べるわけにはいかないので、このような形になるというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) 私は、今までの取り組みの経過を知りたいと思ってお話ししただけです。答弁をしたくないのであればそれで結構です。 次の議題に入ります。 私有林伐採の適正化ということでお話をしましたが、今回いわゆる適正に処理されていない事案が、私2件預かっております。その話も前にも幾らか担当課とはやりとりしたんですが、今の現状とすればどのような状態になっているのか、この間開示請求をしましたところ、こういうことがありました。1件目のときにはちゃんとその申請書の名前、申請者の名前も土地の地番もちゃんと載ってきました。2件目のときに開示請求をしましたところ、そこが個人情報保護ということのようですが、黒塗りで出されました。そうすると、1件目の場合には、今、私は調停にかけておりますから、そこのところである程度白黒がはっきりするわけなんですが、2件目のやつが出てきておりませんから名前が特定できません。担当課長さんはよくご存じですから、2件目のやつでお答えをいただきたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 下島野農林課長。 ◎農林課長(下島野悟君) お答えいたします。 その、いわゆる2件目の案件でございますけれども、情報公開条例に基づいて書類のほうは議員さんのほうにお届けしたということになります。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) 何かというと、この私有財産を守るためにこの地方自治体が存在するわけです。生命と財産を守る任務を持っているんです。そこのときに、2件目のやつはどういうことかというと、下島野さんはご存じですけれども、土地の所有者に断りなく切られてしまって売られた事案です。それで、誰が切ったのか、そこのところを確かめるために私は求めたわけですから、そこのが出てこないということになると個人情報以前の話です。行政の怠慢だと思います。再度お願いします。 ○議長(前川昌登君) 山根産業振興部長。 ◎産業振興部長山根正敬君) 情報公開に対してのお問合せということでのご回答を申し上げます。 一般的に、情報公開の場合、個人情報が載る場合というのは、請求者本人の情報とかそういった場合に載ります。それ以外については載りません。ですから、一概に1回目は載って2回目は載らなかったということではなくて、情報公開法に基づいて適正に公開されたものというふうに考えております。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) でしたら、木が切られて売られてしまって、お金は切った人と頼んだ人に金が入ってしまったんです。これは、どこに行ってただせばいいんですか。部長さんはご存じですか。どのような手続があるんですか。 ○議長(前川昌登君) 山根産業振興部長。 ◎産業振興部長山根正敬君) 個々の事案についてちょっとご答弁はできかねますけれども、例えば議員さんのお話を聞く限り、木をとったと、盗んだという事案でございますので、やはり警察と刑法とに基づいての処理になろうかというふうに考えます。 ○議長(前川昌登君) 今村議員。 ◆1番(今村正君) これ以上お話が進まないのであればそれでいいですが、いいですが、基本的には木を伐採届を出された現地確認などがなされていなかったというところが最初の問題であります。そこのところは、どのようにお考えですか。 ○議長(前川昌登君) 下島野農林課長。 ◎農林課長(下島野悟君) 伐採に関しましては、伐採及び伐採後の造林計画等の届け書がまず出るわけでございますが、その内容につきましては宮古市の森林整備計画に基づいて審査をいたしまして、この立ち木は切っても大丈夫、林齢ですね、木の年齢に適しているということで、適合通知書というのをお出ししております。これは立ち木についての適合ということで、所有者または隣地境、それについて特定しているものではございません。 ○議長(前川昌登君) 今村議員、民地境は民間でちゃんとすべきものだから、市当局にそれを尋ねてもわかりませんよ。 今村議員。 ◆1番(今村正君) 隣地境の問題を言っていないんです。私は伐採届の成否を正しく判断しながら、現地も確認しながらやっていたかということを問いただしているのであって、その部分ではございません。 どういうことかといいますと、私が農林課に地主さんと一緒に行ったときに、最初の担当長さんのお答えはこうでした。境わかんねえんだでばということです。誰に聞いてもわかんねんだでばと。そんなもんでないでしょって。書類を出してここからここまで切るというんだったら、ここの切られたところの地主が言っているんだから、それに基づいて判断する材料を与えなくちゃいけないんじゃないですか。その地主さんに求めるのは酷ですよ。 そして、切られたという実態はおわかりなのに、そこのところを何ら精査することもなく、手あぐらをかいて課長席にとまっているのは私はちょっと問題だと思うんです。そういう部分も含めて、担当長さんの今までのかかわり方は、何にもわかんないんだ、わかんないで済む問題でないんです。財産がなくなったんです。財産は売られた先もあるわけですから、お金はその依頼者と切った人がそれなりの分担をもらっているんです。そこのあたりが納得できないから、そこについて何かできないのか、行政として管理しているというのであれば、そこのところの問題はこれありと思いませんか、課長。 ○議長(前川昌登君) 山根産業振興部長。 ◎産業振興部長山根正敬君) 伐採の届け出は宮古市の地域森林計画地域森林計画は林班図、森林簿に基づいております。林班図、森林簿につきましては、そのとおり、木の生えているところの境を示すものではございません。その木をどのように育てて、この地域にどういう木を育てるかというふうな部分を定めるものでありまして、先ほど課長が申したとおり、その伐採計画については市のその地域の森林計画に基づいて、その木、樹種をどのように育てていくか、どの地域にどういう木を育てていくかというものを基づいているもので、その境目までを許可するというものではございませんので、議員さんおっしゃるとおり境目までとなりますと、民民のことになりますので、市の入る部分ではないかというふうに考えます。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) 現場を精査しながら、森林図というのも私、見させていただきました。森林図においては、そこの該当の地主さんの土地はもっと離れた土地にありました。それは現状と合っておりません。こんな森林図に基づいて森林計画を立てて、それが遂行されるというのは、そこに不都合があってもおかしくないんじゃないですか。その辺の精査をするためには、言うなれば国土調査が今、重茂に入っていますが、国土調査をしてからでないとその伐採に関しての正しい答えが出てこないのは、それはわかります。ただ、それができていないにもかかわらず、そこが野放図な状態であるということ自体が、私は生命と財産を守る自治体のやる仕事の中とすれば、ふぐあいがあるんじゃないかということです。部長、お願いします。 ○議長(前川昌登君) 一問一答です。もう答弁はできています。次の質問に移ってください。 今村正君。 ◆1番(今村正君) 何だって、きょうは合わない議論になっちゃったんだね、これね。 次の、3つ目の質問です。 市営住宅の住み替えについて。検討しておりますをこれで3月からずっとやっております。検討するのに何年かかるんですか。その案ができた状態に、今なっているかどうか進捗度合いをお尋ねします。 ○議長(前川昌登君) 松下建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(松下寛君) 住み替えの事務処理要綱につきましては、完成をしたところでございます。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) 改定したということは、それが公表されるような状態になったということですか。 ○議長(前川昌登君) 松下建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(松下寛君) そういうことでございます。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) 公表されるには、プロセスを踏まなくちゃいけないのですよね。そうすると、いつごろ、その改定された取扱要綱は出てくるんですか。 ○議長(前川昌登君) 松下建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(松下寛君) 素案ができたばかりですので、今後、日程については調整したいと思いますが、いずれ速やかに実施してまいりたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 今村正君。 ◆1番(今村正君) 何だか、今回のやつはみんなだね、これね。 質問の中身が悪いのかどうかわかりませんが、問題とすれば今の住み替えの問題は、やる意思があるかどうかの意思のところが出てこないし、住み替えの内容、いわゆる要領のところが、こういうことでそういう中身に変えますよということなどは具体的なものは出てきませんが、その中身について、もし案である程度まとまったんであればご公表、この議会でさせていただけることになりませんか。 ○議長(前川昌登君) 松下建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(松下寛君) 住み替えの要綱につきましてですが、まず住み替えの趣旨につきましては、住み替えする場合の取り扱いについて必要な事項を定めるということでございます。それから、住み替えの定義を定めております。そして、第3条で住み替えができるものとしてそれぞれ規定を定めております。 次、住み替えの住宅については、市長が指定するものとして次に定めるところによるということで、それぞれ、例えば人数がふえた場合には現在の規模を超える住宅でありますとか、あるいは、その従来議員さんがお話ししております、加齢、老齢によって、例えば病気によって、その上層階に住むことが非常に困難であるといった場合には、その1階平屋、または昇降機つきの住宅というようなところで住み替えの住宅の内容を定めております。それから申請方法、それから承認の仕方というところを事務処理の進め方というところで定めたものが、やっと完成いたしました。 6月定例会のときも示唆しましたとおり、この要綱が完成するまでにおきましても、公営住宅法、それから公営住宅法の施行令、それから条例、そしてさらには、その当時も事務処理案につきましては策定中でありましたことから、それらを基本として対応するということでお話をしております。実際相談があった場合には、それぞれの法令、条例、それから今回の事務処理要綱でもって対応してまいりまして、今後もそういう取り扱いをしてまいりたいというふうに思っております。     〔「終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) これで、今村正君の一般質問を終わります。 次に、14番、橋本久夫君に質問を許します。 橋本久夫君。     〔14番 橋本久夫君登壇〕(拍手) ◆14番(橋本久夫君) 9月定例会に当たり、質問通告に従い質問をさせていただきます。 私からは、間もなく開催される希望郷いわて国体についてを質問いたします。 質問に先立ち、8月30日の台風10号の被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。 3.11の大津波災害から5年半という復興途中にあっての今回の災害は、再びあの悪夢を呼び戻すものでもありました。本市においては人的被害はなかったものの、あわやという事態が松山地区で発生しておりました。2mという浸水被害は本市でも大きなものでしたが、その被害状況は余り知られることはありませんでした。これらは長沢川の決壊によるもので、改めて河川災害の恐ろしさを認識するものでありました。 これにより、大震災と今回、あるいは新規創業後に大震災、そして今回とトリプルとも言える借金を抱えるに至った方々もおり、当局におかれましては、被災者に対する各種支援策を早急にお願いするものであります。 地球温暖化の影響によって、今後ますますこのような豪雨災害が起きる時代へと突入しております。こうした災害によって産業が、文化が廃れていくことがないよう、自然としっかり向き合いながら、ハードにソフトに、そして強靭なだけではなく、しなやかに災害に対応すべく、英知を結集した水災害に強いまちづくりをしていくことを切望するものであります。 それでは、一般質問に入ります。 間もなく開催される希望郷いわて国体についてであります。 本日でいよいよ開催8日前となりました。昭和45年以来、2巡目国民体育大会として、県民、市民の意識もいよいよ高まってきております。既に開催された競技もありますが、本市においては正式競技としてセーリング競技が1日開会式、翌2日から5日まで、レスリング競技においては7日から10日までが競技が開催されます。また、先日9月18日にはデモンストレーション競技のシーカヤックマラソン大会が開催され、全国津々浦々から150名余りの選手が参加し、三陸の雄大な自然を満喫しながら力強いパドリングさばきを披露してくれました。 国民体育大会は国民の健康増進と体力向上を図り、あわせてスポーツの振興を目的に、スポーツ振興法に定める重要行事として毎年開催される国内最大の国民スポーツの祭典であります。 ことしの夏に開催されたリオオリンピックに象徴されるように、スポーツの祭典は多くの感動を与えてくれるものであります。 余談にはなりますが、リオオリンピックでは宮古とゆかりあるアスリートが多く出場しておりました。レスリングの吉田沙保里選手、栄監督、陸上のケンブリッジ飛鳥選手、村山紘太選手、卓球の福原愛選手など、いずれも宮古に訪れたという縁があり、その活躍もあって多くの人が応援に歓声を上げ、子供たちにとっては世界に目を向けるきっかけとなったものではないでしょうか。 また、卓球競技で使用されたあの卓球台の脚部は宮古産のブナ材でつくられたものでありました。メーカーの大震災からの復興支援としてつくられ、デザイン的にも優れたものであり、世界的に話題になったものでした。しかしながら、宮古市民で知る人は少なかったようです。 さて、宮古開催の競技ですが、セーリング競技は自然を相手にするスポーツだけに、現地の状況をいち早く把握するために、選手たちは大会日程前に現地で調整するため宮古に入ってきます。その時点から既に大会は始まっていると言っても過言ではありません。レスリング競技においては、リオオリンピックのメダリストの出場もあるほか、今大会から女子種目が採用されるなど注目度も高くなっております。 46年ぶりという国民の祭典というこの機会に、来訪者や地域がこのような感動を得るためにも、市民一体となっておもてなしの心を忘れずに、多くの人々の英知を結集して成功に導いてほしいと願うものであります。開催まであとわずかです。その準備は着々と進んでいるとは思いますが、最後の最後まで準備を怠らず、創造力を持って当たってほしいと願います。 最終確認の意味も込めまして、改めて全体状況を含めて以下の点についてお伺いいたします。 1つ目として、大会期間を通じておおよその役員、選手及び来訪者数をどのように捉えているか伺います。 2点目として、選手等の宿泊は問題はないとは思いますが、現況においてこれ以外の観光客等宿泊の受け入れ体制の状況はいかがでしょうか。 3点目、これまで全国的な国体ポスターは見かけましたが、セーリングやレスリング競技単独ポスターを見ることがありませんでした。先日のシーカヤックマラソンはしっかりと作成しPRしておりましたが、正式競技にもかかわらず、その取り組み方の温度差を感じます。過去の例からも、地域で行われるものとしてのPRポスターが必要ではなかったでしょうか。 4点目、大会ボランティアを公募しておりましたが、その登録状況と活動内容はどのようになるものなのかお伺いします。 5点目、各種大会の式典セレモニーには、昨今、そのまちの魅力や文化を伝える演出なども取り入れるのが特徴的になっております。今大会に関して、以前の質問においても、文化との融合などを提案してまいりました。また、震災から復興までのプロモーションの映像もあっていいと思います。このまちの復興までの道のりを効果的にあらわすものとして、このような演出も必要と考えます。 要項では創意工夫を凝らしたぬくもりのある運営を予定とありますが、具体的にどのようなものが行われるものか伺います。 6点目、県内各地の開催地では、国体に関連してさまざまな取り組みをしていることが連日メディアを通じて紹介されております。来訪者にとっては楽しみの一つでもあり、地域にとってはそのまちの魅力を売り込むチャンスでもあります。宮古市の市全体のPRや飲食、地場産品等、情報発信の状況はどのようになっているのでしょうか。また、情報発信としては国体に出場する地元選手を紹介する媒体もないのかお伺いします。 最後に、これらの国体は決して国体競技だけに完結するイベントであってはならないと考えます。国体を契機として地元意識が高揚され、スポーツの振興が図られ、快適な生活空間が整備されていくべきであります。 国体にかかわった自治体と住民の力が、イベントの開催だけではなく、国体を契機とした地域活性化やまちづくりといった大きな目標に向かって集約されることによって、国体開催は新たな価値を付加されることになると思います。そうしたことを踏まえて、国体後、本市としてもこの経験をまちづくりや2019年のワールドカップラグビーなどに生かしてほしいと願うものであります。 ワールドカップラグビーは多くの外国人観光客が見込まれます。釜石市が開催地ではありますが、本市においてもさまざまなかかわり方の可能性が広がっていくものと思われます。国体レガシーをどう生かしていくのか、それらの見解をお伺いします。 以上、壇上からの質問を終わります。再質問については自席から行わせていただきます。(拍手) ○議長(前川昌登君) 伊藤教育長。     〔教育長 伊藤晃二君登壇〕 ◎教育長(伊藤晃二君) 希望郷いわて国体についてのご質問にお答えいたします。 初めに、大会期間を通じておおよその役員、選手及び来訪者数をどのように捉えているかとのご質問にお答えいたします。 国体の競技運営のため本市以外から来訪する役員の人数は、セーリング競技149人、レスリング競技が96人で、参加選手及び監督の人数は、セーリング競技が576人、レスリング競技が740人でございます。 また、選手の応援や競技の観戦に訪れる来訪者の人数は、開催競技数や会場の立地条件に違いがございますが、先催自治体の例など踏まえて、セーリング競技が延べ2,000人、レスリング競技が延べ5,000人を見込んでおります。 次に、宿泊の受け入れ体制等の状況についてお答えいたします。 国体に参加する選手、監督及び役員等の宿泊は、岩手県が設置する希望郷いわて国体配宿センターが行っておりますが、セーリング競技、レスリング競技とも調整が終了しております。 次に、競技単独ポスターが必要ではないかとのご質問にお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、前回の国体では、夏季大会及び秋季大会の全競技のポスターが各開催地で作成されました。今国体については、本市で開催される3競技を広くお知らせしたいとの考えから、3競技を1つにまとめてデザインしたのぼりやチラシを作成し、イベントでの配布や掲出及び商店街などで掲示を行いました。 ポスターは、岩手県が県民にデザインを公募し作成したものが県内各地で掲示されたことから、国体のポスターが競合しないよう、競技ごとのポスターは作成せず、のぼり等で周知を図ったものでございます。 次に、ボランティアの登録状況と活動内容についてお答えいたします。 ボランティアは個人が38人、団体が8団体の登録でございます。 活動内容は、宮古駅前に設ける総合案内所の業務のほか、会場の案内所、選手や役員等の受付及び休憩所での業務、そして会場内のごみ回収やプランターなどの整理等を行う会場美化を担当いたします。 次に、式典はどのようなものが行われるかとのご質問にお答えいたします。 式典は、セーリング競技及びレスリング競技とも競技開始式、種目別の表彰式及び総合表彰式を行いますが、いずれの式典も参列する選手の負担を少なくするため簡素化されたものとなります。 そこで、選手たちを温かく歓迎するものとして、宮古市女性会議の皆さんにご協力をいただいて、休憩所で地元食材を使った汁物などのおふるまいを行い、ぬくもりと宮古らしさを提供いたします。 次に、市全体のPRや飲食、地場産品等情報発信の状況についてお答えいたします。 市のPRについては、市内の小・中学生が景勝地の写真をデザインしたカードにメッセージを書き込んだものと地元木材を使ったカード立てのセットを各県選手、監督などに配付するほか、総合案内所や会場内に設けた案内所で各種パンフレットを配布いたします。 また、飲食、地場産品等につきましては、地元事業者が会場へ売店を出店いたします。出店する27店舗のうち市内事業者は13店舗で、希望した事業者は全て出店いたします。 次に、国体の経験をまちづくりやラグビーワールドカップなどに生かしてほしいが見解を伺うとのご質問にお答えいたします。 46年ぶりの国体を迎えるに当たり、東日本大震災からの復興の途上にある宮古市が一丸となって取り組むためには、公的機関等と民間の各団体との連携が必須であると考え、市内各団体等にご参加いただいて宮古市実行委員会を組織いたしました。 この国体が終われば、また新たな課題への取り組みや挑戦が始まります。今後も民間の方々のご協力をいただきながら、さらに連携を深めて取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) 今、各種答弁をいただきました。本当に、あと1週間もすれば国体が開催されるということで、本当に関係者の皆様には準備を大変ご苦労さまでございます。本当にすばらしい大会になるよう、私どもも一丸になって頑張っていきたいなと思っております。 ちょっと45年前の国体を振り返りますと、私はちょうど高校1年生でありまして、当時はセーリングの、今はセーリングと言いますけれども、かつてはヨット競技という名前であったんですが、高校生として補助員のほうの担当もさせていただいたほか、式典でその担当もさせていただきました。今の木材港のところの防潮堤に掲揚ポールを設置いたしまして、国旗とか国体旗とか県旗とかいろいろあるんですが、私、たまたま宮古市旗の掲揚の担当をさせていただいた記憶があって、非常に46年前、今、本当にまだきのうのことのように思い出しております。 あわせて、大会期間中は非常にヨット競技、微風でなかなかレースが全部消化できないクラスもあったんですけれども、最終の閉会式のときに、ちょうど私は旗を降納する係だったんですが、その降納する瞬間にあそこの会場に強風、すごい風が入り込んで、選手団に大きなどよめきが起こって、ああ、この風がもっと早く入ってくれたらなというイメージで、そういう風が吹き込んできたのも改めて思い出すところであります。 そのように、本当にあの当時は時代背景が違ってはいたんですけれども、今も国体にかけるさまざまな思いは市民に多くあろうかと思います。私もこの市民の一人として、ぜひこの46年前の国体に勝るとも劣らない、そういう国体運営を、本当に行政の方々とともに手がけていきたいなとは思っているわけですけれども、一番心配されるのは、選手団はそのとおり宿泊等も含めて確保されているわけなんですけれども、この間の台風10号の被害等もありまして、宿泊の問題とか観光客、その関係者とか含めて非常に、この宮古に来るアクセスがまだどうなんだという方もあろうかと思います。その辺も含めてどうでしょうかね、国体関係者以外というか父兄、それから応援団も含めた人たちの受け入れのキャパとしては、この期間中は大丈夫でしょうか、その辺は把握はできていますでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) 国体期間中の一般の方々の宿泊に関してでございますが、実はこれはこちらのほうではちょっと把握はできておりません。正直なところを申し上げますと、把握はできておりません。ただ、個別に旅館さんのほうでも、配宿センターのほうで選手等の配宿が終わるまではなかなかその予約を取れなかったという状況はございますが、その後の問い合わせ等には直接、ネット等ではなくて直接旅館のほうにおかけいただければ、もう選手等配宿決まっているので、宿泊については確認できますということでご案内はしています。 特に、取れないとか、どこかを紹介してほしいというようなお話はまだうちのほうにはきていないので、何とかその辺のところは、お泊まりの場所とかはできるのかなというのと、あと、問い合わせの中であるのは、宮古に直接泊まるのではなくて県内のほうでレンタカーを使って回りたいんだけどという、その交通のアクセスのほうですね。この間の、何とか復旧していただきまして106号も通れるようになりましたけれども、そちらのほうをご心配されて問い合わせをされる方のほうが多いような状況でございます。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) あと、選手のほう、競技のほうだったんですけれども、途中いろいろ宿泊施設が変更したりとか、そういったこともあったようなんですけれども、それらの対応も今はもう十分に確保できて、選手の受け入れはもう万全だという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) 宿泊施設につきましては、宿泊施設側の都合で、ちょっと受け入れの日程の関係で通しでできないとかというようなお話もありましたけれども、配宿センターのほうでいろいろ働きかけをしていただいて、うちのほうもお願いをしまして、今の段階ではもう全て配宿は確定しております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) そういった意味では、万全な体制が進められているかと思いますけれども、ポスターのことも質問したんですけれども、今さらもう、期間も含めて、つくれということはないんですけれども、残念なことに、ちょっとこの期間もありながらも、やはり単独のポスターもあってしかるべきじゃなかったのかなと私は個人的には思っているわけで。 というのも、かつてはヨットと言われて、今はセーリングという競技になっているんですけれども、市民の間では、ヨットがあって、セーリングがあって、レスリングがあってという、すごく混同するようなイメージを持たれている方がいるし、いつからいつまで国体はあるんだということも含めて、いつからいつまであるかというのもなかなか理解がされていなかったのではないかなとは、私個人では思っておりました。 それで46年前の国体のやつを調べますと、かつてのやつはイラストで写真をモチーフに、市民の方々が撮影したものを、それをモチーフにデザインしてイラスト風にしたポスターでありました。非常に趣のある時代背景も感じるものでありましたけれども、いずれ今大会でもそういうものがなされると思っていた自分としては意外と拍子抜けで、あれ、ないのかなというのがちょっと残念な思いでした。というのも、46年前と今のセーリングそのものの艇首、船のスタイルそのものも全然もう新しいものになっており、やっぱりイメージ的にも非常にアピールするような、スピードボートというんですか、そういったものが採用される国体でありますので、そういう意味でもビジュアルで訴えながら、新たなその国体のイメージを、宮古市でもこういう競技が盛んにできるんだということを訴える一つでもあったのかなということを今でも私は思うわけです。 期間もないんで、それはそれで意見だけにとどめておきますが、あわせて、そういった大会を支えていく上で、やっていく上で、やっぱりおもてなしという意味、それから宮古のアピール、演出といった部分で、以前の質問でも開会式と宮古との文化との融合が何か必要ではないかということを提案したわけです。答弁によりますと、非常に簡素化のイメージということで、それはそれでやむを得ないかとは思いますが、その開会式のどこかを利用して私は、今いろんな式典を見ると、プロモーション映像、やはりシティプロモーションという部分で、全国から来る選手たち、関係者を捉える意味では、やっぱりそういったものが開会式であったり、どこかの会場で披露されるのも一つの手かななんていうふうには思っておりました。 今回、答弁にもないんですが、そういったプロモーションに関するような取り組みはないか、改めてお聞きします。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) 式典の中でそういうプロモーションのようなものは、はっきり言ってございません。どうしても今の式典の流れは、表彰等も多くなっていますので、選手等の負担にならないようにできるだけ簡素化された形で進行するという形になっております。 それで、競技のプロモーションというわけではないんですけれども、例えば復興のところの映像等というお話でございますが、県のほうで企画しております復興写真展というところで、小規模ではございますけれども、復興に向けて、宮古市だけではなくて沿岸各地の復興に向けている写真と、それからその記録映像みたいなものです、プロモーション映像3種類ございますが、そちらを会場で流すような準備をしております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) 過去の映像も含めた、そういった意味でのプロモーションはあるということですね。私がお願いしたイメージは、開会式等の式典が始まる前の二、三分のようなイメージフィルムですね、ああいったものがあっていいんじゃないかなという思いがしたわけです。 宮古市としては、台湾でしたっけか、インバウンドでそういうようなイメージ、プロモーションビデオか何かつくられましたよね。それにちょっと編集を加えて、大震災でこういう状況だった海が今こういうふうに復興しつつあって、そして国体の開催を迎えるに至ったというストーリー性のあるそういったプロモーションがあってこそ、何かこの今回の宮古市の国体の意義というのはそこに集約されてくるんじゃないかなと、私は個人的に思っています。 というのも、やはり皆さんもご存じだったように、あの3.11のときは宮古商業の選手が海にいて、そして職員によって助けられ、奇跡の風が吹いて誰ひとり、海にいながらも人的な被害を高校生たちに出すことなく、皆さん救出されたという、そういう歴史的な背景をもっており、それが、あの話が国際セーリング連盟のロシアで開かれた中であれが報告され、世界各国から称賛を受けたという、一つの救助の事例ではあったわけですね。そういった背景を持っている宮古だからこそ、今回の国体ではそういったものの何かイメージも含めてやっぱりプロモーションして、世界なり全国に発信する一つの私はきっかけだったんじゃないかなというふうに思うのね。それが私の言う創造力というか、そういったものをやはり国体の中にも取り込んで、やっぱり宮古市というものをアピールする一つの機会ではなかったのかな。これも期間があるかないか、これからできるかどうか含めて、私の一つの思いとして提案として発言をさせていただきます。 それから、あと競技の観戦については、いろいろあるということ、市民もいろんな媒体を通じて知っているかと思うんですが、特にレスリング競技はスタンドスポーツなので、割と観戦もしやすくて理解もしやすいと思います。なかなか、海のスポーツというのは非常に市民になじみもあってか、名前としては入ってくるけれども、実際の観戦という部分では、非常にちょっとなかなか皆さんが理解しにくい部分で、今回のセーリングの特徴の中に、いろんな市民に知らせる、観戦させる方法があるかと思うんですが、今現在具体的に決まっている方法があったら教えていただきたいんですが。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) まず、会場ではビデオ映像で休憩所、皆さんが休憩するところに、本来は競技のほうの監視用の映像も同じように流して、観戦できるようにしております。それから、ネットのほうでも中継を近隣、ある程度の範囲になりますけれども、そちらのほうで、競技場の映像を携帯とかで観戦できるように今、準備を進めているところでございます。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) そうすると、2つの観戦、まず、もちろん現地では海で行って観覧艇が出て、それで観覧はできる。それから、今ネットでの中継ということなんですが、ネットの場合はインターネットと、それから、ちょっとチラシを見たらエリア放送というのが出ていたんですが、この違いは何ですか。インターネット中継があって、そしてエリア放送で何か、何十何チャンネルというチラシをちょっと見たんですけれども、これは全く別物で、市民の方が視聴できるのかということを、ちょっとわかりやすく、もしわかれば説明してもらえればありがたいんですが。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) すみません。私もその映像そのものしか、急には何か、ちょっと余り詳しくないんですけれども、スマホでヨットという、もともと携帯で見られるものは過去の競技大会のほうでも中継でやっております。ヨットの位置がわかるような映像のやつになります。それとは別に、エリアである程度近くのところでは観戦できるように、映像をインターネットで流すというのが今回のやろうとしているものでございます。スマホで見るやつとは別の、スマホでヨットという従来からやっているやつとは別のもので映像を中継するというものでございます。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) わかりました。会場で行けば会場で大型モニターでもまず見られる。そのモニターに映ったものがスマホでも見られるという理解ですか。ちょっと今の確認ですが。 会場には大型モニターありますね。中継をしています。見られる。それから、例えば会場にいなくても改めてスマホを持っていればスマホで見られる。その辺ちょっともう一度お願いします。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) すみません。先ほど言ったそのスマホで見られるやつというのは、従来からあるヨットの位置を流したりとかいうもので、会場で流す映像のものとは違います。会場で流すものというのが、映像のほうはエリア中継で見られるようなもので、全くスマホのものとは別物でございます。同じものが両方で見られるというものではなくて、別のものでございます。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) わかりました。そうすると、一般的にはエリア放送を見ていたほうがわかりやすいということでありますね。 ですから、それは検索か何かして、いわて国民体育大会か何か、そういうキーワードですぐ……キーワードは何になりますか。国体。宮古。それはまだわかりませんか。多分、見られるといってもどこでサイトに上がっているのか、それをユーストリームになるのか、いろいろあると思うんですが、ただ私チラシ見ると43チャンネルと何か書いてあった、そのチャンネルの意味がちょっとよくわからなかったんですが、もしそこがわかればと思いますが、今はわからないですね。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) 大変申しわけございません。仕掛けそのものが私もよくわかっていないので。ただ、ホームページとかそういうところから、観戦の手段を簡単に手に入れられるようにはしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) そういう意味では、46年前の国体とはもう本当に趣も違って、そういったITを駆使しながら、国体もそういう時代になってきているんだということはよく、より多くの市民にもわかっていただいて、観戦する機会につなげていただきたいなと思っております。 それで、改めまして、この間国体選手の激励会に参加させていただきました。私も毎年いろんな関係で参加するんですけれども、ことしが国体に参加する選手が過去最大の31人ですよね。今まで毎年毎年国体選手が参加している中で、ことしがやっぱり地元で開催されるということで、31人の宮古の代表選手がいるわけなんですが、残念ながら、せっかくこういう地元の開催の機会なんだけれども、もっと市民がそれを、お祝いじゃないけれども、応援してあげる環境の壮行会というのがあってもよかったんじゃないかなと個人的には思います。レスリング、セーリング以外も宮古の選手がいっぱい参加する競技があるんでね、そういったものをあわせてやっぱり市民一体となって応援する、そういった機会もつくって、あってもよかったかな。 もちろん激励会は激励会でやっていて、それは選手たちを応援するのは当たり前なんですが、もっとそれが幅を広げて、ことしやっぱり地元の国体という意味もあって、何かそういったことで、市民会館の中ホールでもいいから、関係者も含めて、やっぱりみんなでそれこそ激励する、そういう機会もあってもよかったかなと今振り返れば思うんですが。 この31人合わせて、31人なのか、それから地元でやるセーリング、レスリングなんか、こういう選手たちを紹介するプロフィールなり、そういう媒体というのは改めてできるのかどうか、あるのかどうか、ちょっとそこを確認したいと思います。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) 国体選手の紹介につきましては、国体のイベントということで、100日前をやったときから、ハーバーラジオさんのほうをお願いして、国体中継というか、国体の啓発の放送を続けていただいております。そちらの中で選手紹介という形でご紹介もしております。それから、もう一つの媒体として、ミニプログラムのほうに選手紹介を載せて、今現在つくっているところでございます。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) そのミニプログラムは地元の競技ですね。はい、わかりました。いずれ、ボートとか柔道とか含めて各種、宮古市の選手もいろんな競技で頑張ってくれると思うので、それもあわせて応援する体制があったらいいのではないかなと思っております。 それから、あとはこれ、さまざまな、さっきも観戦方法についてお伺いしましたんですが、期間中は例えば小学校であったり、中学校であったり、高校も含めるのかどうかはあれなんですが、そういう学校として観戦するような機会というのもやっぱりあるのでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) 学校観戦としまして、レスリング、セーリングそれぞれ小・中学校のほうにご案内を出しておりまして、セーリングのほうは全部で5校、271名、それからレスリングのほうは小学校が9校、中学校4校の合計1,234名が学校観戦として体育館、それからリアスハーバーのほうで競技観戦をするという予定になっております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) ありがとうございます。こういう観戦は、非常に子供たちにとっても大事なんだろうなと思っております。 私の経験をさせていただくと、私、秋田国体で役員で参加したときなんですが、秋田は湾じゃなく外洋だったんですけれども、ちょうどレースをつくる海面が防潮堤をずっと並行して市民、多くの人に観戦できる岸沿いにコースをつくって、ゴールを見える場所につくったんです。私、その役員として参加したときに、解説者として国体の解説をやったんですけれども、非常にやっぱり地元の中学生や小学生が来て、やはりヨットというのはなかなかわかりにくいんで、やっぱり解説しなければならないということで、非常にいい、秋田ではそういう取り組みをしたわけなんですけれども。 そういう場合、今回、宮古ではそういった場合での取り組みの状況がちょっとまだはっきりしたところが見えていないんですが、そういう解説も含めて、そういう小・中学生に対応する何かそういう場というんですか、それは今後予定されているのかどうかをちょっとお伺いします。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) セーリングのほうにつきましては、中央競技団体のほうの方が解説についていただいて、その流す映像のほうで解説をするというふうに準備をしております。 レスリングのほうにつきましては人数も多いですし、自然に体育館の中で選手を応援していただくという形で、特に解説のほうはつけない形で、各校がその場の環境といいますか、体育館の雰囲気を味わっていただくような形で観戦というふうに考えております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) それでは、続いてボランティアの関係をお伺いします。 個人が38人、団体が8団体が登録しているということで、各種案内業務等、それから清掃活動等ということで担当するという答弁をいただきました。 最近の報道なんかで見ると、ボランティアも含めた、市の案内とか、要するに宮古市の飲食案内とかそういったのとは、これは案内は特にボランティアさんがやるということではなく、ボランティアさんはあくまでも会場のフォローという考え方でよろしいでしょうか。要するに、これ全体の中でも宮古市のアピールをする、その媒体を配る、いろんなことがあるんですけれども、久慈かどこかではボランティアさんがタブレットを持って、選手にこういった地元の紹介をやったりとか、こういった食べ物があるよとかということを取り組む予定にはなっているということが報道されていたんですが、宮古市の場合はこういう情報発信する場合、ボランティアさんも特にかかわるということではなく、その辺の担当の役割というんですか、それはいかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 佐々木国体推進室長。 ◎いわて国体推進室長佐々木雅明君) ボランティアさんがその情報発信の役割を担うという形ではなくて、あくまでもその競技運営、それから各会場に設けます案内所での案内業務の補助、あとは、駅前のほうにもバス等で宮古のほうにいらっしゃる方のために案内所を設けますので、そちらのほうでの作業の補助をしていただくということになります。うちのほうではタブレットはちょっと用意していませんので、観光パンフレット等を使いながら市内をPRしていきたいというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) そういう意味では、本当にいろいろPRするチャンスでもあるわけですね。そういう、本当にタブレットは私も重要だなとは思ったんですね。一応ボランティアさんが持っていろいろ、会場でも選手に尋ねられたらすぐそこで、こういろいろ案内ができるというような仕組みを考えているということもあったんで、そういう方法も確かに一つの取り組みの仕方だなというのを思ったわけでございます。 それと、では最後の国体レガシーというんですか、そういった部分で今後の取り組み方についてをちょっとお伺いするんですが、その前にそういうレガシー、遺産をどういうふうに引き継いでいくかという一つの提案の中に、ちょっと質問の中にだけ取り入れさせてもらっているんですが、リオオリンピックの卓球台の話なんですけれども、質問趣旨にはちょっと触れてはいなかったんですが、取り下げた中でちょっとあったので、一つの意見として言わせてもらいたいんですが、この間のオリンピックでは卓球台の脚部がすごくデザイン的にすぐれたものとして世界中でも話題になった。調べていったらば、実はあれは宮古の新里でとったブナでつくられた卓球台だったということが明らかになって、非常に世界的にも話題になったわけなんですが、そのレガシーという部分であって、何かせっかくだから、何かああいうものを宮古市に取り入れて、今後のスポーツの振興の中の一つに位置づける台として、宮古市でも、リオで使ったのでなくても同じ型のものでもいいと思うんですが、そういったものも取り入れてスポーツ振興に図れる一つの手段にならないかという思いがあるんですが、もし、そういう何か思いがあればお願いします。 ○議長(前川昌登君) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤重行君) リオのオリンピックですか、卓球台につきまして、私、日本卓球協会のほうに電話で確認をしました。それで、今現在、所有権というのがそのリオデジャネイロのオリンピック委員会にあるということで、こっちまで運ぶのはゆるくないなというのが正直なところでございまして、ただ、これ何とかしたいなというのはありまして、2020年の東京オリンピックのときに、やはりこの宮古市産材の木材を使って卓球台ができるようにメーカー等のほうに働きかけて、向かっていきたいというふうに考えております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) そういう意味では、本当に一つのものを通してでも、いろんな宮古のアピールする機会にもつながっていくんではないかなということを、今回の卓球台でも実感したところです。願わくば、いわて国体でもあの卓球台が使われれば非常に私もいいなとは思ってはいるんですが、その辺の細かいところはちょっとよくわからないんですけれども、いずれにしても、世界が称賛したあの卓球台の材料が宮古市の木材でできているということは、非常に大きなアピールポイントだったのではないでしょうか。本当に、2020年にもそれが使われて、宮古という名前が書かれれば、やはり何らかの形でかかわっていく機会、宮古も本当にアピールするチャンスになっていくのだと理解しております。 あわせて、この国体レガシー、そういったものを遺産をどうつないでいくかということで、この国体が終われば大きな大会は確かに身近にはなくなるんですが、ラグビーの問題が出てくるのではないかなと思います。 お隣の釜石市で開催されるわけなんですけれども、先般ニュースで、例えば釜石に来るアクセス、世界から来る応援団も含めて、非常にアクセスの部分でなかなか東北というのがちょっと、そのアクセスをどうするのかという記事があったようです。そこに、何か海からのルートが計画をされているというお話を聞きました。つまり、要するに客船か何か、船を使って釜石に入ってくるのか、直接釜石なのか、それは宮古なのか、ちょっとわかりませんけれども、そういう話も何かちらほら検討されているようですので、やはりこういう機会を捉えて、宮古にもそういう船、湾なり、入港させるなりして何かうまくタイアップというんですか、それをうまく取り込めるルートも検討してはどうだろうかなと思うんですが、この辺は市長さん、何かこう考え方なり取り組み方含めて、見解をお願いしたいんですが。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) ワールドカップに関しましては、釜石だけに任せるんではなくて、周りでもっと応援していこうという話にはなっていますし、釜石だけではなかなか難しい面、今言ったような宿泊の面とかございますので、今、県とも一緒に考えているのは、宮古港に外国客船、10万トンを超える客船がつけないかどうか、これの調査をしようということになっています。外国客船のほうでも、三陸のどこかに入りたいというようなお話をしているというのも聞きました。可能性として、入れそうな可能性があるのは宮古港しかないと。バースの長さがやっぱり500mないと入れないんだそうですね。500mの長さがあるそうですので。ですから、それをクリアするのは宮古の藤原埠頭しかないだろうというお話でしたので、それらも含めて今、検討をしているところであります。我々ができることは、しっかり役割を果たしていきたいというふうには思っております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) 非常に大きなチャンスになるのではないかなと、今の外国客船も、10万トンが入ると宮古のポテンシャルというのも非常に大きく評価されていくものであると、私は期待はしたいと思います。 あわせて、そういう観光客が入るという部分と、あとワールドカップラグビーは合宿中の問題がありましたですよね。それらについては特には宮古市とのかかわりはどうでしょうか。合宿地関係については。 ○議長(前川昌登君) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤重行君) 公認キャンプ地については、組織委員会のほうから示されたガイドラインを今、精査中でございます。はっきり申し上げまして厳しい基準ではございます。宮古市としてできるのはここまで、宮古市としてはこういう状態でという部分で、立候補するような状況で今準備を進めております。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。
    ◆14番(橋本久夫君) わかりました。 いずれにしても、国体という経験をうまく生かしながら、そういった世界的な規模の大会までつなげていく。それがラグビーに限らず、今後、何かの競技が宮古市にくる可能性もなきにしもあらずかもしれませんけれども、こういった国体を契機に、やっぱり市民一丸となってさまざまに取り組むということは、大きなまちづくりにもつながっていくものだと思います。ひいてはそれが本当にスポーツの振興であったり、市民のさまざまな活動の場にもつながっていくのではないかなとは思っておりますので、あと8日足らずで開幕するいわて国体、ぜひ関係者の皆さんとともに一緒に取り組んでいければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ということで、私の質問は終わります。以上です。 ○議長(前川昌登君) これで、橋本久夫君の一般質問を終わります。 それでは、暫時休憩します。     午前11時20分 休憩     午後1時00分 再開 ○議長(前川昌登君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 17番、坂本悦夫君に質問を許します。 坂本悦夫君。     〔17番 坂本悦夫君登壇〕(拍手) ◆17番(坂本悦夫君) それでは、質問に先立ちまして、台風10号により被災された皆さんに心よりお見舞いを申し上げます。 それでは、子どもの貧困対策についてと障害者との共生についての2点について一般質問をいたします。 通称子どもの貧困対策法ができてから3年目になります。この法律の目的は、子供の将来がその生まれた環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子供が健やかに育つ環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子供の貧困対策を総合的に推進するとうたっております。 この法律が成立した背景には、日本の子供の相対的貧困率が高く、16.3%です。そして、およそ6人に1人の子供が貧困であると言われ、国際的に見ても日本は子供の貧困はOECD34カ国でワースト9位です。イギリスを初め、先進諸国でも子供の貧困を撲滅するための取り組みが広がっていることも、法律制定の背景とされております。 厚生労働省が公表した相対的貧困率の推移の図を見ても、子供の貧困率が右肩上がりに上昇し続けていることがわかります。この図からまた、15歳未満の子供の貧困率は65歳以上の高齢者の貧困率を超えています。つまり、人生の中で最も貧困リスクが高い時期が子供期であるという現象が起こってきているのです。 これはゆゆしき問題です。なぜなら、子供期の貧困はその後の人生に深い爪跡を残すからです。専門家によれば、貧困状況に育った子供は学力や学歴が低いリスク、健康状態が悪いリスク、大人となっても貧困であるリスクが、そうでない子供に比べて高い。そして、子供期の貧困は成人となってからの賃金や生産性も低くするので、社会経済全体にも大きな損失になると言っております。 貧困って何ですか、そう尋ねられたら多くの人は、それは金がないことと答えると思います。確かに、貧困問題の核にあるのは金や物が不足するという経済的な困難ですが、経済的困難が、それだけでは終わらないことがこの問題を厄介にしております。子供にさまざまな影響を与えることがわかっています。例えば、多くのストレスを抱え、虐待やネグレクトの発生などです。 そして、皆さんは子供の貧困という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。日本は豊かな国です。GDPは世界第3位、そのような豊かな先進国に生きる私たちにとって、子供の貧困とは自分たちと無縁のどこかの国の話と思っていないでしょうか。しかし、その日本にも貧困状況にある子供たちが存在しているのです。法律までもが成立したわけですから、我々に見えないところで何かしらの状況が、今の子供たちをめぐって起きているということだと思います。つまり、子供の貧困が社会的に見えにくいのです。現在のような豊かな社会では、子供の貧困は見ようとしなければ見えないものになっているのだと思います。 当市の状況はどうでしょうかというと、昨年4月から市から委託を受け、生活困窮者支援事業を行っているくらしネットみやこ相談室によると、昨年度の相談件数は延べ1,958件で、生活の厳しい家庭が想像以上に多いことに驚いているとのことでした。 政府も子供の貧困率については、国全体の平均16.3%のみを公表し、地方自治体の貧困率は発表しておりませんが、山形大学の戸室健作准教授の独自の調査で都道府県別の子供の貧困率を明らかにしております。それによると、岩手県の相対的貧困率は13.9%で29位、貧困率10%以上の都道府県が39あり、子供の貧困が全国的に深刻化していることが浮き彫りになりました。 子供の貧困について子供には自己責任は問えません。そしてまた、親、家庭に責任を求めても解決することはできないと思います。子供時代から不利を背負う社会であってはならないと思います。そのために我々に何ができるのか、どうすればいいのか、今まで以上に弱い立場の子供たちに光を当て、見えにくい、見えづらい貧困の現状をあぶり出し解決を探ることだと思います。 このため、福祉や教育、保健など、多くの分野で横断的な政策を今まで以上に打ち出さなければならず、自治体の役割は大きいと思います。子供の貧困を放置することは、社会による虐待だ。この言葉は一般の人が言った言葉ですが、非常に重い言葉だと思います。子供たちの将来、夢のために、手厚い政策を着実に進めていただきたいと思います。 それでは、次の3点についてお伺いします。 1つ、本市の子供の貧困の現状と課題について、市及び教育委員会の認識をお伺いします。 2つ目、子供の貧困に関する相談を一元的に受け付け、ワンストップで対応する行政窓口の設置が必要と思うが、見解をお伺いします。 3つ目、子供の貧困の実態を調査し、適切な支援をすべきだと思いますが、その計画があるのかお伺いをします。 次に、2点目の質問ですが、去る7月26日未明の神奈川県相模原市の知的障害者施設で、入所者などが次々に刺され19人が死亡した痛ましい事件。事件の重大さだけでなく、容疑者の、障害者がいなくなればいいと思ったと漏らしていたといい、さらに驚くべきことは、障害者は社会的に不要な存在だから死ぬべきだという思想を持っていたとのことで波紋が広がりました。 インターネットでは、知的障害者の家族などでつくる団体が出した緊急の声明に多くの共感が集まるとともに、障害者への無理解や社会の不寛容さを批判する声も相次ぎました。非常に残念なのは、この容疑者の考えがわからなくないという共感の声が少なからずあったことです。こうした考えは、日本の社会に、あからさまに話されなくても、根底に残っているのではないでしょうか。 障害者基本法では、障害の有無にかかわらず等しく基本的人権を有し、個人として尊重されるとあります。ノーマライゼーションの理念が深く浸透していないのは、まことに残念であります。かりそめにも、社会的弱者を生きるに値しない命と決めつけて排除することで公益を守ろうなどという、犯罪的思想を肯定することなどあってはならないと思います。生きるに値しない命など断じて存在しないのです。 この事件を受け、障害のある人や家族は不安を抱えています。障害者を差別する容疑者の言葉に傷つき、同じような事件がまた起きないかと心配しているのです。抵抗できない障害者を狙った今回の事件、障害のある人もない人も共生できる社会をどう実現していくのか、改めて私たちに課題を突きつけています。この子らを世の光に。この言葉は福祉の父と言われる糸賀一雄さんが残した言葉です。 そこで、質問いたします。 1つ目、8月8日、達増知事は相模原市の障害者支援施設殺傷事件に対する談話を発表し、障害の有無にかかわらず互いに尊重し合う共生社会の理念の浸透と発信を呼びかけました。続いて宮古市長も、宮古市民に向かって障害者と共生を訴える談話を発信していただきたいし、そうあるべきと考えていますが、お伺いをいたします。 2つ目、本年4月からの障害者差別解消法の施行に伴い、職員一人一人が法の趣旨を正しく理解し、庁内全体で統一的な考え方のもとに的確に対応できるよう、障害特性に応じた配慮の事例などを示した全職員を対象とする対応要領を策定し、市民にも公表してはどうでしょうか、お伺いをいたします。 以上で終わります。再質問は自席で行います。(拍手) ○議長(前川昌登君) 山本市長。     〔市長 山本正徳君登壇〕 ◎市長(山本正徳君) 坂本議員のご質問にお答えをいたします。 初めに、子どもの貧困対策についてのご質問にお答えをいたします。 県のいわての子どもの貧困対策推進計画では、生活保護世帯における18歳未満の子供の数の割合を指標の一つといたしております。県全体の平成25年における割合は1,621人、0.82%ですが、本市におきましては65人、0.78%で、県全体よりも低い割合となっており、毎年、減少傾向にあります。また、準要保護世帯に関する就学援助費につきましては、震災の影響から震災前と比較して増加をいたしております。また、奨学金につきましては、横ばいの状況となっております。 子供の貧困対策につきましては、その家庭が安定した生活のため十分な収入を得ることが必要であり、そのための就労支援及び就労するための環境整備が課題と捉えております。 次に、子供の貧困に関する一元的な相談窓口の設置についてのご質問にお答えをいたします。 国の子どもの貧困対策に関する大綱では、教育の支援、生活の支援、保護者に対する就労の支援及び経済的支援と重点施策を示されており、施策ごとに学校あるいは生活困窮者自立支援法に基づく自立相談等、中心となる窓口あるいは必要な取り組みが示されております。本市におきましても、相談者の抱える問題などに学校、教育委員会、あるいは福祉課等身近な機関が窓口として対応をいたしております。必要に応じて情報の共有等連携した取り組みを行っております。さらに、より効果的な取り組みができるよう、ワンストップで対応する窓口の設置につきましては検討をしてまいります。 次に、子供の貧困の実態調査及び支援に係る計画についてのご質問にお答えをいたします。 子供の貧困につきましては、就学支援、生活保護、児童・婦人相談等で把握しているもののほか、制度のはざまで把握し切れない子供の調査方法については、検討し対応してまいります。今後は国・県等関係機関の動向、あるいは既存計画の内容を踏まえながら、子供の貧困対策に関する計画策定について検討をしてまいります。 次に、障害者との共生についてのご質問にお答えをいたします。 去る7月26日、相模原市の障害者施設で起きた事件につきましては、お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、負傷された方々が一日も早く回復されるよう期待しお見舞いを申し上げます。 宮古市といたしましては、市長談話を発するまでもなく、平成27年3月に策定いたしました第4期宮古市障害者福祉計画に基づき、障害の有無にかかわらず全ての人の個性が生かされ、ともに地域で暮らし支え合うまちづくりに着実に取り組んでまいります。 次に、障害者差別解消法の施行に伴う職員対応要領についてのご質問にお答えをいたします。 宮古市障害を理由とする差別の解消の推進に関する職員対応要領は、平成28年3月に定めており、議会にも説明をさせていただいたところでございます。また、あわせて職員対応要領による不当な差別的取り扱い及び合理的配慮の基本的な考え方等についても定め、取り組みを進めております。市といたしましては、民間事業者にもこの取り組みを広げ、官民一体となって進めてまいります。 以上、答弁といたします。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 答弁ありがとうございました。 それでは、再質問をさせていただきたいと思います。 子ども貧困対策法ができ、どんな政権であろうと子供の貧困解決は義務となり、子供の貧困は社会で解決しなければならない公のものとなりました。 子供のうち6人に1人が貧困、ひとり親世帯に至っては全体の過半数50%が貧困であることは、とてもショッキングなデータです。そして、子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないようという、その基本理念こそが、子供の貧困解決に当たって最も大切な視点だろうというふうに思います。市でできることは何なのか、何をすればいいのか、今までどおり多分野でやってきた従来の政策を充実させればそれでいいのか。一時的な対応にとどまらない取り組みが求められているというふうに思います。 そこで、この貧困の割合を示す現代のといいますか、相対的貧困率について、多くの人たちに理解が進んでいないように感じております。浸透していない感じがあります。そのことを気づかせる事件がありましたので、ちょっとご紹介をしたいと思います。 8月18日のNHKの番組で子供の貧困をテーマにした特集を放映しました。貧困女子学生という内容で、女子学生の現状を紹介したのです。放送直後からネットで批判が殺到し、炎上しました。なぜか。スマートフォンを持っている、部屋がきれい、そんなの貧困じゃないという批判でした。その高校生は、家計が苦しいので研修旅行に行けない、進学だって諦めざるを得ない、パソコンを購入できない、だからキーボードだけを買ってタイピングで練習をしていたそうであります。そういう高校生でした。この今回の炎上で、まさに社会の無理解というか、理解されていないなということがあぶり出されたと言えると思います。 そこでお伺いをしたいのですが、この相対的貧困とはどういうことか、説明をしていただきたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 国民生活基礎調査のほうを基準にしたものであれば、所得の中央値、いわゆる平均値でございますね。それの一定割合、おおむねその中央値のさらに半分、2分の1、50%が一般的に貧困線と呼ばれて、それを下回る所得しか得てない方々を相対的貧困と捉えております。 それぞれ、その方々の生活のスタイルはいろいろあると思いますが、例とすれば、例えば病気のときに全部病院に行けないとか、そういったところで我慢したりするというような生活が出たりするような内容となっております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) ありがとうございました。 相対的貧困とは、私の理解ではですよ、平たく、課長がおっしゃったとおりなんですが、社会において平均的なというか、標準的な生活を送ることができないことというふうに、平たく言えばそういう意味で理解をしております。 確かに、貧困ラインも厚生省で発表していますけれども、貧困ラインは個人単位の額でいえば年収122万、今課長が今おっしゃったとおりであります。親子2人だと月額14万円、親子4人だと月額20万円、このラインを下がると貧困状況にあるということなんだろうというふうに思います。 こういう本があります。タイトルが「あなたの夢はなんですか?私の夢は大人になるまで生きることです。」この言葉はストレートにショックです。これはアジアの貧困地方の支援活動をしている著者の池間哲郎氏が、フィリピンのごみ捨て場に住んでいる少女に尋ねたときの言葉です。あなたの夢は何なの。私の夢は大人なるまで生きることです。これは食うに食えない生活です。いわゆる絶対的貧困です。ですから、貧困には絶対的貧困と相対的貧困があるということを、私も初めて知りました。 今、日本が問題になっているのは、この現代の貧困である相対的貧困です。世界の貧しい国の子供の貧困は映像とかあるいは写真で簡単にわかりますが、豊かと言われる日本の子供の貧困は見えにくい。生活の苦しさが伝わりにくい。見ようとしないと見えず、下手するとどこに貧困があるんだろうとなりかねないのです。 それで伺いますが、市民に理解が不十分なこういう状態のまま子供貧困対策を押し進めるとすれば、問題があると思います。NHKのようにバッシングを受ける心配もあります。何よりこの貧困問題は市民の協力を欠かせない事業であります。まず市民に相対的貧困を知ってもらうことが大切だと思いますが、そのことについてはどうお考えでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 議員ご指摘のとおり、その内容について正確に理解するというのは、大変必要なことだと思います。ただ、今現在さまざまな議論がある状況でもございますので、市長答弁にもありました、子供の貧困対策に関する計画の策定の検討の中で、その周知の方法とかあり方についても検討していきたいと考えております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) そういう周知活動もやるということですか。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 計画策定の中でどういった方法が一番効果的なのか、伝えるべき内容はどういったことが正しいのかということについても検討して、周知活動についても取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) ぜひ周知活動はやっていただきたいと思います。広報とか講演会とか、シンポジウムなど、さまざまな手段で努力していただきたいと思います。そして、この子供の貧困に対して市民の皆さんが、真正面から向き合えるようになってくれれば一番いいなというふうに思います。ただ、これが、親が悪いからだとか、親の育て方が悪いとかというこの個人主義的な理解にならなければいいなと、それを抑えるためにもきちっとした周知活動をやるべきだというふうに思います。 それで、具体的にどういうことをすればこの子供の貧困は解決するのか、決定的な答えはないんだろうと思います。特効薬はないんだと思います。だとすると、もうやるべきことは従来の児童扶養手当を初め、母子家庭とか、あるいはひとり親家庭への支援、あるいは就学援助など、従来の政策の充実を図るということになるのかなと思ったり、あとは新しい政策で国が推し進めている学習支援とか子供食堂があります。これをベースにやっていくのかなとかと思っておりますが、いずれにしましても、このことはまた後で触れたいというふうに思います。 それでは、その質問の課題について教育委員会から伺いたいと思います。 まず、就学援助について細かいことをちょっとお伺いします。子供の貧困の目安として、手っ取り早いのは就学援助費のデータだと思います。それで就学援助を受けている生徒数は、現在、何人ほどかお伺いをします。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) お答えいたします。 平成28年度現在、今現在でありますけれども、震災での被災の認定を含みますけれども、小学生が504名、中学生が308名で合計812名となっております。震災部分を除いた経済的困窮者による認定者だけを見ますと、小学生が343名、中学生が203名、合計546名となっております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 実質的にこの就学援助を受けるのは、課長が後者で述べた小学生が343人で、中学生が203人で合計546人ということでいいんですね。就学率は、率は幾らですか、これで。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 率で申し上げますと、14.4%となっております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 14.1%というと国の標準からはちょっと低いのかなと、答弁にもありましたとおり横ばいという話ではありますけれども、全国的にはほとんどの自治体では上昇しているということが言われております。 就学援助についてなんですが、この就学援助は保護者から申請がなければ支給されない、いわゆる申請主義となっています。ですので、情報がきちっと届いていないと当然申請する人は少なくなります。それで、当市の学校はこの申請の仕方というか、申請の仕方にどういう方法をとっているのかお伺いします。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 文書による周知を図っております。年度末に全家庭に周知する文書を発出しておりますし、それから、新入生については新入生の説明会の折に全員に配付、それから、転入してきている子供たちについてはその転入の際に、そういった文書を配付して周知を図っております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 全員に発送しているということですが、回収はどういうふうにしていますか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 学校を通して回収しております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) その学校を通してというのは、全員の生徒から申請をする子供、あるいは申請しない子供も含めて全部回収するということでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 申請をする児童・生徒のところから、そういったお話をいただくということになっております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) このことについては非常に微妙なところがありますので、その辺は少し考えて配慮していただきたい。じゃ、なぜかというと、申請をしない子と申請する子が出るわけです。そうすると申請している子に対して、何だおまえのところは援助受けてんのかと言っていじめの対象になることもあるというふうに言われておりますので、ここはきちっと配慮してそういうことがわからないように、全員に送るんであれば全員から回収するということにやったほうがいいというふうに私は思います。そういう子供たちに対する配慮はぜひ必要だというふうに思っています。 それで、沖縄なんですけれども、沖縄県では、調査した結果、これはさまざまな支援なんです、いろいろな支援なんですけれども、受けることができたのに受けていない人が何と50%ぐらいいたそうです。その中で就学援助を受けられなかった人も結構多数いたということで、やっぱり保護者には情報をきちっと知らせるということが大事だと思います。送ったからいいということではないような気がします。 申請書を見たことありますけれども、そんなに難しい申請書ではないので大丈夫かなというふうには思いますけれども、そうじゃない方もいるかもしれませんのですから、その辺はきちっとやっぱり確認して、援助を受けるべき子供が援助を受けないということがあってはならないと思います。これはセーフティネットですから、漏れることがあっては、私はならない大事なことだというふうに思っておりますので、その辺はよろしくお願いをしたいと思います。 次なんですが、教職員に向けた就学援助に関する説明会なんかはやっていますか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 先ほどの件についてですけれども、子供の前で回収するというようなことは行っておりませんので、保護者が事務のところに行って、そういった守秘義務といいますか、配慮は当然行っておりますので、それについてはお話しをしたいと思います。 あわせて、今のご質問についてですけれども、教職員全員について詳しく説明ということについては特に行っておりませんが、主に携わっている事務の方への説明、それから管理職への説明というふうなことで周知を図っているところでありますけれども、ほかの全員の教職員にもこの制度がうまく伝わるような配慮ということについては、今後も検討していかなければならないかなと思っております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) わかりました。 ちょっとこれは、次の質問は義務教育からはちょっと外れるんですけれども、高校にもぜひ就学援助をつくることについて、やっぱり宮古市も県教委に対して要望し続けていくべきだなというふうに思います。高校のほうが金はかかるんですよね。かかるのに、その就学援助はないのはなぜなのかとそう思います。高校進学率は98%、今や高校教育はもう国民的要求ですから、義務教育と全く同じに考えていいんだと思います。ぜひ県教委に要望をこれからも続けていっていただきたいというふうに思います。被災者の高校生には学びの基金というのがあって、そういう形で被災者の子供、高校生については支援、県はしているということはお伺いしております。 それでは、次に、学校の役割ですが、子供の貧困対策を進める上で重要なことは、支援が必要な子供、あるいはその家庭を早期に発見して確実に支援につなげることだと思っています。この早期に発見して確実に支援するということを、滋賀県の野洲市は独自に条例をつくっていまして、困窮者を発見して支援することは自治体の使命だと、ここまで言っています。それだけ早く発見して支援につなげるということが重要だということなんだろうというふうに思います。 それで質問いたします。学校の役割についてですが、支援が必要な子供を早期に見つけるには学校は適していると言えるのではないかと思いますが、教育委員会はこのことについてはどう考えていますか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 議員おっしゃるとおり、子供たちが一日の多くを過ごすのは学校でありますので、その学校の果たす役割というのは当然大きいものと認識しております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) そういう認識を持っているということについてはすごく安心します。子供の異変とか、そういうことについてキャッチできるのは、やっぱり学校が一番かなというふうに思っています。 次の質問ですが、支援が必要な子供を救うために、今、学校の力が必要なんだというふうには考えていますか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 学びたい子供が学べるようにするということが大きな役割だと思います。そういった点からも、学力補償、それから関係機関との連携を通して経済的援助という点、先ほどの就学援助の部分も含めまして、学びたい子供たちが学べるようにしていくということは大切なことだと思っております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) ありがとうございます。 3つ目の質問ですが、支援が必要な子供を確実にその支援につなげるために学校はどんなことをしますか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) ケース会議というようなものを必要に応じて開いております。そこにはスクールカウンセラーとか、それからスクールソーシャルワーカー、あとは児童福祉関係、そういった方々に集まっていただきながら、貧困だけではないさまざまな課題を抱えている場合も多いですので、そういったこともトータル的にどういうふうな支援ができるかということを、ケース会議等を開きながら話し合っております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) わかりました。そうだと大変安心します。 もう1つなんですが、支援員が、またこの貧困の子供たちを支援している支援員ですが、この支援員が子供の支援のために学校を訪問して教員から話を聞こうとしても、個人情報だから言えないと拒否されるときがあるそうですけれども、そういう心配はこれからはないんでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) 学校の教職員につきましては、学校で知り得たものについては守秘義務というのがまず大前提にございますので、そういった意味で、まずどういう情報を出せるかというところについては考えているというようなところであります。その上で、その支援員さんとの連携ということ、どのような情報を伝えながら、どのような支援ができるかということについては、今後考えていく必要ということはあると思います。支援員さんの認知というところについても、学校のほうにも認知を進めながら連携のほうを深めていきたいなと思っております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 私も先月ある議員と2人で児童相談所にある子供を支援するために行って、いろいろと話を聞きました。聞かないとやっていけないので聞こうと思って行ったんですけれども、ほとんど個人情報なので答えられません。また聞いても、それも答えられません、あれも答えられません、もうほとんど答えられてもらわなかったという体験があります。これだとなかなか適切な支援はしづらいというふうに思うんですけれども。 イギリスでは、ガイドラインを設けてやっているみたいですね。イギリスの考え方はこうです。支援の必要な子供の情報を共有しないことは大変危険なんだと。だから、専門家同士の情報交換ができるように国でガイドラインをつくると。このガイドラインの範疇でいろいろと個人情報についても出してもらって、話し合うことができると。日本はまだそういう意味では、個人情報の壁がすごく厚くて、支援していくのもなかなか大事な必要な情報が入ってこないので、大変なところがあるのかなというふうには感じております。 それから、いろいろ課長から答弁があったように、子どもの貧困対策に関する大綱では、学校を貧困の連鎖を断ち切るためのプラットホームとして位置づけています。貧困対策に関する大綱、大綱ではこういうふうに位置づけていますので、学校の果たす役割は非常に大きいというふうに思います。 それで、またイギリスの話して申しわけないんですが、イギリスではこう言っています。学校は教育だけが目的の施設じゃない、福祉だって守備範囲、住宅でもお金でも困ったらとにかく学校にいらっしゃいと。そうはいっても、日本の場合は教員や学校には限界があるだろうなというふうには思っていますけれども、イギリスはそういう考えのもとで学校の役割を果たしているということだというふうに思います。 次にですね、はい、議長。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 次に、政府がこれは進めているやつですけれども、学習支援についてお伺いします。 全国で子供貧困対策で多いのはこの学習支援だというふうに思います。この学習支援は貧困の連鎖を断つ、私は希望だというふうに思います。子供たちの学習を支えて、そして安定した職を得て、将来的な貧困の連鎖を断ち切るという、こういうコンセプトというか、考え方はとっても大切だというふうに思います。それに彼らに必要な学習支援は居場所になるということも大きな利点だというふうに思います。 当市でも、昨年度から委託先のくらしネットみやこ相談室で学習支援を始めたそうなんですが、そこでお伺いしますが、どういった子供たちを対象にしているんでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 小・中学生を主な支援対象と想定しておりますが、広く支援するという意味から限定的な規定は設けていませんで、高校生の方もいらっしゃれば支援をするということとしております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 広くということは、貧困家庭じゃなくても、普通の家庭でもオーケーということなんでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) あくまでも学習支援といいましても、いわゆる一般的な学習能力の向上を目的とした塾とは異なりまして、学習支援とか日常生活習慣の習得、仲間との出会いの場ということで、やっぱり議員さんおっしゃりました居場所づくり、それからの支援につなげるための場所となっておりますので、利用する際に収入要件とか見ているわけではございませんので、一旦支援を求めて相談とかに来れば全て1回受け入れるというような形になっております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) そうしますと、現在は何人ぐらいの生徒さんがいるんですか。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 平成27年度実績は27人でしたが、28年度は現在20人となっております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 私、興味があるんですが、その塾に入ることをどのような方法で誘っているのか、ちょっと聞かせていただきたいです。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 基本的には周知の方法としては、くらしネットを利用した世帯の中で子供がいる世帯へご案内したり、学校のほうへも情報は提供してご案内しております。また、先ほどの学校教育課長のほうからも話がありましたが、婦人相談員、スクールソーシャルワーカー、生活保護のケースワーカーなど、皆さんに情報は提供して、そういう事例があれば相談をするような形で情報提供はしております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 普通というか、無料の塾であっても、塾に入らないか、勉強しないかと言われても、はい、わかりましたとすぐそういう返事にはならないと思います。勉強なんてかったるいと思っていますから、そういう意味ではなかなか塾に入れるということは、非常に難しいテクニックが必要なんだというふうに思います。ですから、システム的には学習塾の手前に居場所をつくるということが、ワンクッション置くということが必要だというふうに思います。そこのワンクッションの中で子供と指導員の人たちが信頼関係を築いて、そこから塾へ誘うという形が一番いいのかなというふうに思いまして、今居場所の話がありましたが、その居場所の重要性についてはどういう認識をお持ちか、ちょっとお伺いをしたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) まず、誤解のないように確認したいんですが、学習支援でございまして、批判するわけじゃ一切ないんですが、塾、いわゆる学力向上のための塾ではないのは、議員さんおっしゃっているとおり、その手前の段階の話となりますが、学習支援といいましても宿題のほうを手伝ってあげるとか、いろんな相談に乗るような形での支援になります。 居場所の重要性ということなんですけれども、当然その場所にいて単純に過ごすだけではなくて、次のステップ、要するに家庭のほうまで含めて支援が必要なのかどうか、そこら辺を探りながら、より広い充実した支援につなげていくところが重要かと思っております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) そうですけれども、入塾の前にワンクッション置くことによって、その勉強のほうを、もう少し居場所的なところはちょっと外れて、学習にもう少し力を入れることが私はできると思います。そういう意味では本当にワンクッションあったほうがいいと思うんで、今、国で進めている子供食堂、あれをワンクッションがわりに、あれを使ってやればいいんじゃないかなというふうに思いますけれども、その子供食堂については何か考え、つくる考えとか、そういうのございませんでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 子供食堂につきましては、くらしネットみやこの相談室の事業の中で、受託者の社会福祉協議会のほうの独自事業として、ことし10月から始める予定でございます。市のほうのかかわりは、事例調査につきまして、8月とことしの3月、2回、同行して調査、実態とかその課題について調査しておりますので、これからも連携して、その試行される子供食堂の中からこういった学習支援、そういった対象までつなげていけれればというふうに考えております。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) わかりました。子供食堂は食事という暮らしの一こまを持っていますので、何か食べられる、あそこに行けばお兄さんがいるとか、お姉さんがいるということで、塾に行くよりはとっても子供食堂のほうが子供たちは行きやすいんだというふうに思います。だから、ここを入り口にして、子供食堂を入り口にして塾につなげていくというふうにやったほうが、私とすればいいんじゃないかなというふうに思っていますけれども、よろしくお願いをいたします。 それから、私の質問2のところですが、子供の貧困は……待ってください、2番は何でした……相談を一元的に受け付けだね、そうですか、わかりました。 子供の貧困については非常に多分野にまたがっています。福祉であるとか、それから教育でしょう、生活、仕事の関係については産業支援、労働ですけれども、あと住宅が、この場合住宅支援など非常に多岐にわたっております。そうしますと、相談に行く方は、こういう方たちは生きることに精いっぱいで余裕がありません。そしてまた、引け目を感じたりしておりますので、場所を振り回されることをすごく嫌います。それで子供貧困については、別にやっぱりくくってワンストップで対応する、そういう窓口を設置したほうがいいというふうに思います。 市については検討するという話ですけれども、そういうその貧困に関する相談を一元的に受け付けて、情報をそこで蓄積して横断的に支援に結びつけていく。1人の相談者についてはここに行けば全てがわかるというふうにしないと、今までみたいにばらばらだとその人を本当に適切な支援は私はできない。1つの部署で1人の人がその1人を完全に熟知しているというところまでいかないと、私はこの貧困のうまい支援はできないんじゃないかなというふうに思っておりますので、よろしくご検討のほうお願いを申し上げます。 最後の質問になると思いますが、最後は、3番目の質問は、私の質問は実態調査です。何のために実態調査をするかといえば、これはあれです、対策を実態に合わせて効果的に推進するために実態調査はするわけです。ですから、本市の子供貧困対策について、どう取り組もうとしているのかがよく見えません。子供貧困対策に関する計画の策定は、作成がないのはなぜですか。そこを伺いたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 子供の貧困対策に対する計画につきましては、26年8月に子どもの貧困対策に関する大綱について閣議決定がされました。ことし3月に岩手県の計画が策定されたところであります。ですので、本市の計画策定につきましては、答弁にもありましたが、実態の調査の方法、調査の仕方自体もちょっと難しいような方面、側面もありますので、これらの考え方の整理とあわせまして、これに対する国とか県等の財政支援等も踏まえて検討していきたいという状況の段階でございます。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) その実態調査には金が、金の負担が重いのでできないとこういうことですか。 ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 予算的な問題より、調査の方法としてあなたは貧困家庭でしょうかというような調査というのは、当然できないと思いますので、現在把握しているそういった状態の家庭のほかに、そのはざまでいらっしゃる家庭について、どういった方法で調べられるかというのを研究して、それから取り組みたいということでございます。 ○議長(前川昌登君) 坂本悦夫君。 ◆17番(坂本悦夫君) 時間が21秒しかないので、私がこの実施計画の策定がぜひ必要だという理由は3つあるんですが、3つ述べる時間がありません。1つだけお話しします。まず、計画を策定すること自体が目的ではなく、子供たちが生まれた環境に左右されず、夢や希望が育まれるような対策を行うことが目的なんだと思います。よって、目的を果たすためには実施計画を策定するということだというふうに私は思っております。そういうことでよろしくお願いします。終わります。     〔「関連」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 北村進君。 ◆10番(北村進君) 関連質問したいと思います。 今、坂本議員さん最後に、やっぱり実態調査が大事だということをお話ししたわけなんですが、先ほどのやりとりの中で、子供の貧困率はほぼ就学援助費の割合とほぼイコールなようになっています。先ほどの答弁で、従来の経済的な学業が困難な子供が従来の就学援助費ですよね。それが14.1%。宮古市の場合は東日本大震災被災児童、ここは全壊、半壊の子には同じように援助しているわけで、この14.1%を、さらにその被災児童も、中には純粋に分類すると、その中にも経済的に困難な児童がいると思います。実際に担当課から聞いていますので。実際は14.1よりももっと率が高い実態ではないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 福徳学校教育課長。 ◎学校教育課長(福徳潤君) すみません、14.4%でしたけれども、先ほどの中にはその被災した者の中でも、従前のその経済的な困窮者の方を含めた形で、含めた形で計算すると14.4%という形でございます。 ○議長(前川昌登君) 須賀原チエ子さん。 ◆12番(須賀原チエ子君) すみません、関連で1つお聞きしたいんですけれども、先ほど子供食堂を10月からということでお話ししたと思うんですけれども、どのような形で行うのかちょっと教えていただきたいです。
    ○議長(前川昌登君) 中嶋福祉課長。 ◎福祉課長(中嶋良彦君) 社会福祉協議会の自主事業ということで、月1回程度、くらしネットの場所を利用してやってみたいということでございます。 ○議長(前川昌登君) 以上で、坂本悦夫君の一般質問を終わります。 次に、5番、白石雅一君に質問を許します。 白石雅一君。     〔5番 白石雅一君登壇〕(拍手) ◆5番(白石雅一君) 議席番号5番、復興を考える会、白石雅一でございます。 一般質問に先立ち、先日の台風10号及び温帯低気圧による豪雨で被災された皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、宮古市議会議員の一員として災害からの復旧に向け取り組んでまいります。津軽石地区においても、津軽石川の水位が5m近くまで上がり、あわや決壊かと思うほどになりました。各地に浸水被害等を津軽石地区でも出しております。河川対策、排水対策の必要性を切に感じた次第でございます。皆様が一日でも早く日常を取り戻せるよう邁進する所存でございます。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い一般質問をさせていただきます。 1点目は、津軽石の歴史文化財を活用したまちづくりを地域と協議し進めるべきについてです。 津軽石地区には、歴史文化財が数多く存在し、無形民俗文化財では郷土芸能の津軽石さんさ踊りが宮古市の指定民俗文化財に定められており、国の登録有形文化財においても、伊能忠敬や藩主である南部利敬が宿泊したとされる盛合家住宅主屋が指定されており、同じく登録記念物には盛合氏庭園が指定されております。 復興事業が目に見えて形となりつつある津軽石地区において、地域の魅力と活力あるまちづくりを行うためには、これら津軽石の歴史文化財を利用したより進んだ整備計画が必要と感じることから、以下の点について質問をさせていただきます。 平成26年3月に宮古市教育委員会が発刊した津軽石地域文化遺産活用計画報告書の中で、国の登録有形文化財である盛合家の保存活用がうたわれているが、現在の進捗状況と今後の計画について伺います。 次に、宮古市のスポーツ・レクリエーション施設の活用についてです。 被災したスポーツ施設が復興工事の進捗により新しくその姿を見せてきており、宮古市のスポーツ・レクリエーション環境は大きく復旧改善しています。リアスハーバーは2016年希望郷いわて国体、セーリングの競技会場となっており、先日、デモンストレーションスポーツとしてシーカヤックマラソンが台風の影響にも負けず行われました。田老野球場では落成後、さまざまな記念試合が組まれ、また赤前の宮古運動公園は完成に向けて着実にその工事を進めています。 今後、ますます当市のスポーツ・レクリエーション環境は充実すると思われることから、これらの振興と施設の一層の利用促進を図るため、以下の点について質問をさせていただきます。 1点目、当市ではこれら魅力ある施設の重要性をどのように受けとめているのか伺います。 2点目、宮古運動公園は県の防潮堤工事との兼ね合いが心配されるが、今後宮古運動公園利用に支障がないよう計画がなされているのか伺います。 3点目、過去に先輩議員の方々が質問している宮古市レクリエーション施設、田代野外活動センターですが、その今後の活用施策はあるのか伺います。 4点目、市外、県外のスポーツ及びレクリエーション団体等が宮古市に来てもらうためには、宿泊や観光と絡めた施策が必要と感じるが、どのような考えがあるのか伺います。 最後に、各分野で活用できるICTの環境整備についてです。 全国的に位置情報サービスを使ったソフトウェアによる観光開発に注目が集まり、スマートフォンなどのICT機器を用いた新しいサービス事業として広がりを見せています。また、観光地等に公共無線LANを設置する自治体もふえており、当市においても今年度公共無線LANの設置が計画され、インターネットを使ったサービス事業がますます身近なものとなりました。しかし、そのサービス事業の中身をつくり出すことに関しては、宮古市はまだおくれをとっているように感じます。 そこで、以下の点について質問します。 1点目、事業所や一般を対象としたホームページ制作やポップデザインなど、人材の育成を目的とした講習会等を宮古市で行う計画がないか伺います。 2点目、岩手県ではイングレスを使った観光振興策を打ち出したが、宮古市ではこのような施策に取り組む計画があるか伺います。 3点目、これは昨年12月定例会の際にも同様の質問をし、全国の取り組み事例を参考に研究していくという答弁を受けた上で、もう一度お聞きします。ICTを扱う側の人材育成においては、テレワークやサテライトオフィスのような首都圏からの人材の移住も刺激となり、有効な手だてと感じるが、宮古市では受け入れ体制があるのか再度伺います。 4点目、今後の市の発展において、ICTを活用できる企業の育成は必要不可欠と感じるが、どのように考えるか伺います。 今回の豪雨災害で被災した事業所は数多くあり、中には東日本大震災で被害を受け、さらに今回の台風でも被害を受けた方がいらっしゃいます。そろえた機材、新しく開発した商品、軌道に乗り始めた販路、今まで努力してきたものが全てだめになった、また一からやり直しだというところもありました。ICTを活用した多様性のある産業支援が被災した事業所のいま一度の販路開拓と早期事業再建の一助となれることから、その必要性を一言申し上げ、壇上からの質問を終了させていただきます。 なお、再質問につきましては自席から行わせていただきます。(拍手) ○議長(前川昌登君) 山本市長。     〔市長 山本正徳君登壇〕 ◎市長(山本正徳君) ただいまの白石議員のご質問にお答えをいたします。 私からは各分野で活用できるICTの環境整備をとのご質問にお答えをいたします。 初めに、事業所や市民を対象とした講習会等を行う計画がないかとのご質問についてお答えをいたします。 宮古・下閉伊地区の製造業は金型コネクター産業が盛んであり、事業者の技術力を向上させるため、3D-CADセミナーを初めとした各種研修会や講習会を実施をいたしております。ホームページは商品を詳細に紹介することができ、ポップデザインは売り上げ増に効果的であると思いますので、今後ニーズの把握に努めてまいります。 次に、スマートフォンなどICT機器を活用した観光振興施策についてお答えをいたします。 議員ご案内のイングレスにつきましては、岩手県が平成26年9月に研究会を立ち上げて、観光振興策の一つとして取り組んでおります。イングレスはスマートフォンのGPS機能を利用し、仮想空間で陣取りゲームをしながらまち歩きを行うものであります。イングレスの利点といたしましては、現在するランドマークや名所をゲームの中でめぐってもらうことで、地域の魅力発見につながるということでありますので、活用の可能性について研究をしてまいります。 次に、宮古市での受け入れ体制についてお答えをいたします。 市には創業者の初期負担軽減によって新規創業を支援する、新規創業者支援家賃補助制度がございます。製造業とソフトウェア業を対象といたしまして、市内の空き工場等を賃借して創業する場合に、家賃の一部を補助をいたしております。テレワークやサテライトオフィスは地方への移住の効果が期待できますので、総務省が取り組んでいるテレワークの普及促進に向けた調査研究を参考に、効果的な施策を研究してまいります。 次に、市の発展にICTを活用できる企業の育成についての質問にお答えをいたします。 ICTの利用範囲は、さらに広がっていくと予想をされます。今後、それらを活用できる企業の育成は必要と思われます。どのように育成していったらよいか研究してまいります。 以上、答弁といたします。 なお、津軽石の歴史文化財を活用したまちづくりをとスポーツ・レクリエーション施設の活用についてのご質問につきましては、教育長に答弁をさせていただきます。 ○議長(前川昌登君) 伊藤教育長。     〔教育長 伊藤晃二君登壇〕 ◎教育長(伊藤晃二君) 津軽石の歴史文化財を活用したまちづくりについてのご質問にお答えいたします。 津軽石盛合家は、江戸時代後期に建築された良質の住宅及び庭園と、江戸時代の美術品や鮭川に関する古文書などが一体として保存されている、極めて重要な文化遺産です。このため、盛合家住宅と庭園は国登録文化財とされておりますが、東日本大震災により大きな被害を受けました。 盛合家の文化遺産等について、市としては、復興交付金にて復旧を行い、公開活用を図るとともに、津軽石地区内の復旧事業において、地域の歴史文化を象徴する盛合家住宅との調和のとれた内容とすることを盛り込んだ、津軽石地区の文化遺産活用計画を平成25年度にまとめました。しかしながら、この計画について復興庁や岩手県と協議したところ、盛合家は津波の浸水域であること、個人の資産に復興交付金を導入することは難しいとの理由によって、復興交付金の対象事業とすることはできませんでした。 次に、進捗状況ですが、盛合家の災害復旧につきましては、平成24年度から文化庁及び公益財団法人の助成金等を活用しながら家屋、美術品、庭園の修復を進めてまいりました。これらの作業は平成29年度にて終了する予定となっております。また、本計画書に記載した内容につきましては、周辺の公共施設の外観等に生かすことができましたし、郷土芸能の練習場や道具の収納場所としての機能は、新設した津軽石公民館に確保することができました。 津軽石地区の文化遺産活用計画につきましては、財源等を含め事業内容を見直す必要がありますが、所有者や市民の理解を得ながら文化遺産の保存や公開活用を進めていきたいと考えております。 次に、スポーツ・レクリエーションの施設の活用についてのご質問にお答えいたします。 初めに、スポーツ・レクリエーションの施設の重要性についてですが、明るく豊かで活力に満ちた生活を営む上で、スポーツ・レクリエーション活動が果たす役割は大きいものと認識しております。また、その施設はスポーツ・レクリエーションの振興のみならず、地域振興の拠点ともなるものと考えております。このことから、今後も多くの市民が気軽にスポーツ・レクリエーション活動に親しめる機会の提供に努めてまいります。 次に、宮古運動公園復旧工事についてですが、関係機関との調整を重ねながら、現在工事が進められているところであります。7月には岩手県発注の防潮堤工事との最終調整を行い、宮古土木センターから防潮堤工事の完成は平成29年度になることが示されたことから、公園利用者に支障が出ないよう調整を図ったところでございます。 次に、宮古市野外活動センターについてですが、地元の方々と協議を重ねながら利活用について検討してまいります。 最後に、宿泊や観光と絡めた施策についてですが、議員のご指摘のとおり、スポーツ・レクリエーション施設を市民のみならず、多くの方々に利用していただくことは重要と認識しております。今後は観光関係者や関係団体との連携を強化し、施設の利用促進と交流人口の拡大を目指してまいります。 以上、答弁といたします。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 一通り答弁いただきました。 それでは、再質問に移らせていただきます。 先に津軽石について再質問させていただきます。 津軽石の歴史文化財を活用したまちづくりという部分なんですけれども、答弁の中で、財源等を含めて事業内容を見直す必要が、この津軽石地区の文化遺産活用計画にはあるというふうにいただきましたけれども、あそこの地区を活用して津軽石の震災後の復興を行っていくという計画で進めてきており、答弁の中にもあったように、新しい津軽石の公民館、あそこの外観も盛合邸に合うように木のぬくもりを生かした外観となっています。その中で盛合邸の活用を、一気に全部というわけではなくて少しずつ、例えば盛合邸、今文化財を修復作業しておりますけれども、これ2011年からその主屋含めて、あと文化財、修復活動続けていますが、それらが29年度戻ってくると、終了する予定というのもありますので、まずそういったものを見に来られるように、駐車場だけでも少しずつ、その盛合邸、ここだったらとりあえず財源確保してできるんじゃないかなという部分もあるとは思うんですが、今後一気に進めていくのではなくて、段階を踏んで進めていくということは考えられるんでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 高橋文化課長。 ◎文化課長(高橋憲太郎君) お答えいたします。 ご質問のとおり、とりあえず報告書の中で立てた計画といいますのは、復興交付金を財源として計画したものですから、あのとおり、先ほど答弁にございましたとおり、復興交付金を使っての事業というのはもう展開できないということになりました。ただ、先ほど答弁ありましたように、一部あそこの施設の中で見ようと思っていた機能につきましては、新しい公民館のほうに確保できた部分もございますし、あとは修復の部分、復旧する部分につきましては、もう庭園のほうは既に終わっていますし、あとは建物のほうは今年度、建物の中の壁のほうを一部修復したいというふうに考えているようです。それから、あと来年度は調度品ですね、美術品の修復が終わって返ってくるということになります。ということで、そういったもの、修復終わったものにつきましては、一般公開していくのがベストだと思いますので、そういったことは考えていきたいというふうに思っております。 また、今議員ご指摘のように、例えば駐車場とか、できるところからの整備はできないのかというお話でしたので、全体的な、今度、実施計画を今後私たちも考えていきたいと思っていますので、そういった中で年度計画なりの中でちょっとご意見をいろいろ頂戴した部分については、検討していきたいなというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 津軽石の歴史を語る上で重要な文化財であると思っております。 市長にお伺いしたいんですけれども、津軽石のこの盛合邸、今修復も行っておりますし、文化財も平成29年度には直ってくる予定となっておりますので、ぜひ市長も津軽石のこの盛合邸の今後の活用について、住民の方と一緒に話をして、協議する場を設けていただきたいなと私は思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 盛合邸にかかわらず、津軽石地区のやはり歴史的なものはしっかりと認識しておりますので、さまざまな地域の方々ともしっかり話し合いをさせていきながら、地域のその文化的なものを残していくような形をつくっていきたいというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 津軽石地区、震災後、獅子踊りが復活したり、郷土芸能のほうも今一生懸命盛んに行われておりますので、ぜひ検討していただければなと思います。 次の質問に移らせていただきます。 次の質問は、スポーツ・レクリエーション環境について再質問させていただきます。 宮古市のスポーツ・レクリエーション施設の活用についてなんですけれども、答弁の中で宮古市野外活動センターについて、地元の方々と協議を重ねながら利活用について検討というふうにいただきましたけれども、過去に先輩議員の方たちがこの活動センターについては何度も質問しているんですが、現在どの程度まで住民の方たちと話が進んでいるのかというのは、お伺いできますか。 ○議長(前川昌登君) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤重行君) 田代の野外活動センターにつきましては、アイススケート場の廃止をもとに、昨年度は県立大の研究事業として取り上げられて提言をいただいておると。今年度は地元の利用者のニーズを把握するために、小学3年生、4年生、そしてその父兄、あとは市内の幼稚園、保育所等にアンケート調査を実施して実態を把握しました。それらの結果を踏まえて、現在教育委員会の中で素案を作成中、その素案を持って田代地域、地元に来週入ってまいりたいというふうに考えていまして、それらを踏まえて利活用方針を策定し、庁内合意を得たいというふうに考えております。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) ぜひ住民の方たちの意見を存分に取り入れて、またあそこの場所で子供たちの声が響くようにしていただきたいなと思います。 あとは、同じように赤前運動公園、赤前地区にある宮古運動公園についてなんですけれども、答弁の中では公園利用者に支障が出ないようにという形で協議が進んでおるようですけれども、今の段階で、計画どおり本当にいくかどうか不安に思っている方たちも、結構声を聞かせていただいているんですが、現在ちゃんと進捗状況として終了に向かっているのか、ちょっとお聞かせ願えますか。 ○議長(前川昌登君) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤重行君) 進捗状況につきましては、野球場並びに陸上競技場の観覧部分につきましては予定どおり進んでおると、若干おくれているのが陸上競技場のトラック部分、あとは野球場と陸上競技場以外の公園部分ということになります。 県との調整がまずおくれたのがまず1つ、またお盆過ぎからの大雨、そしてこの間の台風、そして温帯低気圧ということですが、現在県との工事の調整、終わりまして、あとは進入路なり何なりをいついつまでにどこにやればいいかというようなところがもう煮詰まってまいりましたので、あとは好天に恵まれて作業が進むことを期待をしていると。平成29年3月25日、工期までに現在つくるよう努力をしているというところでございます。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 2019年、今度の国体終わったあとの次の大きな大会として、2019年ラグビーワールドカップ控えております。きょう午前中の橋本議員の一般質問の中にもありましたけれども、宮古市のスポーツ施設をアピールするいい機会だと思っております。 この2019年ラグビーワールドカップの際に、赤前の運動公園は中核というか、利用できるメリット、宮古市の武器になると思っていますので、ぜひ整備計画のほうはしっかり行っていっていただきたいのと、そのラグビーワールドカップの際に、いろんな要項等が厳しいというお話もありましたけれども、海外から来る方たち、そのラグビーの選手の方たちだけではなくて、この2019年に県内の各スポーツ施設がそのラグビーワールドカップのために少し使えなくなるという危惧もあるように伺っておりますので、宮古市をその学生さんたちの受け入れとしてスポーツ施設をアピールするというのもありじゃないかなとは思っているんですが、いかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤重行君) なるほど、そういう観点もあるのかなと思います。 ただ、今はまず公認キャンプ地に向けて準備を進めたい。公認キャンプ地に漏れたとしても、まず事前キャンプという部分もございますし、その観光も含めた施策をどのように展開するかというのを考えてまいりたいというふうに思います。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 次、次の一手、ここでこれがだめだったからちょっとここで歩みがとまってしまうというような、そういったことがないように、次はこう、次はこうという新しいアイデアをどんどん出していっていただきたいなと思うんですけれども、市長としてはどのようなお考えがありますか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) そのようにしていきたいというふうには思っておりますが、白石議員もさまざまなご提言をいただければこちらも助かります。よろしくお願いします。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) それで、8月の市町村要望に今回漏れてしまったんですが、一度上がった宮古警察署の跡地、まだどうなるかわかりませんけれども、その活用案が一度出されました。今回は時期尚早ということで取り下げになりましたけれども、そういった有効活用できる施設は存分に有効的に使えるようなアイデア、こちらのほうからも出していきますけれども、その部分に関して、リアスハーバーを含めたあのあたり一帯のスポーツ施設としての検討というのは、ぜひ続けるべきだと個人的には思っているんですけれども、市長としてはいかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 私も白石議員のように考えております。まずは、県に対してきちっと、我々こういう形でやるというような計画書みたいなやつをしっかりとお示しをして、県の意向等も聞きながら有効活用してまいりたいというふうに思います。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 子供たちがスポーツをより一層楽しめるような環境をぜひ整備していっていただければなと思います。 次の質問に移らせていただきます。各分野で活用できるICTの環境整備をというところに移らせていただきます。 このICTの活用については、前回一般質問で取り上げさせていただいたんですけれども、その中で総務省が取り組んでいるテレワーク、こちらの普及促進についてなんですが、9月2日にちょっとおもしろい記事がありまして、佐賀県の伊万里市でドローンサミットというのを、そのICTの活用した仕事づくりということで、地元の企業誘致、そのために行った団体さんがありました。 この間のシーカヤックマラソンの際に、シーカヤックを追いかける中継でドローンを使って、ドローンの撮影したデータを船のほうに送って、船から1回月山に送って、月山から運営競技場に送るというシステムを試験的に試していたんですけれども、そういった新しい技術、宮古市は広い面積もありますし、海での競技も多いので、こういった幅広い視野を持った企業誘致もありなんじゃないかなと思うんですけれども、まず市長にお伺いしたいのは、そのシーカヤックマラソンでそういったシステムを使っていたというのはご存じでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 私も現地にいましたので、そのような映像を見ておりました。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 一緒に参加していましたね。ちょっと自分がその後、見に行ったときは、システムがうまく通信できていなくて映っていなかったんですけれども、そういった新しい技術の取り組み、これに関して宮古市でも積極的に、そういったイベントの際に声を上げて来てもらうというもの必要ではないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) やはり見えにくいところとか、海の上、さっき白石議員言いましたが、あとは山とか、いろんなところでやはり見えにくいようなところもありますので、やはりそういう部分にICT使いながら、皆さんが参画できるような形というのは、これ非常に大事なことだというふうに思っておりますので、これからも検討していきたいというふうに思います。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 新しい取り組みをして、市民の方たちに広く楽しんでもらえるような仕組みづくりというのは必要ではないかなと思います。 次に、県で行われることになりました今度のイングレスを使った活用についてなんですけれども、地元の魅力発見につながる部分、今後の活用の可能性について研究していくというお話を今いただきましたけれども、11月2日に県では全国自治体ゲームコラボレーションフォーラムというのを行うようなんですね。その際に、大槌の事業所の方がプレゼンテーションも行うというお話もありまして、ぜひそういった勉強会に対して、積極的に行っていろいろ吸収していただければなと思うんですけれども、今回急なお話だったんで、今少し提案させていただいたんですが、こういった勉強会等に参加していこうという意思はありますでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 田中観光港湾課長。 ◎観光港湾課長田中富士春君) 観光サイドということで申し上げたいと思います。議員ご提言のとおり、イングレスとかそういった位置情報サービスを、ICT技術を使った観光の開発については、積極的に取り組んでまいりたいと思ってございます。 11月2日の部分につきましては、全国初のフォーラムということで聞いてございます。具体的に今、参加するかどうかというところを検討しているところではございますが、いろいろいずれ幅広く情報収集に努めて、そういった部分で交流が広がるように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) ぜひ研究していくというご答弁いただいていますので、積極的に参加していただければなと思います。 次に、ホームページであったりポップデザインに関して、今後のニーズ調査に努めていくというご答弁をいただいた部分についてなんですけれども、宮古の新しい商品であったり、各産業分野の方たちがいろんないいものをつくって今販売しているんですけれども、それを外に出すときになかなかその自社の商品をアピールするのがうまくいかなかったり、なかなか販路に乗せようとしても大きな販路に乗せることができなかったりという部分もあるので、このホームページ、あとはポップデザインの部分、売り上げに本当に効果的な部分もあると思いますので、ぜひニーズ調査をして、各事業所さんが自分の商品を市外、県外に積極的にアピールしていけるような、そういった機会の場の提供というのをお願いしたいんですが、このニーズ調査というのは、ニーズ調査を行ってやっていくということなんですが、ぜひ一度真剣に取り組んでいただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 菊池産業支援センター所長。 ◎産業支援センター所長(菊池廣君) そちらのほうの事業所を対象にした講習会といいますか、そういった部分については、各事業所のほうを調査しながら開催する方向を考えていきたいと思っております。ただ、広い意味で、勤労青少年ホームのほうで毎月パソコン関係の講習会、講座を開いております。チラシ、ポップ関係の講座ですと昨年度で年3回、インターネットの活用の関係は2回、あと就職支援のためのパソコン講座2回というような形で、パソコン関係の講座、昨年度の実績で66日、9講座、517人、一般市民の方が受講しております。 こういったことも考えますと、底辺の部分が広がっていけば、事業所の方もいろいろ考えたものをそういうアイデアがある方に一緒になって考えていただけるのかなと思っております。事業所のほうの方に聞きますと、やはり新商品を出して売り出すためには、パッケージだとかいろいろな広告にも力を入れていかなければということでは考えているようでございますので、その辺、いろいろ事業所の方と話し合いながら進めていきたいと思っております。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) そういったふうに間口が広がっていけば、例えば都会でインターネット関連の会社、IT企業に勤めた子が技術を勉強してきて、それを宮古で発揮したいと、宮古でそういう仕事口があるんであればこっちに戻ってきて活用したい、自分の能力を地元に還元したいということも出てくるのではないかと思いますので、新しい技術、そういった販路開拓のため、あとは商品開発のため、パッケージデザインのためだけではなくて、新しい雇用の場としても、働き口の場としてもなるのではないかなと思っておりますので、ぜひそういった部分はニーズ調査していただいて、先ほどのお話にあったとおり、前向きに検討していただければなと思います。 では最後に、市長にお伺いしたいんですけれども、今このようにインターネットを使った商品販売であったり、新しい販路の開拓が広がってきていますので、市としてそれを後押しするような施策をぜひお願いしたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) やはり経済的な産業に関してこのICTが普及していくことによって、さまざまな仕事がふえてくるというふうに思っています。いろいろな仕事に関して、あるいは産業活動に対して、市としては、可能性のあるものに対しては一生懸命それを支援していきたいというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 白石雅一君。 ◆5番(白石雅一君) 宮古市で独自にホームページを持って自分独自の販路を持っている会社というのは、10社もないように思いますので、ぜひお願いしたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(前川昌登君) これで白石雅一君の一般質問を終わります。----------------------------------- △散会 ○議長(前川昌登君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれをもって散会します。 ご苦労さまでした。     午後2時42分 散会...