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  1. 松浦市議会 2021-03-01
    令和3年3月定例会(第2号) 本文


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(久枝邦彦君)  おはようございます。  椎山議員から遅刻届が出ております。  出席議員は定足数に達しております。  これより議事日程第2号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  さきにお手元に配付しておりました質問通告表によりまして順次登壇を願いますが、ここで念のため申し上げます。  登壇順位につきましては、  1番・川下議員    2番・武部周清議員  3番・宮本議員    4番・武辺鈴枝議員  5番・神田議員    6番・崎田議員  7番・和田議員    8番・安江議員  9番・徳田議員    10番・鈴立議員  以上の順序となっております。  今回の質問者の質問方法は、全員一問一答方式となっております。  質問要領につきましては、質問時間は答弁を含めて1人60分以内とし、関連質問は、本質問者と同一会派に属する議員にのみ認めるものとし、本質問者の時間の範囲内で、1人当たり5分以内、今会期中1回限りとなっております。  また、関連質問は、本質問者の質問要旨に直接かつ具体的に関連のあるもののみ許可することといたしております。  発言に当たっては、初めに関連する事項を明確に指摘されますようお願いいたします。
     それでは、質問順序に従い、5番・川下議員の登壇を願います。  (川下議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 5番(川下高広君)  おはようございます。  新風・公明クラブの川下高広です。通告に従いまして質問をいたします。  まず、ちょっと表題の訂正をいたします。  1番のDVD「モコちゃんに看取られる」制作におけると書きたかったところを通告書では作成というふうに書いてしまいました。訂正をいたします。また、モニターも見られている方はそのまま作成という言葉が流れていると思いますが、どうぞ御了承いただければと思います。  それでは、質問に入ります。  まず1点目、DVD「モコちゃんに看取られる」制作における市の関わりと意義等について。  一昨年12月、松浦市在宅医療介護連絡協議会によって一つのドラマが作られました。それがDVD「モコちゃんに看取られる」です。この作品は人生会議をテーマとしたもので、三部構成で作られています。第1部では、クイズ形式で人生会議そのものについて問うたもので、間違うと女の子から叱られます。第2部では、その人生会議に沿った内容のドラマが再現され、松浦ナツさんという病後回復の見込めない架空の高齢の女性が人生の最期を自宅で過ごすことを選び、家族にみとられながら最期のときを迎えます。第3部では、第1部の出演者が縁側で人生会議について総括するという形になっています。  では、先ほどから出ている人生会議とは何でしょうか、厚労省のウェブサイトではACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称で、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族などや医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことですと書いてあります。  それではまず、担当課に質問をいたします。  このDVDが制作された目的は何か、そして、松浦市はどのように関わっているかについて答弁をお願いいたします。  また、私の先ほどの説明に必要があれば補足をいただければと思います。 3 ◯ 長寿介護課長大久保美樹子君)  おはようございます。  このDVDの御紹介ができる機会をいただきまして、本当にありがとうございます。  この動画は、市内の医療介護関係者と行政で設置をしております松浦市在宅医療介護連絡協議会が制作をしたものでございまして、在宅みとりを通じて、エンディングノートや人生会議を推奨する内容となっております。  エンディングノートといいますのは、自分に万一のことが起こったときに備え、あらかじめ家族や周囲の人に伝えたいことを書き留めておく手紙やノートのことです。病気になったときに延命治療をしたいかどうかとか、動けなくなったときの介護の方法、葬儀のスタイル、遺産相続、お墓のことなど、内容は様々です。  また、人生会議とは、先ほど川下議員のほうからも御紹介ありましたように、自らが望む人生の最終段階における医療ケアについて、前もって考え、医療ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組、それをACP(アドバンス・ケア・プランニング)といい、その愛称を人生会議と呼んでおります。元気なうちに自分の思いを家族や関係者に伝えること、繰り返し対話することの大切さを市民に広く知っていただくことが大切であることから、市としましては、本協議会に動画制作を提案し、協議会の会員をはじめ、市民劇団、市民の皆様、そして、在宅みとりをされた御家族等一緒になって制作していただいたものでございます。  以上です。 4 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。  では、この作られたDVDですが、実際にどのように活用し、また、活用する中での反響と、また、見えてきた課題についてどのようなものがありますか、まとめて聞きますが、その課題について担当課としてはどのようにお考えですか。 5 ◯ 長寿介護課長大久保美樹子君)  この動画は先ほど言っていただいたように、一昨年末に完成をしまして、コロナ禍の中ではございましたが、上映機会が少ないながらも、医療・介護関係者の研修会、それから、高齢者の集いの場、公民館講座等で、これまでに約400名近い方に見ていただくことができております。  上映後は思った以上に反響があり、ぜひ友人にも見せたいとか、早速エンディングノートを書きますなど、自分のこととして捉え、向き合う機会を提供することができました。  一方で、これを家族や若い世代にも見てほしいという意見が多数あり、家庭の中でこの動画を一緒に見る機会や、対話をするきっかけづくりをどのようにしたらよいのかという課題も見えてきました。  市としましては、この取組としましてより多くの人にこの動画を見ていただき、特に、若い世代に人生会議やエンディングノートの大切さについてお伝えする機会を作っていく必要があると考えております。  そのため、この動画をいつでも見ることができるようユーチューブにアップしたところでございます。笑いあり、涙ありの30分、ちょっと長いかもしれませんが、ぜひ御覧いただきたいと思います。また、今後、市報でも御紹介をしていきたいと考えております。 6 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございました。大久保課長への質問はこれで終わりますので、大変ありがとうございました。お疲れさまでした。  では、市長にお尋ねいたします。  人生最終段階において最期を迎えたい場所として、これはちょっと平成28年のデータになるんですが、厚労省の白書によると約55%が自宅、約28%が病院などの医療施設というデータが出ております。また、平成30年3月に開かれた人生の最終段階における医療の普及啓発の在り方に関する検討会による人生の最終段階における医療に関する意識調査の報告書によりますと、自身の人生の最終段階における医療について、複数回答ではありますが、その話し合う相手として家族または親族が95%を占めております。その一方で、話し合ったことがない理由として、話し合うきっかけがなかったという回答が約6割以上占めているという結果が出ております。どこで終末を過ごしたいか、また、どのような医療・介護を受けたいか、その話題はお互いどちらの立場でも気軽に話せるような内容ではないと思います。  実際、私がある地域の高齢者学級を見学に行った際に、このDVDが上映されておりまして、見た後に、先ほど大久保課長も言われていましたが、参加者からぜひ息子さん夫婦にも見てほしいという声が聞かれました。  息子さん世代、それから親世代、双方がこの話題に至るきっかけづくりがこのDVDの役割としてあるんじゃないかと思っております。  やはりこの問題はなかなか表面化しにくい問題です。やっぱり各家庭の中での問題ですので、そこで、どのように対応したがいいのかというふうに悶々と悩んでいらっしゃる方もいらっしゃるのも事実です。これもある人の話ですが、親は自宅での終末を希望している。だけど、自分がそれに対応できるだろうかという不安があったと。そうしたときに、この人生会議の取組を知った。在宅でも医療スタッフがサポートしてくれるということで、親の希望に沿うことができ家族でみとることができたという体験談も聞かれております。  いろんな家庭の御事情、関係性、本人の意向もありますから、ここでは必ずしも在宅というのがベストとか強制するものではありませんが、人生会議という、そのものを知る機会、話合いができる機会、そうような機会を作り出す取組を市長中心になってぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、そのお考えについてお願いいたします。 7 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  おはようございます。  お答えをいたします。  この人生会議について、まず厚生労働省も先ほど議員御指摘のとおり、しっかり自らが望む人生の最終段階の医療ケアについて話し合ってみませんかということで広報をなさっているわけでありまして、高齢化が進む我が国においては大変重要な課題であると思っておりますし、併せて、本市においても、今、議員のほうから御紹介のあったとおり、DVD「モコちゃんに看取られる」を関係皆様方の御協力によって制作をなされ、加えて集いの場、あるいは高齢者学級などで紹介をさせていただいているわけであります。  やはり死というものは誰にでも訪れるわけでありますので、このことをタブー視せずにしっかり考えていくということが必要であると思っています。まさに厚生労働省のホームページにも書かれているんですが、縁起でもない話のきっかけになるツール、それが人生会議などであるというふうに紹介されておりまして、本市においては、このDVDそのものが縁起でもない話のきっかけになるツールになるんではないかと思っているところでありまして、まずは終末期においても訪問医療を担う医師や医療・介護専門職をはじめ、家庭や地域のサポート体制があれば病院ではなく自宅でみとりまでできるということを広く市民の皆様方にも知っていただくことが必要だろうと思っています。また、その課題を解決するためには、やはり訪問診療を担う医師の確保、また、その他医療・介護の専門職の確保といった課題がございますけれども、関係機関と連携を取りながら支援体制の構築を図り、最期まで自宅で暮らすことができるということを様々な機会を捉えて市民の皆様方にお伝えをしていきたいと思っています。(降壇) 8 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、2つ目の項目です。  文化財保存活用地域計画策定文化観光推進事業についてです。  昨年12月22日、鷹島海底遺跡保存活用特別委員会において3人の参考人をお招きし、それぞれの参考人から意見をいただきました。その際、秋野公造参考人より、松浦市埋蔵文化財センターを国の水中遺産研究所といった形で発展的に移管を目指すか、松浦市として誘致するか明確に判断するときに近づいているという発言がございました。  まず、お伺いします。この発言について市としてはどのように受け止めておられますか。 9 ◯ 文化財課長(内野 義君)  鷹島神崎遺跡の保存と活用につきましては、県を通じまして、日本の水中考古学の調査研究を進める上で、水中遺産保護に関する組織・部署を独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館に設けること、それから、松浦市鷹島町は最適地であるため、その拠点となる専門研究機関を設置することを国へ要望しているところでございます。  現時点で、市埋蔵文化財センターを今後どのように利活用するかについて具体的な検討は行っていない状況にございます。  文化庁は、水中遺跡の調査方法等を示したマニュアルが、令和3年度に発刊される見込みでございます。平易、分かりやすい内容による入門書となるハンドブック形式になるというふうにアナウンスをされております。このハンドブック刊行と、令和4年度に計画されております周知活動など国の動向を注視しながら、市の考え方を整理したいと考えております。 10 ◯ 5番(川下高広君)  今回の一般質問はさきの参考人を招致した特別委員会後、初めての市の考えを公式に聞く機会であります。現段階の市の考えを知るということは私たちにとって有意義なことであると考えます。  それでは、この国の文化観光推進事業についてはどうでしょうか、市の取組、また、現時点の考えについてお示しをお願いいたします。 11 ◯ 文化財課長(内野 義君)  令和3年度、文化財保存活用地域計画に着手することとしております。この計画では、本市に所在する未指定を含め、多様な文化財を調査、把握した上で、まちづくりや観光などの他の行政分野とも連携し、総合的に文化財の保存活用を進めていくための枠組みづくりに取り組むこととしております。今計画しております文化財保存活用地域計画の中で具体的なアクションプランを定め、事業化する段階で、文化庁の既存の補助制度や他の支援制度などと文化観光推進事業を比較した上で、活用の検討をしたいと考えております。  保存活用地域計画を策定できれば、文化観光推進事業における拠点計画や地域計画にも応用が可能と考えております。 12 ◯ 5番(川下高広君)  ということは、市長の施政方針でありました市が令和3年度から策定に着手するという文化財保存活用地域計画は、市のこれからの方針そのものであって、その中で国の文化観光推進事業が非常に有利といいますか、都合のいいものであればそれを使っていく、そういった考えということでよろしいでしょうか。 13 ◯ 文化財課長(内野 義君)  来年度から着手をすることとしております文化財保存活用地域計画は、文化財保護法に基づく法定の計画でございます。  一方、文化観光拠点施設を中心とした地域における文化観光の推進に関する法律、いわゆる文化観光推進法における事業を行う場合にも、地域計画や拠点計画が必要となるというふうに定められております。  今回、策定の準備を進めておりますのは、文化財保護法に基づく、文化財保存活用地域計画でありまして、今おっしゃられております文化観光推進法に係る地域計画とはちょっと異なるような状況にあります。 14 ◯ 5番(川下高広君)  説明ありがとうございました。異なるといいましても、恐らく地域総がかりでつくるという点がありまして、そしてまた、点と点を結んで活用していくという点におきましては、基本的な方向性は似ているものだなというふうに思います。  それでは、ここからは文化財の活用について観光や商業の面で話を進めたいと思います。  いずれにしましても、松浦市の広範囲にあります文化財などを活用し、また、全国に向けて発信をしていかなければならないと思っております。幸い松浦市には各地域を共通して結ぶキーワードがございます。それが松浦党だと思っております。また一方で、松浦市には全国に向けた強力な発信力のあるワードがまたあります。これが元寇です。この元寇と松浦党というのをかけて、松浦市としてはこの文化財の活用を進めていただきたいなというふうに考えております。  それでは、松浦市の文化財を観光商業に活用した取組について、市の考えと現在の取組についてお願いいたします。 15 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  議員御指摘のとおり、松浦党及び元寇というのは本市をPRする上で有効なコンテンツであるということは認識をしております。そのことから、既に観光や物産のPRにおいて活用を図っているところでございます。  例を挙げますと、松浦党につきましては、「漫画 西海一の水軍 松浦党」を制作し、市内小中学校に配布をしたところ、新聞記事などで取り上げていただきまして、大変多くのお問合せをいただきました。現在では海のふるさと館をはじめ、インターネットや県外の書店でも一般販売がされております。  また、今年度の県事業においては、「リアル宝探し ヒストリー・ハンターズ」という謎解き宝探しゲームが県内12エリアで実施をされまして、本市におきましては、ヒントの設置場所や宝の在りかを松浦党ゆかりの場所に設定をいたしました。11月から2月までの実施期間中に、市内外から1,514名の方に訪れていただきました。  元寇につきましては、今年度「蒙古襲来のあしあと」と題しました小冊子を制作いたしております。今後、市内小学校に配布をする予定でございますけれども、それに加えまして、元寇にゆかりのある福岡市内の小学校にも配布をし、松浦市のPRにつなげたいと思っているところです。  さらに、昨年11月の元寇サミットをきっかけに誕生した「てつはう最中」などの松浦銘菓てつはうシリーズにつきましても、大変御好評をいただいているところでございます。  このようなことから、現在取り組んでいる「アジフライの聖地 松浦」や、今後展開していく「松浦の極み」と併せて、松浦党及び元寇についても、関係課、関係機関と協力しながら、松浦市のPRと交流人口の増大に活用してまいりたいと考えているところです。  以上です。 16 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございました。実際にPR等、具体的な動きが出ているということでございました。元寇、それから、松浦党、それをどう活用していくか、さらに、これはちょっと今福のほうにスポットを当てたいと思うんですが、やはり西九州道ができて、今福インターに降りる数が激減したというふうに地元の方からもお話を伺います。これをどうやって今福インターに降りてもらうかというのは、現地の青年部の方々とか、保存会の方たちが努力をしておられると思いますが、やはり引き込む力の強いコンテンツが必要じゃないかと考えております。  先ほどの松浦党と元寇の目線でいえば、やはり梶谷城が浮かび上がってくるんじゃないかと思っております。この梶谷城跡をどう生かすか、集客を望める場所にするにはどうしたらよいか、まずはこの梶谷城跡について景観をよくしていく取組が重要ではないかと考えます。  この件につきまして、整備計画の観点から武部周清議員が過去何度も質問をされておられます。私も同じ松浦市の議員としてこの考えには賛同いたします。また、国の事業であります文化的景観保護推進事業国庫補助金というのも、これも該当するんじゃないかなというふうに思っておりますので、景観の整備について市長の考えをお願いいたします。 17 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  県指定史跡松浦党梶谷城跡は、松浦党の始祖源久公が築城したと言われておりまして、松浦党を語る上で最も重要な場所と考えております。さらに、今福町内をはじめ、近隣にはゆかりのある場所も多く存在をしており、松浦党の文化財群と言える状況を形成しておりまして、地域の貴重な財産であると認識をいたしております。  現在の梶谷城は昭和52年に公園として歩道や階段などの整備を実施したところでありますが、現在樹木も成長し眺望を妨げたり、遊歩道が通りにくくなったりしている状況にございます。多くの投資は、なかなか難しい状況にございますけれども、許可の得られる範囲内で樹木の伐採等を計画的に行うよう検討したいと考えております。  また、活用策については、先ほど担当課長が説明をいたしました文化財保存活用地域計画の中で検討してまいりたいと考えております。(降壇) 18 ◯ 5番(川下高広君)  どうぞよろしくお願いいたします。私も現地に行って、本当にこの木がきれいに切れたらどんなに見晴らしがいいだろうなというふうに思っております。  それでは、次の項目、3点目に行きます。  児童生徒の学力向上に向けた環境整備とアンケートなどについてです。  まず、この新制度となって初めて実施された高校受験について質問をいたします。  今年度の公立高校の受験から前期後期と2回受験できるようになりました。前期試験では2月3日、そして後期は3月9日、10日、明日、あさってとなっています。その前期の中で、仕方ないんですが、やはり不合格というふうになってしまった生徒さんも一定いらっしゃいます。なぜなら、定員の半分しか合格しないというふうに最初から枠が決まっているわけでして、それなりにやはり集中して受験をすれば当然不合格者が出るというのは想定されていたものと思います。しかし、実際それを味わうとやっぱりネガティブなイメージ、あるいは精神的なショックがやっぱり大きかろうと思います。このまま気持ちを引きずったまま後期試験に臨むことも十分考えられます。  ちょうど息子が該当する年齢でありまして、前期も受けました。その中で学校の様子を伺うと、ここでは申し上げませんが、やはりなかなかデリケートな問題といいますか、非常に子どもなりにやっぱりいろいろ考える空間、時間がどうしても生まれたということでございました。この状況はあまり好ましくないのではないかと思います。県の実施していることではありますが、受験生は市教委の範囲だと思います。この制度について市教委としてはどのように感じておられますでしょうか。 19 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  新しい公立高等学校の入学選抜者制度の特色は、受験生が主体的に学校を選ぶことができることや、受験生の学ぶ意欲や多様な能力が評価される制度です。また、昨年度までの推薦入学者選抜は、中学校長の推薦が必要でしたが、新制度では、希望をすれば全ての受験生が前期選抜から受験できるようになったことです。  そのため、前期選抜の志願倍率が長崎県全体でも2.0倍と高くなりました。また、市内の中学生が受験した近隣高校においても志願倍率が例年より高く、前期選抜で合格できなかった生徒が多く出ています。各中学校におきましては、前期選抜の志願倍率が高くなることも想定し、受験前までの進路指導や個人面談、三者面談等において合格できないことがある場合など、十分な事前指導を行ってきました。しかし、合否の結果通知後、合格とならなかった生徒や、その保護者は不安な気持ちを抱えていたというふうに聞いております。  各中学校においては、教職員が合格した生徒、合格とならなかった生徒、それぞれに今後の学習や生活について時間をかけて丁寧な指導を行いました。特に合格とならなかった者については、後期選抜に向けて意欲を持って受験勉強に取り組むことができるよう、生徒の心の不安に寄り添い、温かく励ましながら指導を重ねたと聞いております。  新制度におけるこのような状況は今後も続くことが考えられます。市内中学校では、既に新制度についての課題を持ち寄り、中学校長会で対応を協議するなど、次年度以降に向けた進路指導の対策に既に取り組んでいるところでございます。
    20 ◯ 5番(川下高広君)  もう10年、15年たってくるとこの雰囲気というものにも慣れてくるんでしょうが、やっぱり初年度、数年度はそういった物事は大きく心の中に残るんではないかと思っておりますので、どうかうまく活用していただけたらなと思っております。先ほどいろんな取組をされているということですので、引き続きお願いしたいと思っております。  ちょっと試しに聞くんですが、例えば、前期はもう受験しない、例えば、第1志望としているところが恐らく大丈夫だろうというところは、あえて後期で勝負するということ、そういった選択もできるんでしょうか。 21 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  前期選抜で受験せずに5教科全てを受験する後期選抜で受験をしたいと、例えば、社会や理科の試験がある後期のほうに向けて勉強もさせたいという保護者であったり勉強したいという子どももいると思いますので、前期を選ぶことは絶対ではないというふうに思っております。後期から受験でも可能です。 22 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。私もいろんな同級生の親御さんに聞きまして、いわゆる前期で合格すると、途中で定期考査が1回ありますが、ある意味卒業まで気楽なんですよね。勉強する意欲を維持できるかというのは、なかなか親御さんも苦労されているところもあるようで、必ずしもこれが最良ではないというか、いろんなことをちょっと考えさせられる制度だなというふうに思っております。引き続きいろんな取組をどうぞよろしくお願いいたします。  それでは、少子化に向けた活力ある学校づくりのアンケートについてです。このアンケートについて今後どのような方たちを対象にアンケートをされるのか、また、このアンケートをどのように活用していくのか、答弁をお願いいたします。 23 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  まず、アンケートについて簡単に御説明させていただきますが、令和元年度に策定しました第2期松浦市教育振興計画に、今後、人口減少、少子化が進む中、活力ある学校づくりを進めていくことが課題であり、計画期間中に第2次松浦市小中学校適正配置基本計画を策定するとしております。  策定に当たっては、保護者や地域住民のニーズや意見を聴取することにしており、本年2月に、今おっしゃいましたアンケートを市内の小中学校の児童生徒を持つ保護者と未就学児が在籍する保育所等の保護者を対象に、少子化に対応した活力ある学校づくりに向けたアンケート調査を実施したところです。  意見を聴取する対象を今後どのように広げていくかということにつきましては、アンケートの集約、考察を行った上で、その結果を令和3年度中に市内各地区へ回覧文書等でお知らせし、少子化に対応した活力ある学校づくりについて広く市民の意見を聴取する予定としております。 24 ◯ 5番(川下高広君)  広く聞いていただけることは大変重要かなと思います。  また、その一方で、よければ今実際いる子どもたちにアンケートという形ができるかどうかはやっぱり子どもたちの年齢で変わってくるでしょうけども、子どもたちがどういったことを考えているか、例えば、少人数ですごい楽しんでいるとか、あるいは、例えば、中学生なんかが部活が多いところにちょっと憧れを持っているとか、そういったところの率直な意見をぜひ聞く機会もつくっていただけたらと思いますが、その件はどうでしょうか。 25 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  児童生徒からの意見を聴取することについてですが、児童生徒から直接アンケートを取ることは現在のところ予定しておりません。しかしながら、将来ふるさと松浦の担い手となる子どもたちに自分たちが通学する学校の活性化や課題について真剣に議論させたり改善策を考えさせたりすることは、ふるさと松浦を担う人材を育てることにもつながると考えています。また、学校の教育活動の充実につながる子どもらしい意見も聞くことができると思います。  今回実施したアンケートの集約結果や考察は、市内の小中学校にも配布しますので、総合的な学習の時間など、各学校の教育活動を通じて子どもたちの学び合いの中で意見を聞き取ることができるよう、学校と連携していきたいと考えております。 26 ◯ 5番(川下高広君)  結構です。ぜひその方向でお願いいたします。  いずれにしましても、たくさんの情報収集をしていただきまして、十分な議論を行っていただきたいと思っております。  次、学力についてです。  児童生徒の学力の現状についての認識と今後どこを目指すのか、目標などについて、また、どのような子どもを育てたいのか、市の教育委員会のお考えをお願いいたします。 27 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  児童生徒の学力の現状についてですが、平成19年度から実施されている全国学力・学習状況調査の結果では、全国平均正答率と比較すると、同程度の教科があるものの、算数、数学は全国を下回る水準となっております。そのため、学校教育課としましては、児童生徒の確かな学力の向上を本市学校教育の重点課題と捉え、松浦市学力調査の実施、学力向上に取り組む市の研究指定校の指定、市独自の授業づくり研修会の充実等の対策に取り組んでいるところです。  今後の学力に関する目標についてですが、第2期松浦市教育振興基本計画の中に、目指す成果指標を2つ示しております。1点目は、国語、算数、数学の授業がよく分かると回答する児童生徒の割合を85%以上にすること、2点目は、平均正答率を全国平均正答率と同等以上にすることとしています。  以上のような目標を達成しながら、ふるさと松浦を担う子どもたちを育成していきたいと考えております。 28 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。その中の取組として、やっぱりこの基礎学力をどのように補っていくか、また、養っていくか、そういったところも重要な部分かと思いますが、学校ではどのような取組をされておられますか。 29 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  子どもたちの基礎学力を身につけさせるため、学校では、教師が子ども一人一人の興味関心、学習の課題等を踏まえ、個に応じた児童の充実に努めています。また、市学力調査を実施し、その結果、子ども一人一人個別に作成されるフォローアップ問題等を活用し、学力調査後の補充指導を充実させ、子ども一人一人の課題克服に取り組んでいるところです。  併せまして、GIGAスクール構想により整備する1人1台の端末を今後最大限に活用し、全ての子どもたちの学ぶ意欲や可能性を引き出しながら、一人一人の子どもに応じたきめ細かな指導の充実を図り、学力の向上に努めていきたいというふうに考えているところです。 30 ◯ 5番(川下高広君)  それと、もう一つの視点、家庭での学習はとても大事だと思います。ところが、落ち着いて学習したいと思ってもできない家庭、または家庭学習の習慣づけができていない子どもさんたちに対する学びの保証といいますか、フォローについてはどのようにされておられますか。 31 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  家庭学習の状況等に課題を持つ子どもにつきましては、授業以外の休み時間や放課後の時間等を使って補充指導等学習支援を行ったり、学習相談や教育相談等の個人面談等を行ったりして、子どもの学ぶ意欲を向上させたりしております。  また、子どもたちの家庭学習の習慣化を図るため、令和元年度に本市独自にリーフレット「松浦っ子のよりよい成長のために」を作成し、全世帯、全保護者に配布しました。今後もこれを十分活用し学校と家庭が連携しながら、子どもたちの家庭学習の充実に取り組んでいきたいと考えているところです。 32 ◯ 5番(川下高広君)  どうぞよろしくお願いいたします。  さて、この児童生徒の学力向上について調べておりますと、無料塾というのが出てきました。これはどういったものかと調べてみますと、様々ありますが、その中で、国の生活困窮者自立支援制度を活用した学習支援事業を行っているところが全国各地にあることが分かりました。  市はほかの自治体のこのような取組について御存じでしたでしょうか、また、生活困窮世帯の学習支援について意向調査や議論をしたことはございますでしょうか、答弁をお願いいたします。 33 ◯ 福祉事務所長(福岡一男君)  この制度でございますけれども、この制度につきましては、生活困窮者自立支援制度の中のメニューの一つとして存在するということは理解をしておりました。このことにつきましては、本市といたしましては、これまでにこの支援制度における学習支援事業の必要性ということにつきましては、調査議論を行ってきたことはございません。 34 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。  まず、申し上げますが、決してここで無料塾をつくりなさいという話をするつもりではありません。また、この生活困窮世帯のお子さんが必ずしも学力が低いというふうに思ってもおりません。しかし、全国では生活困窮者自立支援制度を活用した学習支援を行っている自治体があることは今後市としても調査研究すべきではないかと考えております。  県内では長崎市と佐世保市が学習支援をやっておられるようです。取材をさせていただきました。電話での取材です。また、近畿のある市では電話取材をいたしましたところ、学習支援はしていたが、生活困窮世帯が求めるのは学習支援ではないことが分かったので、現在はやっていないという興味深い回答をいただきました。  さらに興味深いのが、取材した市でいずれも学習支援がメインではなくて、居場所づくりが大きな目的であったというところが大変興味深かったです。それでも学習支援をやっているというところは希望する生徒が全員高校に合格したりと一定の成果は出ているようです。  いろんな市が取り組まれて、そして現状を見て取りやめられたりとか、柔軟な対応をされております。ということは、やはり松浦市は松浦市の独自の状況、現状があると思います。その現状に対して対応することは必要じゃないかと思っておりますので、今後意向を調査した上で、必要であれば居場所づくりや学習支援の導入が必要ではないかと思いますが、この件につきまして市長の答弁をお願いいたします。 35 ◯ 福祉事務所長(福岡一男君)  ただいまの質問ですが、私のほうから答弁させていただきます。  本市では、この生活困窮者自立支援制度における支援事業を活用いたしまして、生活困窮者からの相談を受ける中で、まずは必要に応じ、その世帯の子どもたちへの学習支援につきまして、ニーズ等の把握に努めてまいりたいというふうに思っております。これが取っかかりではないかというふうに理解しております。 36 ◯ 5番(川下高広君)  福岡所長ありがとうございました。私たちもそれが大事かと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  では、最後の質問です。  4番目、市のコロナ対策についてなんですが、まず、ワクチン接種及び経営支援についてなんですが、まず、経営支援について言います。  市の単独事業ということでプレス用の説明書には既に今回補正で上げてありますので、今回、その後ですね、これは本年1月または2月の売上げが前年比20%以上減少している事業者と体験型旅行関連業者というふうに対象が書いてあります。そういった取組は大変ありがたく思っております。また、令和3年度から新たな取組、またこうやってやっぱり外出控えをしていると、当然全体的に影響が出ておるのは間違いありませんし、今後の取組を市としてどのようにされるか、お尋ねをしたいと思っております。  直接的な経営支援金の支給もあれば、また、プレミアム付商品券のような、そういう周りに動いてもらって経済循環をさせていただく、そういった取組もあるかなと思っておりますので、その辺りについて答弁いただければと思います。 37 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  お答えいたします。  これまでのコロナ対策の経営支援につきましては、令和2年度事業としまして、経営維持支援金、テイクアウト支援、プレミアム付商品券、宿泊拡大キャンペーン、経営支援アドバイザー、緊急雇用や市内産物販売強化事業などと、その他水産課や農林課実施分と合わせまして、20以上の事業に取り組んでまいりました。今後、国の第3次補正予算を活用した新たな支援策につきましては、これまでの取組を検証し、市内経済にとってより効果的な事業を提案してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 38 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。市長のお考えもお聞かせいただけますでしょうか、お願いいたします。 39 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  コロナウイルスで冷え込んだ経済への対策、今後の取組はということでございますが、先ほど担当課長も答弁申し上げましたとおり、まずはこれまでの事業の効果やその実績を検証し必要な施策を引き続き検討してまいりたいと思います。1年以上時間が経過をいたしまして、その影響を幅広く被っておられるということから、市民や経済団体などの御意見も参考にしながら、やはり今後の経済の好循環につながる施策を実施してまいりたいと考えておりまして、これもやはり経済対策、時機を逸してはなりませんので、できるだけ早い時期にそういったものを議会にお諮りをしたいと考えております。(降壇) 40 ◯ 5番(川下高広君)  市長どうぞスピーディーな行動、決断をよろしくお願いいたします。  それでは、ワクチン接種についての質問に移ります。  ちょっと時間もないので大分はしょりますが、1都3県の非常事態宣言も3月21日までに延期となりました。本来予定していたものが予定どおり進むためにも、また、流行の山をつくらない、また、できても流行の山を低くしていく、それが今回のワクチン接種の意義として極めて大きいのではないかと考えております。  この情報が日々更新されていく現場はさぞ大変であろうと思います。私としても今回の質問で市民の不安、それから、情報の共有、そして、現場の財政負担の軽減につながればなというふうな思いで質問をさせていただきます。  同項目についてほかの議員からも質問がありますので、トータル的に市民の皆様とよい情報共有ができるのではないかと思っております。  市民への情報提供の在り方について質問をしようと思っております。  さきの市報の3月号にもありましたが、今後どのような情報提供をしていかれる予定でしょうか、お願いいたします。 41 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  市民の皆様への情報提供ということでございますけれども、3月1日付で市内各世帯にワクチン接種に関するお知らせを配布しております。内容につきましては、配布時点でお知らせできます接種の概要、疑問点などについて記載しております。  今後につきましては、まだワクチンの接種スケジュールが明らかになっておりませんので、明らかになった時点で接種できる医療機関などについて、さらに詳しい情報を市民の皆様に提供したいと考えております。  また、接種券を発送する折に予約の方法などの注意事項なども併せて同封して送りたいというふうに考えております。 42 ◯ 5番(川下高広君)  今回の接種は、本当に現場が大変ではないかなというふうに思っております。いろんな心配事、気になられることあると思いますが、ほかの議員さんが聞かれると思いますので、私のほうからはこの1点、ワクチン接種記録システムへの対応についてちょっとお尋ねをしたいなと思っております。  従来の接種予防事業と今回の新型コロナワクチン接種事業の相違点について大きく3つが挙げられております。この資料によりますと、約1億人が短期間に2回を接種することを要して管理が煩雑であるということ、2つ目、ワクチンの性質と国民的関心の高さから、多数の問合せが予想されるということですね、3番目、住民の求めに応じて接種証明を出す必要も想定される。例えば、海外渡航とか、そういったところでもそういったものを出しなさいと言われることも想定をされます。また、2番目の多数の問合せというのは、やはり副反応に対するものであるとか、基本的な質問であるとか、そういった多数の問合せが予想されます。ワクチン接種記録システムを使うことで、最初に入力をしておけば、そういった煩雑な対応になったときに、より簡単に対応ができるというふうに説明を受けております。  現場の担当課に聞きますが、短期間に2回の接種が必要なことや、関心の高さから多数の問合せがあると思いますが、これらに対する対応は万全な状態なんでしょうか、お願いいたします。 43 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  市民の皆様に対する問合せにつきましては、コールセンターのほうを市として委託業者にお願いして設置するようにしております。コールセンターにおきましては、まずは市民の皆様から予約の受付をして、それぞれの医療機関でどれだけ接種できるということで、その接種の情報等を入力して、それぞれの医療機関のほうに接種の日時等をお願いするということでございます。  また、その副反応に関しましての問合せにつきましては、厚生労働省と県のほうにそれぞれ相談窓口を設置するようになっておりますので、今後、市民の皆様へのお知らせの中でそういうことは周知していきたいというふうに考えております。 44 ◯ 5番(川下高広君)  よろしくお願いいたします。  次に、集団免疫の観点からですが、集団免疫ということも僕もあまり詳しくはありませんが、いろんな記事を見てみますと、例えば、はしか、この日本のはしかの状況を見れば、ほとんどの方が接種をしてくれているから、はしかの排除状態が保てているということで、多くの方が接種をすることが大事だということで記事が書かれておりました。集団免疫に対する目標という言い方はどうか分かりませんが、予算でも対象の8割の方で計算がしてあったと思います。ぜひこの人数に受けてもらえるように市としても取り組んでいただきたいと思いますが、どのようにお考えですか。 45 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  市のほうが今予算計上をするために8割という数字は出しておりますけども、ワクチン接種につきましては、予防接種法で定める国の努力義務と規定されてあります。あくまでも本人の判断によって接種を受けてもらうようなことになります。  市がワクチン接種率を80%と試算しておりますのは、医療機関への接種をお願いする折に、1週間当たりに何人の接種が可能かということを想定するために一応8割ということで接種目標を試算に用いた数字でございます。  集団免疫を確保するためには7割以上の接種が必要というふうにされておりまして、多くの皆様に接種をしていただきたいというふうに考えております。接種の判断を分かりやすくするために情報提供に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 46 ◯ 5番(川下高広君)
     どうぞよろしくお願いいたします。  最後は市長に質問いたしますが、この判断は個人がされるということで、それは結構なことかと思いますが、それに当たって、やはり情報、情報の一つに報道というのがあります。どういった報道が行われているかというのは、やはりそれによってそれをどう受け止めるかで、またワクチン接種をするかどうかに影響があるんじゃないかと思っております。いろんなネット上でも記事を見てみますと、そういう過剰な、例えば、副反応に対する記事に対しての表現とか、報道の仕方についてもちょっと警鐘を鳴らすといいますか、意見をするサイトも見られました。  例えば、あるニュースで、ワクチン接種死亡がアメリカ国内で1,170件という数字がどんと躍るわけですね。その下に死亡率0.003%という数字が出るんですが、どうしても1,170件という数字が際立ってしまうということで、もしかしたら、そういった報道の姿勢というのもあるのかもしれません。  この副反応の疑いというのは、結局分からないですね、例えば、接種した次の日にくも膜下出血になった。でも、恐らくワクチン接種は関係ないだろうという内容であっても、ワクチン接種が起因する免疫反応が何らかの影響を及ぼした可能性はゼロではないということから、この副反応の疑いとして報告されるということもあります。ということで、副反応の疑いと聞くとどうしても副反応というふうに直感的に思ってしまいますので、やはり受け取る側の心構えも必要じゃないかと思っております。  サイトの最後に、正しい知識を持ってワクチン報道を評価しよう。ワクチン接種は効果と副反応をてんびんかけた上で接種をするかどうかを判断するものであり、100%の安全性を求めることはできません。また、ワクチン接種による効果は見えにくい一方で、副反応は認識されやすくちょっと副反応のニュースも大きく報道されます。副反応の種類や頻度をよく知った上で本当にワクチンに関連した副反応かどうかを正しく判断できるようにしましょう。各メディアにおかれてもこの点を十分に御認識いただいた上で、煽動的な報道にならないようにお願いしたいところですということで書かれているサイトがございました。  こうした記事を今紹介したわけですけれども、市長としてはこの報道のことについて、また、先ほど課長に答えてもらいましたが、この予算を組んだ8割に向けての取組について決意のほどをよろしくお願いいたします。 47 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  報道の在り方ということについては、憲法で保障されている表現の自由に属する国民の知る権利、また、報道の自由というものもございますので、それについてのコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、市といたしましては、多くの市民の方にワクチン接種をしていただきたいと考えておりまして、また、国は発生予防効果などワクチン接種のメリットが副反応といったデメリットより大きいと、ワクチンの接種を呼びかけております。市民の皆様がワクチン接種に関して納得して接種の判断をしていただけるよう、市といたしましても、国や長崎県と連携し、正しい情報提供に努めてまいりたいと、このように考えております。(降壇) 48 ◯ 5番(川下高広君)  市長どうぞよろしくお願をいたします。  以上で私の今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。    (川下議員 一般質問席 降壇) 49 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして川下議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前11時   休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 50 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、3番・武部周清議員の登壇を願います。  (武部議員 一般質問席 登壇)(拍手) 51 ◯ 3番(武部周清君)  おはようございます。  きめらく青のまち松浦を目指す煌青会の武部周清です。  桃の花や菜の花が咲き乱れ、ウグイスの鳴き声が聞かれるのどかな春の訪れを感じる季節となりました。  それでは、質問に入ります。申し訳ございませんが、5番の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種についてと2番目の松浦市歴史資料館についてを入れ替えて質問させていただきます。  まず、梶谷城跡保存整備基本計画の実現に向かって。  何回も取り上げて質問いたしますが、このことは私の議員としての生命線でありますので、実現するまで繰り返し質問をいたします。  まずお聞きします。市としては梶谷城址をどのようにしようと考えておられますか。課長お願いします。 52 ◯ 文化財課長(内野 義君)  県指定史跡松浦党梶谷城跡につきましては、その活用策につきまして先ほど川下議員で答弁申し上げましたように、令和3年度から着手することとしております文化財保存活用地域計画の中で検討を行いたいと思っております。  史跡松浦党梶谷城保存整備基本計画につきましては、基本計画の中でまとめられております歴史調査、環境調査などを参考資料といたしまして活用したいと考えております。  基本計画の策定から長い年月も過ぎておりまして、今後、策定する保存活用地域計画においては、現在の市の情勢に合う内容として検討を進めていきたいと思っております。 53 ◯ 3番(武部周清君)  ありがとうございました。ぜひこれからもこの計画策定に向けてしっかりとしていただきたいと思います。  この件についてはもう一回、市長にもちょっとお聞きしたいですけど、どのようにしようと思っているか、ちょっとお願いします。 54 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  この件も先ほど川下議員の御質問にお答えをしておりますけども、まずは担当課長が申し上げましたとおり、来年度、令和3年度から文化財保存活用地域計画を策定することとしておりますので、この中でその活用策等について検討していきたいと考えておるところでございます。  一方で、先ほど申し上げましたが、昭和50年代に整備をされて長い期間を経て樹木の繁茂等がございますので、こういった点については、許可の下りる範囲内で伐採に努めていきたいと、このように考えております。(降壇) 55 ◯ 3番(武部周清君)  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。前回も申し上げましたとおり、今福は松浦東高校の廃校に始まり寂れゆくばかりです。今福町を何とか活性化しようと地区振興会の下、活性化連絡協議会では定期的に協議を重ねているところでございます。松浦市ゆかりの松浦党発祥の地、梶谷城址の整備が基本となりますが、梶谷城址を再整備して観光誘致につなげることが最優先の活性化と思っております。  先日も恩師から城山に登ろうかとの誘いがあり、一緒に登ってまいりました。トイレがあるすぐ上から車両通行止めと書いてありましたが、歩いて登っていくと別に交通止めをするようなところは見当たりませんでしたが、この交通止めの理由はどういうところにありますか。 56 ◯ 文化財課長(内野 義君)  トイレ付近に設置をしております車止めにつきましては、車止めから上の道路にかかる部分についての安全対策のために令和2年9月に設置をいたしました。過去、マイクロバスが脱輪するなどの事例がございまして、やむを得ず車両の通行を規制することとしております。  特に、令和2年11月1日から令和3年2月の末まで開催されました県主催のイベント、「リアル宝探し ヒストリー・ハンターズ」の手がかり、ヒントの場所になったこともあり制限を行っている状況にございます。 57 ◯ 3番(武部周清君)  この交通止めのところの止めてあるところは例えば、高齢者が登るときですね、外しても構いませんか。 58 ◯ 文化財課長(内野 義君)  状況にもよりますが、なるべく車を入れるということをやめていただきたいという考えから設置しておりますので、安全対策が十分取れるようであれば外すことも可能かと思います。 59 ◯ 3番(武部周清君)  高齢者にとってはあそこから登っていくのがちょっと急なもんですから、ぜひこういうことは認めていただければと思いますが、確かに雨の後とか滑りやすいときは非常に危険になる場合もありますけども、普通、一般的にはそういう危ないところはありませんので、今言われたみたいに臨機応変にちょっと高齢者の人は外して登るとかいうことは認めていただきたいと。  私たちも登っていってですね、途中下りてくる親子連れの方がいらっしゃいました。声をかけますと地元の人ではありませんでしたが、「せっかく来ましたが、荒れ果てていますね。県の文化財指定と聞いてやってきましたが、どうしてもっと整備されないんでしょうか、もう次からまた二度と来ようとは思われませんね」と言って小走りに下りていかれました。  天守台に着くと2月の中旬というのに暖かく気持ちのよい陽気のせいか眺めもすばらしく爽快でありました。ただ、周りの木が高くなって360度見渡せなくなりました。空気が澄んだ日は壱岐の島も見ることができます。木を伐採するにも絶壁で素人には危険で無理です。県の文化財指定となっていますが、どうしてもっと整備されないんでしょうか。  大手門のほうに回りますと、石垣にはカズラがへばりついていて、今のうちに切り取らないと石垣を崩す可能性があると思われます。階段は雑草やカンネンカズラがはっていて足が引っかかって危ない。何とかしてと叫びたくなるほどでございます。小枝も行く手を邪魔します。早く切ってしまわねばと思います。イノシシもカンネンカズラの根っこが好物で相当あっちこっち荒らしていました。たまには関係課は視察に行っていただきたいと思います。年ごとに予算をつけて少しずつ整備していただきたいと願うばかりございます。  基本計画は文化会館の建設や不老山総合公園整備など大型の建設が実施されたことから実行できなかったという答弁でしたが、せっかく多額の費用でつくった保存整備基本計画をどぶに捨てるようなことではあまりにも市民の税金を粗末に使ったとしか言いようがありません。その点の釈明を課長からお願いします。 60 ◯ 文化財課長(内野 義君)  繰り返しになりますが、基本計画の策定から長い年月も過ぎておりまして、現在の市の情勢に合うような内容で、今後策定を計画しております保存活用地域計画の中で検討を進めていきたいと思っております。 61 ◯ 3番(武部周清君)  それでは、次に担当課長に質問いたします。  梶谷城址の麓につくられたボートレースチケットショップ松浦という企業名で平成28年7月23日にオープンし、場外ボートレースとして営業していますが、この売上げの1%が環境整備等協力金という名目で市に還元されていますが、この場外ボートレースは年々増収となっております。今年度は新型コロナウイルスの影響もあって減収のようですが、オープン当初からの年度別売上金の推移と協力金を教えていただきたいと思います。 62 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  今福町のボートレースチケットショップでございますけれども、平成28年7月23日に開設をされておりますので、平成28年度分からの売上金と協力金の順にお答えをいたします。  平成28年度は売上げが7億5,304万6,400円で、協力金は平成29年度に753万464円を収納しております。  平成29年度は売上げが10億9,476万8,900円で、協力金は平成30年度に1,094万7,689円。  平成30年度は売上げが11億271万1,700円で、協力金は平成31年度に1,102万7,117円。  平成31年度、令和元年度は売上げが9億4,451万900円で、協力金は令和2年度に944万5,109円を収納しております。  4年間の合計で協力金は3,895万379円となっております。  以上です。 63 ◯ 3番(武部周清君)  では、この3,800万円ですね、この協力金の今までの使途について教えていただきたいと思います。 64 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  協力金の使途についてでございますけども、まず、平成29年度に図書館の図書購入費に140万円をこれは直接充当しております。それ以外は3つの基金に積立てを行っております。地域振興基金に1,479万7,062円、教育振興基金に1,152万2,969円、文化・スポーツ基金に1,123万348円の積立てを行いまして、その後、それぞれの基金条例に基づいて取り崩し、基金の設置目的に沿った事業に充当するなど有効に活用させていただいている状況でございます。  平成29年度から令和2年度までの基金を充当した事業につきまして例を挙げますと、地域振興基金充当事業は、今福町滑栄地区の急傾斜地崩壊対策事業に約1,420万円、教育振興基金充当事業では小学校や中学校の図書購入費や学力向上事業、施設整備費に約890万円、文化・スポーツ振興基金充当事業では音楽、演劇に関する文化活動経費等に対して交付しております文化振興事業補助金に約140万円、文化会館自主事業に約300万円、スポーツ大会での全国や九州大会への出場経費等に対して交付しておりますスポーツ振興事業補助金に約480万円などを活用しているところでございます。 65 ◯ 3番(武部周清君)  ありがとうございました。この環境整備協力金は原則として市としてどのようなことに充てるべきだと考えますか、方針を聞かせてください。 66 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  この環境整備等協力金につきましては、大村市と平成27年1月23日付で締結をいたしました協定書に基づいて松浦市への環境整備協力金としていただいております。  使途に具体的な指定があるわけではありませんけれども、これまで立地されている自治会への対応を考慮しつつ、教育や文化、スポーツの分野などの事業へ充当してきておりまして、今後ともその考えに沿った活用を行ってまいりたいと思います。(降壇) 67 ◯ 3番(武部周清君)  ありがとうございました。私は今福のボートレースのおかげで入っている環境整備等協力金は地元のために使うべきと考えます。例えば、梶谷城の麓にあるわけですから梶谷城跡の整備のために充当すべきと考えますが、いかがでしょうか。 68 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  協力金の使途につきましては、まず、このボートピアの設置を行う際に国土交通省の許認可が必要でございまして、その条件として地元自治会の同意が必要であるということが示されております。その際、その地元自治会というものが滑栄地区ということで滑栄地区が同意されて設置に至ったということでございまして、その経緯を踏まえますと、まずは地元への配慮が必要であると考えておりまして、そういった点から地域振興基金に積立て滑栄地区の事業に充当しているところであります。当面は滑栄地区の事業に優先的に充当をしてまいりたいと考えております。(降壇) 69 ◯ 3番(武部周清君)  先日、2月19日、宮本議員と大村モーターボート競走事業局長の管理者のところへお願いに出向きました。収益金の一部、1%は地元のためにとお願いいたしましたが、管理者の方は当然、地元にお世話になり迷惑をかけているのですから地元のために役立てていただくよう還元しておりますとお答えいただきました。  そこで思い出したのが、電力移出県等交付金が国から長崎県に交付されています。これは松浦市に発電所が立地されているのですから松浦市に交付されるのが筋だと主張してきました。やっと宮本議員の尽力により松浦市にも五、六千万円交付されるようになりました。このこととさきに申し上げた環境整備等協力金と同じようなことではないかと私は考えました。地元今福のため、梶谷城址の整備のために1%の幾らかでも充当するとのお考えはお持ちでしょうか。  また、西海一の水軍松浦党の漫画を友人や親類に送り、ふるさと納税を依頼しております。これによって入った収益金とで梶谷城跡の整備資金に使っていただくようお願いします。  市長がおっしゃいましたけど、滑栄地区もさることながらですけど、地元と言えば全体的に見ればですね、すぐ近く隣が我々、北免、いわゆる江迎地区ですが、そこのやっぱり上に立ちます梶谷城のために少しずつでも充当していただいて梶谷城の整備に使っていただけるようにお願いいたしたいと思います。  次に、現在、市民の皆様の関心事であります新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について質問させていただきます。  ちょっと私も専門的にいろいろ聞くところによりますと連携型接種施設とか基本型接種施設とか、いろいろ耳に入ってきましてなかなか難しいところだなということで感じておりますが、その接種、連携型のほうは松浦中央病院、それから菊地病院、田中病院で医療従事者の方を接種するというふうなことを聞いております。私たちは基本型接種施設として13医療機関でやっていくわけですからアメリカの製薬会社、ファイザー社製のワクチン接種がまず医療従事者への先行接種が始まりました。新型コロナウイルス収束の切り札になり得るのでしょうか。  ワクチンも3社のワクチンがあり、アメリカのファイザー、モデルナ、イギリスのアストラゼネカというところがありますが、ファイザー社のワクチンが第1便、第2便、最近第3便が入ってきておりますが、このファイザー社製のワクチン量の供給日が非常に遅れているということですし、また昨今このファイザー社との日本の交渉がうまくいっていないこともあり、市民が一番心配するのが1回目はファイザー製、まだ日本には入ってきていませんが、2回目はアストラゼネカ製となったりはしないかという心配がございます。分かる範囲で答弁をお願いしたいと思います。 70 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  議員申されましたとおり、ワクチンについては今3社のワクチンが開発されておるという情報は得ておりますけれども、今現在、日本におきまして薬事承認がなされているのはファイザー社のワクチンのみでございます。そういう状況になっておりまして、1回目をファイザー社のワクチン、2回目、他のファイザー社以外のワクチンを接種するということは承認されておりませんので、1回目と2回目は同じワクチン、ファイザー社のワクチンを接種するということで、今、接種計画はそのようになっております。 71 ◯ 3番(武部周清君)  ありがとうございました。このワクチンの有効性は95%程度で発症を防ぐ効果はありますが、感染を防ぐ効果は不明なので、感染を防ぐ効果が70%くらいあるとすればこのウイルスに対する集団免疫を獲得するには人口の60%から70%に免疫がないといけないということなので、ほとんどの人が接種しなければならないことになります。さらに変異種に置き換われば有効性も下がり、仮に感染防止の効果が50%を下回ると、市民全員が打ったとしても感染は続くと言われております。  松浦市では感染者が3人となっており、接種しなくとも罰則がないので、また、テレビで報道の30代の女性に重い副反応が出たとかで副反応を恐れて接種しない人が結構いらっしゃると思いますが、ぜひ接種希望者を募って発症を抑えなくてはならないと思います。100%副作用がない薬はありませんが、このワクチンはほとんどといっていいほど急激なアレルギー反応のアナフィラキシーについてはないと言われています。備えは必要ですが、そんなに怖くはないとのことでございます。インフルエンザと同じように接種されたところが腫れて痛くなったりすると思いますが、2回目の接種の後は十数%の人は発熱する、熱が出ると言われておりますが、1日、2日で治ると言われています。ぜひ日常に戻るスピードを上げるため、早期終息を願い接種したいと思いますが、その対策をぜひ担当課でも頑張っていただきたいと思います。松浦市では国の示す接種順に従って市内の13医療機関で接種できるように進めているということですが、接種スケジュールが分かれば分かる範囲でお答えをいただきたいと思います。
    72 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  接種スケジュールにつきまして、65歳以上の方の接種が松浦市のほうが接種を行う対象者となっております。そのワクチンの供給がいつになるかというのは具体的にまだ公表されておりません。国においては、4月5日の週に2箱、それから4月12日の週と19日の週に長崎県に対してそれぞれ10箱、26日の週からは全市町に行き渡るようにワクチンを供給するというふうな予定になっております。  そういうことで、5日の週、それから12、19日の週に配付されるワクチンの供給については、今、長崎県のほうで調整されているところでございますけども、県内21市町あって県内に22箱が来るということになっておりますので、いずれかの週に松浦市に対しても1箱は供給されるかと思っております。具体的にいつから接種が開始できるというのはまだ御報告できる状況にはないということで認識していただいておけばと思っております。  以上です。 73 ◯ 3番(武部周清君)  ありがとうございました。このスケジュールが分かれば早めに住民に分かるようにお知らせをしていただきたいと思います。この接種が医者の方とお話ししておりますと、3週間後に2回目となると医療従事者、高齢者、基礎疾患のある人、高齢者施設の従事者、60歳から64歳の人、一般の人などの1回目と2回目とダブってくると思いますが、その調整は非常に難しくなってくると思います。  というのが、先ほど言いました連携型と基本型の人とぶつかったりする場合もありますし、医療従事者の人が2回目に入ってきて、そして、今度は高齢者が1回目に入ってきたとかダブったとき、その調整が非常に難しいということで、医療機関のほうからも市役所に、平戸市では職員チームが結成されたということですが、松浦市としては市役所職員チームの応援といいますか、このチームを結成する気持ちはないでしょうか。 74 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  ワクチン接種に向けた市役所内での体制整備というお尋ねであろうかと思います。  現在、ワクチン接種に向けての準備作業は健康ほけん課を中心に進めております。議会でも予算の御承認をいただきまして既にワクチン接種の予約に関する事務、あるいは接種券の印刷に関する事務、これにつきましては外部に委託して進めております。ただ、この事務以外にも議員御指摘のように、いろんな事務が出てまいります。例えば、主にワクチンの在庫管理を行いますV-SYS(ブイシス)というシステムを立ち上げなくてはいけません。これは各医療機関のほうで立ち上げて管理をやっていただくということになるわけですけども、このV-SYSの立ち上げに関しても各医療機関、なかなかやっぱり厄介だと、難しいという声も聞かれております。そういったことから、市の職員がV-SYSの立ち上げ等に関する事務をサポートする、私どもではV-SYSのサポート班と呼んでいますけども、こういった事務、それから、マイナス75度以下で一旦保存しないといけないんですけども、その後に各医療機関、本市の場合は個別接種を基本としていますので、各医療機関のほうにそのワクチンを届けてまいります。その届けるためのワクチン移送班、こういった事務、それから、接種券の印刷が上がりますと各市民のほうに、お一人お一人に接種券の郵送をしないといけません。その折にはいろんな市からのお知らせ等も交えて発送してまいるんですけども、これにも相当な事務が出てまいりまして、ここは人海戦術になろうかなと思っておりますけども、そういった事務、それから、本市で先ほど申しましたように、個別接種をメインとしていますけども、どうしても個別接種に応じられない、応ずることができない市民も想定されますので、最終的には集団接種もあり得るかなというふうに考えておりまして、こういった集団接種をやる際のサポート、こういったいろんな事務が出てまいりますので、そこは市の職員等でやはり対応していく必要があるだろうと思っております。  したがいまして、松浦市としては、去る2月18日に庁内に感染症ワクチン接種の推進チームを発足いたしまして、今既にV-SYSの立ち上げ等に関しては職員に動いていただいているという状況にございます。  今後も各医療機関と連携しながらスムーズなワクチン接種に努めてまいりたいと考えているところであります。(降壇) 75 ◯ 3番(武部周清君)  今、副市長さんからいろいろ大変難しい調整の話をお聞きしました。病院側としてもやっぱり一般の患者さんがいらっしゃる、毎日毎日接種するわけにはいかんと、曜日を決めて午後から来てもらうというふうに、そういうふうな話も聞きますので、ぜひそういう点で、今言われました推進チームと連携しながらこのワクチンの接種に頑張っていただきたいと思うわけです。  次に、移動手段を持たない高齢者、交通弱者の方への送迎支援はどのように考えているか、ちょっとお尋ねしたいと思いますが。 76 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)  本市におきましては、市民の皆様に移動手段で御負担がかからないようにということで、各地区の病院、または診療所での個別接種を行うこととしております。身近な医療機関で接種を受けていただきたいと考えておりますので、現時点におきまして接種のための送迎は検討していないところでございます。 77 ◯ 3番(武部周清君)  佐世保市も高齢者の交通弱者の方への送迎を検討しているということですので、松浦市も極力、老人の方だけ、我々は足が非常に難しいということでいろいろ聞きますので、ぜひ交通弱者の方の送迎支援を検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に移ります。  これからつばき荘の運営と福島診療所の件ですが、この2件については何回もしてきておりますので、今回で終わりにしたいと思いますから、よろしくお願いいたします。  まず、つばき荘の運営についてですが、今回、指定管理料を支払わず、施設改修費用の1億6,000万円のうち7,000万円、1億6,000万円というのは当初そういうふうに課長から聞きまして1億6,000万円の半分の8,000万円ということを聞いて、8,000万円は松浦市では無理だということで7,000万円にしたというふうに、こう聞いておりますが、この1億6,000万円のうち7,000万円を提供することで運営を委託するとの提案でございますが、改修費用1億6,000万円の根拠の確認はどのような方法で行われたのでしょうか。 78 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  補助金の算定の根拠でございますけれども、昨年9月から10月にかけまして新たな指定管理者の募集を行った際に3事業者の内覧はありましたけれども、応募には至りませんでした。これらの事業者に対しまして応募しない理由を伺ったところ、経営方針とつばき荘の施設がマッチしていないとか、経営するなら大きな改修を行いたいが2,000千円の補助では難しいなどのお話がございました。そのため、この3事業者と意見交換を行った中で得たアドバイスと、また改修にかかる概算費用をお伺いしたりとか、そういうふうな中で2分の1の補助で上限7,000万円という金額を算出したところです。  ただ、概算でございましたので、ざっとということで1億2,000万円程度から1億6,000万円程度ではないかという概算が出ておりましたので、それで一応7,000万円を上限ということで今回お願いをしたところでございます。 79 ◯ 3番(武部周清君)  概算を聞きましたけど、あくまでもこの7,000万円というのは市民の税金でございますので、ぜひ図面とか設計書で確認をしていただきたいと思います。  次に、工事完了後の確認ということはどのようにしようと思っておられますか。 80 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  今回の補助金につきましては、松浦市補助金等交付規則にのっとりまして、まず、事業計画を審査した上で交付決定をいたします。また、事業完了後には実績報告書を提出していただきまして領収書や写真など、また現地に出向きまして確認を行い、検査した上で補助金額を確定してお支払いをすることといたします。  以上です。 81 ◯ 3番(武部周清君)  ぜひ今言われていました事業計画、それから完了検査の立会いですね、立会いをして確認していただきたいと思います。  次に、7,000万円を提供する条件はどのようになっていますか、分かりますか。 82 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  今回の補助金につきましては、新たな指定管理者がつばき荘を運営していく上で魅力向上、集客につながるような改修を行うということに対しまして補助金を交付するものでございますので、交付対象者はあくまでも新たな指定管理者ということになりまして、内容につきましては、そういうふうな内容に沿った改修について補助金を交付するというものでございます。 83 ◯ 3番(武部周清君)  今も言いましたけど、7,000万円というふうな税金を投入するわけですから、まず、4つの最低条件をつけていただきたい。施工業者の選定に当たっては入札を前提とすると、入札に当たっては5社以上とし、うち市内業者を3社以上とすることとか、落札額が1億6,000万円を下回った場合、1億6,000万円分の7,000万円の比率で減額すると、入札説明会は市職員の立会いの下に行うということで、この4つをぜひ実行していただいて、有効に7,000万円を提供する条件としてお願いしたいと思います。  では、次にまいりますが、今回、株式会社つばき荘は応募されなかったとのことですが、株式会社つばき荘は行政主導で地元の有志により出資して設立され、自主運営の条件で委託されています。しかし、オープン当初から赤字が続き、経営コンサルタントによると客室の風呂や温泉施設の整備を行わない限り誰が経営しても黒字にはならないと診断されています。今回の提案も自主運営となっていますが、大きな違いは赤字の原因であった施設改修が行われることです。株式会社つばき荘も施設改修を行われていたら自主運営ができたのではありませんか。  私は平成30年12月議会でオープン当初から赤字経営が続いていたつばき荘は事業計画を基に赤字の原因とされた施設改修を行うべきだと主張してきました。しかし、市長は指定管理料を年間1,600万円支給することで運営を行うことを選択されました。その結果、指定管理料は累計6,400万円となっています。今回の施設改修費用提供分の7,000万円と合算すると1億3,400万円となり、今回の改修費用とほぼ同額となります。当時改修を行っていれば全額行政負担で行えたことになります。  また、つばき荘はプロポーザルを行って設計が行われています。このプロポーザル提案では赤字の原因とされた客室の風呂など、今回の改修部分については全て網羅されているばかりか、地元の要望が多かった150人が収容できる宴会場や70人の会議室などの提案がなされています。プロポーザルの提案が生かされていたなら今回の改修費用は要らなかったことになります。  以上のことから税金の無駄遣いであり、今回の提案は遅きに失したと言わざるを得ません。市民の皆様の理解を得るためにはプロポーザル審査との因果関係を含めて検証を行い、納得のいく説明が必要だと思います。市長の見解を伺いたいと思います。 84 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  すみません、私のほうからまずお答えをさせていただきます。  つばき荘の建設につきましては、つばき荘建設検討委員会において施設の規模や内容などを協議していただきまして、基本構想、基本計画を決定いたしております。その後、設計業者が決まった後にマーケティング調査の結果も踏まえて設計案について協議を重ね、最終的な実施計画が出来上がっておりますので、設備内容やその規模などについてもその建設検討委員会の中で協議、検討をされて決定されたものであるというふうに今認識をしております。そのことから、今後、株式会社つばき荘とこれまでもいろいろと協議を重ねてまいりまして御要望等も出ておりましたけれども、御要望が強く出されておりました大浴場などの設備の改修などにつきましても、以前もお答えをいたしましたけれども、多額の費用を要するため、実施は困難ということで御説明を差し上げまして、その代わり経営安定のためにはやはり収入や売上げ、宿泊客を増やすことが一番大事であるということから全島公園化事業の計画や、あとは福岡都市圏へのPRなど、それからお土産品の開発など側面的な支援を行ってまいったところでございます。  指定管理料につきましても経営計画の中で、つばき荘と市と協議する中で、今後、安定的に経営を行っていくためにその額が必要であるというところで、平成29年度から年間1,600万円の指定管理料をお支払いしてきたというところでございます。  以上です。 85 ◯ 3番(武部周清君)  当初のこのプロポーザルの提案については、私もこうやって持っていますけど、見せていただきまして、いろいろ話を聞いてきましたが、このプロポーザルを行っていればですね、当初6億円でできるということを1億6,000万円の増額によって7億6,000万円で出来上がっているんですね。これは非常に、150人の規模がこの提案の中には書いてあるんですけど、この150人の宴会場はありません。そして、部屋にお風呂もつくように書いてあります。しかし、これは全部抜けてですね、さらに抜けた上に1億6,000万円というお金が増額されている。これは私としても聞くたびに不思議でなりません。こういうプロポーザルの審査との因果関係を含めて市長の見解をいただきたかったんですけど、市長いかがですか。 86 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  プロポーザル以降の経過につきましては、先ほど課長が申し上げましたとおり、設計業者が決まった後にマーケティング調査、その結果を踏まえて設計案について検討委員会の中で複数にわたって協議、検討がなされた結果、現在の形になっているわけでございます。結果としてなかなか経営がうまくいかなかったということもございましたけども、そういった状況の中で、市としては指定管理料を本来もともと払わないとしていたものを必要に応じて指定管理料をお支払いし、経営の継続を図っていただくようにしてきたわけであります。  そして、先ほど課長も申し上げましたとおり、側面的な支援は行ってきたところでありまして、そういった対応をこれまでとってきたと、このように考えております。(降壇) 87 ◯ 3番(武部周清君)  私の言いたいのは、結局、今までの特別な支援をやってこられたこの無駄なお金が使われたということですが、今後ですね、この7,000万円を提供してやっていくために、うまく経営できるようにこの反省を基に新しい改修ということをやっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  次に、福島診療所薬品購入についてですが、コロナ禍などもあって昨年3月議会以来ということで間が空きましたが、再々質問をさせていただきます。  福島診療所のジェネリック薬品購入について入札すべきところを7年もの間、随意契約という不正行為が行われたことが判明いたしました。深堀先生の告発によると損失額は7年間で1億4,000万円となっています。事は税金の使途の問題で、市民に対し納得のいく説明が必要との思いから第三者委員会による原因究明を基に再発防止策をつくるべきだと提案いたしました。  本来なら行政が自ら第三者委員会を設置すべきところですが、副市長は、現在は適正に入札が行われていること、随意契約でなく入札で行わなければならなかったことが明らかになったこと、当時入札を行っていないから損害額は分からないこと、当時の記録がないので、原因の究明が不可能であることを理由に第三者委員会設置の必要性を否定されました。  このことに対し、市民の皆様から私のほうに副市長の答弁は臭い物に蓋をすることにはなっても真相究明を行わなくてもいい理由にはならない、不正があったにもかかわらず責任の所在を明確にしないとは責任逃れである、再発防止策は当然必要だ、松浦市のコンプライアンスはどうなっているのかなどの声が寄せられています。  今回、議会において不正が明らかになったわけですが、平成26年の内部調査時、なぜ入札に参加していた薬問屋へジェネリック薬品の取扱いについて聞き取りを行わなかったのか、不正が行われた7年間、診療所の事務局であった職員は異動があったにもかかわらず全員がなぜ随意契約を黙認したのか、平成26年、平成30年と2度にわたって告発をされているにもかかわらず、以上のことさえ調査がなされておらず内部調査には限界があると言わざるを得ません。  改めて第三者委員会による真相究明と再発防止策が必要と思いますが、コンプライアンスの観点から市長の見解をお願いします。 88 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  これまでのこの御質問に対する答弁を私がずっとやってまいりましたので、その継続性の観点から今回も私のほうから答弁をさせていただきたいと思います。  まず、1者による随契が行われてきた、それが不正ではなかったのかという御質問であります。  1者随意契約が認められていないということではないんですね。正当な理由があれば随契も認められております。今回のケースに関しては、これまでの調査において契約した業者以外の医薬品納入業者においても一部のジェネリック医薬品を取り扱っておったというのが分かりましたので、結果的にはこの1者随契の理由を正当化できるものではないということから事務手続上は適切ではなかったというふうに言えると思いまして、そのような答弁に修正をさせていただいたところであります。  再発防止ということでございますけども、再発を防止するためにはその原因を調査しなければいけませんので、何でこういうふうになったのかということを考えたときに、先ほど申しましたように、ほかの医薬品業者と見積合わせ、見積競争ができる環境にあったのにやらなかった、ここにやはり最大の問題がありまして、そのことは調査の中ではっきりしているわけであります。  したがいまして、そこを解消することが再発防止につながるということで、これも明らかでございます。そうしたことから、私どもとしては新たに第三者委員会を設置して、その問題がどこにあるのかというところを究明するというところは既に明らかになっておりますので、その必要性はないということで、今整理をしているところであります。  以上です。(降壇) 89 ◯ 3番(武部周清君)  これはやっぱり最高責任者である市長がコンプライアンスの観点から、今の副市長の答えとか、今までの随意契約の違反とか、松浦市としては今まで随意契約をしてきたことに対して、やっぱり私にも市民の皆さんから何しよるとかねということでいろいろ電話がかかってくるわけですよ。それに対する謝罪をぜひ市長のほうからしていただきたいと私は思うんですが、市長よろしくお願いします。 90 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  まず、随意契約そのものについては正当な理由があれば認められているということでございますので、随意契約そのものが駄目だということではないということについては議員も御理解いただけていると思いますが、しかしながら、先ほど副市長が答弁いたしましたとおり、ジェネリック医薬品購入に関する契約において複数の業者が見積りを行うことが可能な環境の中で、1者による随意契約での事務処理がなされていたことは反省すべき点があると考えておりまして、市民の皆様が不安を抱かれたということであればおわびを申し上げたいと思います。  今後も適切な事務処理に努め、市民の負託に応えてまいりたいと思います。(降壇) 91 ◯ 3番(武部周清君)  議員の皆様もちょっと考えていただきたいんですが、結局ですね、薬屋さん、卸問屋がいっぱいある中で皆さん後発薬品、ジェネリックを持っているわけです。それなのに何で熊本の遠いところからわざわざ福島のほうに納入したか、この間違い、違反は本当に許されない行為だと思います。これはぜひ何とか究明をしていただきたいと私は思うんです。  最近、大阪の池田市では市長室にシャワーとかサウナとか、そういうことの私物を持ち込んだことによって百条委員会を設置されて話題になっていますが、松浦市ではこの問題については少なくとも1億円という税金の問題です。百条委員会を検討すべきではないかと思います。  次に、不正が明らかになった以上、深堀先生の告発を受け入れなかったことに対し、市長として深堀先生に謝罪をするべきだと答弁を求めましたが、市長は答弁をせず代弁に立った副市長は謝罪することが思い当たらないと驚くべき答弁をなされました。「過ちて改めざる是を過ちという」と格言があります。素直に過ちを認め謝罪すべきだと思いますが、倫理上の観点から市長の答弁を求めます。 92 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  前回、以前の御質問でも答弁をいたしましたが、深堀前所長から私のほうに手紙が来ました。その手紙に基づいてこれはどういうことなのかということで、庁内で調査をいたしました。その際に以前もこのような手紙をいただいており、その際どのような調査をしたという報告を受けましたので、その内容をしっかりと深堀先生のほうにお伝えするようにということで指示をし、担当職員が行って、そのお話をしてきております。決して私自身はその内容をもみ消したわけでもありませんし、手紙の内容に書かれていることについて適切な対応をするようにということで調査をした結果、以前調査をした内容がなかなか難しいということで、その内容をお知らせしているわけであります。そのことをもってその手紙に対する対応は私はしてきていると、このように考えているところでございます。(降壇) 93 ◯ 3番(武部周清君)  私もこの市長に対する手紙と同じものを深堀先生から見せていただきました。明らかにこれは告発と思います。  何とかこの深堀先生に対して市長から直接ですね、人間として謝罪すべきだと思いますので、ぜひそういう謝罪をしていただきたいと私は思います。よろしくお願いします。  時間がありませんので、次の松浦市歴史資料館の建設促進については次回に回させていただきます。  私はこれで終わります。    (武部議員 一般質問席 降壇) 94 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもって武部周清議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後0時12分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 95 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、8番・宮本議員の登壇を願います。  (宮本議員 一般質問席 登壇)(拍手) 96 ◯ 8番(宮本啓史君)  それでは、一般質問をさせていただきます。
     まず冒頭に、青島かまぼこのエソのかまぼこが水産庁長官賞、それからエンマキの「天然ぶりの花糀漬け」、これが農林水産大臣賞、それから道の駅が九州全体の人気投票で第1位、それから松浦市の長崎県観光PR最高賞受賞、これは大きな効果がございまして、新聞記事によりますと、2019年の松浦市の観光客は、2017年に比べ16%増、93万人に拡大、アジフライ聖地の評価というのは、全国的に大変評価をされておりまして、頑張っていただきたいと思います。  それでは質問に移ります。  まず1番目は、鷹島海底遺跡保存活用特別委員会における参考人陳述に対する市の捉え方についてとしました。  当市では、神崎遺跡が国内初の国史跡に指定を受けたことに伴い、史跡周辺及びその周辺の保存管理と史跡の整備活用の方針を鷹島神崎遺跡保存管理計画書にまとめて、当市の鷹島を国内初の水中考古学の拠点としていくために、広範囲な調査研究を継続的に行っていくための水中考古学専門の学術研究機関の設置や、組織体制の整備、活用事業及び人材の確保が必要となる。また、そのためにはこれを実現するために事業費の確保も不可欠であると、保存管理計画書には書かれております。  短期、中期、長期と計画を立て、中期では博物館機能を備えた施設の整備、長期では元寇船の沈没船の原寸大の復元、公開の模型、総合的な水中考古学の専門機関の設置と、こういう計画を進められております。  この松浦市教育委員会が2015年に策定した計画書をより具体化するために、特別委員会は、これまでの鷹島海底遺跡の取組を確認し、今後、行政と議会と一体となって、より実現化のために精力的に、閉会中にもかかわらず、特別委員会を既に6回開いており、その都度マスコミ各社にも大きく取り上げられて、既に経済効果と市民の関心も深まっております。そこで、お三方の参考人の陳述について、三役の御意見を聞きたいと思っております。  そこで、第6回特別委員会では、全国の地方議会でも初めてと予想しますが、現職の国会議員を招いて参考人招致を実施しました。参議院の秋野公造先生には、「鷹島海底遺跡の国指定への道のりと、その後の国会における議論について」と題して、それから、琉球大学の池田榮史先生には、「鷹島海底遺跡と水中考古学の文化的価値と調査研究について」と題して、松浦商工会議所稲沢文員会頭には、「地方創生の立場から鷹島神崎遺跡と松浦市の観光政策について」と題して貴重な意見陳述をいただきました。  そこで、まず今西教育長に、秋野先生と琉球大学の池田先生の参考人の陳述について所感をお願いしたい。参考になったこと、今後取り組むべき課題等についてお願いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。 97 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  参議院の秋野公造議員からは水中遺跡に関する国の考え方や船体の引揚げの技術、また世界の情勢等についての詳しい説明がありました。さらに、松浦市として、国の機関を誘致するに当たり考えをまとめるよう、御所見をいただいたところでございます。  琉球大学池田榮史教授からは、鷹島海底遺跡の重要性や具体的な調査法、保存処理技術の確立についての説明を受けました。また、その成果が世界に誇れるものであるとの言葉が私自身強く心に残っているところでございます。  お二人のお話を伺い、改めて鷹島海底遺跡の価値や重要性を確認するとともに、将来に向けた元寇船の引揚げや保存処理、展示公開へのプロセスを明確にする必要性を感じました。  教育委員会としましては、引き続き計画的に調査研究を進め、国内唯一の史跡鷹島神崎遺跡の価値を高め、生かすよう努力を重ねてまいります。  以上でございます。(降壇) 98 ◯ 8番(宮本啓史君)  それでは、橋口副市長には、稲沢文員会頭の参考人の陳述について所感をお願いします。参考になったこと、また今後取り組む課題等についてお願いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。 99 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  稲沢商工会議所会頭がテーマとされました鷹島神崎遺跡と松浦市の観光推進については、市民全体に対しての周知、また松浦市全域を含む史跡を活用した観光システムの構築、地域の歴史や文化に関する教育の必要性、こういったものを述べられました。  鷹島神崎遺跡の知名度を上げることの重要性は、私も同様に感じております。文化財活用と観光振興の両面から、どのような取組ができるのか、今後も真摯に検討してまいりたいと思います。(降壇) 100 ◯ 8番(宮本啓史君)  ありがとうございました。また市長さんには全体的なことですけれども、今後、参考人陳述は非常に貴重でよかったとか、そういう市長さんの御意見を総括でお願いします。 101 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  令和2年12月22日に招集されました鷹島海底遺跡保存活用特別委員会に三役に御案内いただき、出席をさせていただきました。ありがとうございました。参考人として招致されました秋野公造参議院議員、琉球大学池田榮史教授、松浦市商工会議所稲沢文員会頭のお三方からは、それぞれ大変貴重なお話を伺うことができました。国への松浦市の要望を具現化させるため、鷹島海底遺跡の価値を伝えるとともに、鷹島でしかできない希少性をアピールしながら、調査、保存処理、さらには研修などの実績を積み上げていきたいと、このように考えているところでございまして、旧鷹島町時代から40年にわたり継続的に調査が行われていることから、今後も調査を実施していくことが大切だと、このように改めて認識したところでございます。  また、将来的な元寇船の引揚げに向けて取組を進め、来年度はいかり引揚げ事業を行うことにいたしております。その際には、話題性を呼ぶ取組として船上見学ツアーなどを企画し、あらゆるメディアに対してPRも行いたいと考えておりまして、これらの実現に向けて、市民への普及啓発をはじめ、一つ一つ取り組んでいくことが大切だということをお三方のお話をお聞きして、改めて認識したところでございます。(降壇) 102 ◯ 8番(宮本啓史君)  お三方の御意見をお聞きしまして、ありがとうございました。我々もひとつ市と一緒になって実現のために頑張りたいと思います。  次に、鷹島海底遺跡保存活用特別委員会と執行部の連携についてと題しました。  特別委員会と市内8団体の意見交換会では、文化団体の意見としても、国が指定した我が国唯一の海底遺跡だが、市民の認知度は低く、今、周知徹底の大型看板設置の必要性とか、また、経済団体からは、世界遺産に匹敵すると学者の先生方の意見もあり、立ち遅れている我が国の水中考古学の発展のために松浦市は寄与すべきだとか、それから商工会の稲沢文員会頭からは、今、市長や副市長からお話があったとおりでした。  そこで市長に、議会で鷹島海底遺跡保存活用特別委員会が設置されたことを執行部としてどのように評価し、どのように捉えているのか、お考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 103 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  市内の8団体からの請願を受けて、議会において鷹島海底遺跡保存活用特別委員会が設置されましたことにつきましては、水中遺跡保護に関する専門調査研究機関を松浦市鷹島にという市民皆様及び議員各位の強い思いによるものと考えております。  また、委員会の設置後、意見交換会の開催などスピーディーな取組が行われており、敬意を表する次第でございます。  さらに、請願を出された8団体が中心となり、松浦市歴史観光推進協議会が発足されたとも聞き及んでおります。引き続き特別委員会には、本市が要望しております水中遺跡保護の拠点となる専門調査機関の設置に向けて御協力を賜りたいと、このように思っております。(降壇) 104 ◯ 8番(宮本啓史君)  ありがとうございました。  次に、鷹島海底遺跡関連事業費と今後の課題についてと題して質問をいたします。  毎年、この関連事業費の予算を国に上げておられますけれども、ちょっと言いますけど、平成24年度は2,100万円、平成25年度は2,600万円、平成26年度は2,300万円、平成27年度は4,900万円、平成28年度は4,300万円、平成29年度は5,500万円、平成30年度は4,600万円、令和元年が1,400万円、令和2年が2,700万円、こういうふうな事業になっておりますが、そこでちょっとお尋ねをいたします。令和3年度の事業計画については、大体どの程度の予算を要求するようになっていますでしょうか。 105 ◯ 文化財課長(内野 義君)  申し訳ありません。今ちょっと全体の事業費に関する資料を持っておりませんので、後ほど御説明させていただければと思います。 106 ◯ 8番(宮本啓史君)  そこでお尋ねいたしますけども、我々も鷹島海底遺跡保存活用特別委員会を設置するまで、私もそういう点には非常にきめ細やかさがなかったというか、議会としても一生懸命やれやれ言うだけで、そういう点にいろいろ関心がなかったというか、非常に反省をしておりますけど、例えば、平成29年度5,500万円、平成28年度4,300万円、平成27年度4,900万円、去年が2,700万円、令和元年度が1,400万円。この差ですね、これは毎年、例えば、令和3年度の事業計画について、予算を国に要求する場合、庁内ではどういう方たちとこれは協議して予算を要求しておられるんですか、お聞きしたいと思います。 107 ◯ 文化財課長(内野 義君)  お答えします。  鷹島海底遺跡に関連する事業につきましては、平成26年に策定いたしました国指定史跡鷹島神崎遺跡保存管理計画書に基づき取り組んでおるところでございます。  計画書を基に市の考えを取りまとめまして、国、県と協議を行った上で補助金の申請を行っております。  また、調査の方法や保存処理等の内容については、鷹島海底遺跡調査指導委員会の指導も受けているところでございます。  以上です。 108 ◯ 8番(宮本啓史君)  私はちょっといろいろ事業は早くやりたい、できるだけ予算を取りたい、できるだけこれだけもう少し取りたいということの検討がなされるべきだと思うんですけどね。いろいろ努力はされておると思うんですけども、例えば、こういう予算を要求する場合に、いやここはこのくらいもらいたいな、もうちょっともらいたいなというときに、やっぱり補助率を上げてもらいたいなとかですね、そういうことの協議はなされておるんですか。 109 ◯ 文化財課長(内野 義君)  事業費の配分等につきましては、年々計画を立てまして、そのとおりに予算立てをしている状況でございます。補助金の率等についての主については、県を通じて国のほうに新たな制度の構築等々の要望を差し上げているところでございます。 110 ◯ 8番(宮本啓史君)  今の予算要求で、国は2分の1だと聞きましたけれども、県が時々その出方でしてありますけども、例えば、この事業をもうちょっとスピードアップしてやりたい、もっとこれだけの大きな予算を少し取って、原寸大のモデル模型なんか、もうちょっと取りたいとか、いろいろ検討の中で、もうちょっと補助率を上げてもらえば、スピードアップして宣伝効果も出るんだがなとかと、そういう検討は内部でなされているんですか。 111 ◯ 文化財課長(内野 義君)  事業につきましては、先ほど申し上げましたとおり、鷹島神崎遺跡の保存管理計画書をベースに年々の事業計画を立て、それに基づいて執行を行っているところでございます。 112 ◯ 8番(宮本啓史君)  そうすると、課長の考え方は、保存計画書で短期、中期、長期計画の中で順調にいっているから、別に予算もたくさん要求しなくても、今で十分満足だなという考え方ですか。 113 ◯ 文化財課長(内野 義君)  十分というよりも、必要な事業については計画を立てて国のほうに要求をさせていただいて、鷹島については、我々の要望も聞き入れていただいている状況でございます。 114 ◯ 8番(宮本啓史君)  それでは、必要だということですけれども、例えば、今、我々が3団体からいろいろ出て、認知度が低いとか、例えば、イベントやりたいとか、いろいろな要求の中で、それも加えてもらいたいとかそういうことで、この予算よりも余計したいとかと内部の調整の中でそういう補助率を上げてもらいたいとか、内部でいろいろな検討会をなされるんですか。例えば、地域経済活性課と話し合ってこの予算をするとか、それはあるんですか。 115 ◯ 文化財課長(内野 義君)  内部でといいますか、私が申し上げているのは、今現在は、文化財課、文化庁の関係する補助事業に関してのことですので、その他課との連携となりますと、また別途協議が必要になるかと思っております。 116 ◯ 8番(宮本啓史君)  別に課長を責めているわけじゃないんです。私は先日、秋野先生から文化庁の文化観光の拠点計画の認定と、これに基づく事業に関する認定申請についてという御提案があったんです。今の午前中の答弁、前回、先月からの答弁、保存計画を立てて順序よく、私もよく分かります。分かりますけど、それをもう少しスピードアップして、それから例えば、文化庁に行って、こういう予算をくっつけて、観光と政策をくっつけて、これはこういうメニューはできないかということを一度文化庁に行って聞いたり、そういう内部の検討をしているんですかということです。 117 ◯ 文化財課長(内野 義君)  午前中ちょっと御説明をいたしましたが、令和3年度に文化財保存活用地域計画に着手することとしておりまして、保存活用地域計画の中で具体的なアクションプランを定めて事業化する段階で、先ほど申された文化観光推進事業に係る補助制度などもいろいろその事業に該当するかを検討したいというふうに考えておるところでございます。 118 ◯ 8番(宮本啓史君)  私が思うには、延々と40年やっているんですけどね、私はやっと市民全体でこういう盛り上がりが、元寇サミットとか出てきましたけれども、私が言わんとするところは、観光も絡めて、県にもお願いして、もっと大きな予算をもらって、例えば、観光政策もくっつけて、そういう予算要求するというような内部の検討はなされておるんですかと僕はお聞きしているんです。おたくは文化財課だけでしょう、この問題についてはね。そういうことをお願いしたいんですけど、いかがですか、市長さん。 119 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  元寇に関する鷹島神崎遺跡については、文化的な価値という側面と、当然、皆様方が期待をしておられる観光の側面があるということは、十分承知いたしておりまして、これまでも観光施策の一環で様々な取組を行ってきたところであります。午前中の質疑の中で、地域経済活性課長がお答えしましたとおり、元寇に絡むツアーをこれまでも実施してきておりますし、あわせて、てつはうシリーズというお菓子を新たに地元のお菓子屋さんに作ってもらったり、こういった取組をしているわけであります。  こういったものをいかにPRをして、観光につなげていくかということが一番大切だと思っておりまして、まずは今回、ガバメントクラウドファンディングでいかりの引揚げということで、全国に発信をいたしました。結果的に1,000万円の目標に対して1,140万円強の御寄附を頂いたわけでありまして、これは様々なメディアに取り上げていただきました。そういったことを通じて、広く全国の皆様方に、この元寇の遺跡のすばらしさというのは、今、お伝えしてきている段階にあると思っています。  今後、さらにそういったものを広く実施をして、地域に様々な効果をもたらすためには、その時々で必要なものがあると思いますので、引き続きどのようなことができるのか、しっかり検討しながら対応してまいりたい、このように考えています。(降壇) 120 ◯ 8番(宮本啓史君)  今、市長から御答弁がありましたけれども、今、特別委員会もできたことだし、いろんな観光政策もやっておられることだし、より一層我々と一緒になって努力をしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  4番目は、一番後回しにします。順序変えてすみません。  次に、松浦魚市場再整備に伴う集荷対策と輸出促進策について質問します。  施政方針では、平成28年度着手、松浦魚市場再整備がいよいよ来月4月から全面供用開始する運びとなりました。閉鎖型の高度衛生管理型魚市場の転換によって鮮度保持や衛生管理の強化が図られ、国内出荷に加えて将来的にEU向け輸出水産食品取扱施設の認定を目指しており、本市の基幹産業である水産業のさらなる発展に寄与することを期待していると市長の施政方針がありました。  そこで御質問いたします。  これ全体を仕上げた場合に、松浦魚市場の再整備の総事業費幾らで、国、県の補助が幾ら、残り幾らということを御説明をお願いします。 121 ◯ 水産課長(鈴木正昭君)  再整備事業の事業費等に関するお尋ねでございますが、松浦市によります魚市場再整備事業に係る総事業費は、合計でおよそ76億8,000万円となる見通しであります。このうち国からの補助金が37億4,000万円となります。残りの39億4,000万円が地元松浦市の負担となりますが、受益者からの負担金等を除くおよそ36億6,000万円は市場事業債による借入額ということになる見通しでございます。 122 ◯ 8番(宮本啓史君)  今、水産課長からざっと76億円ですね。そのうち39億円、市場債務含めて39億円。いわばこれは借金ですよね。これから売上げによって返していかなきゃいかん。こういうことですね。  そこで、私はこれだけの投資をして、これから設備を有効に使って、魂を入れてもらって集荷も上げる。それから、この魚市場の原点に戻って、この魚市場は全国でもまれな市場でございまして、こういう過疎地帯で全国に名を連ねた市場です。青物では常にベストテンに入っておりました。  そこで、これをより有効に使うためには、この市場を造ってよかったと、県北一帯ではこの松浦周辺の養殖業にしても、沿岸漁民にしてもよかったと、漁業者のためにはよかったというような努力をする必要がある。それにはこの市場を有効に活用してもらう。これは全国産地でもこれだけの高度化衛生事業をすばらしい市場を造ってもらったのは、非常に政府、国が認めておるからだと私は思っております。  そこで、今政府は、5兆円の水産物の輸出目標を掲げております。鹿児島県の東町漁業協同組合は輸出に力を入れております。鹿児島だけで全体で90億円ぐらい養殖ブリを輸出しております。松浦は2004年、ローソクさばが安いときに、小型さばの輸出を志して、そのときは6,000トンだったんですが、今は20万トン海外、世界じゅうに輸出をしております。大変このローソクさばは所得向上になっております。  そこで、この補助金の制度は、松浦産の水産物の輸出拡大という条件がついておりましたけれども、この輸出拡大に向けて、どのような体制で取り組むようになっておりますでしょうか、お尋ねいたします。 123 ◯ 水産課長(鈴木正昭君)  本市場の輸出拡大に向けての体制についてお答えをさせていただきます。  市内水産物の輸出に係る組織としましては、水産物輸出拡大施設整備事業を推進し、調川港に水揚げされる水産資源の有効利用と付加価値向上を図り、地域経済の発展と水産業の振興に寄与するということを目的としまして、平成28年に調川港地域水産物輸出拡大協議会といった組織を立ち上げております。構成メンバーとしましては、西日本魚市株式会社、日本遠洋旋網組合、それから買受人6社、荷役業者2社、運送業者、魚市場協会、それから長崎県と松浦市といった面々でございまして、会長は西日本魚市株式会社、事務局は松浦市となっております。  なお、今御説明しました協議会の活動状況でございますが、これまで年1回会議を開催しまして、今回の再整備事業の進捗やその利用計画などに関する意見交換や水産物の輸出に関する各社の状況や課題などについて情報共有を行っているところでございます。 124 ◯ 8番(宮本啓史君)  そこで私の意見ですけれども、協議会は28年につくったけども、今のメンバーも聞きました。今、農林水産省は農林水産物を年間5兆円目標を掲げている。今、農林水産物の輸出は9,000億円ですけど、5兆円の目標。これに力を入れます。養殖では養殖ブリを輸出の目玉に上げておりますね。その中で、松浦魚市場が中心となって、今、新星鹿漁協なんかも苦しんでおります。そういうブリとかタイとか、そういうのを含めて周辺の漁民のために輸出拡大をするために、いろんな戦略的協議をせないかんと私は思っております。  そこで、私はこの市場が非常に恵まれておるというのは、実名を上げたらいけませんけども、松浦水産株式会社は、長崎県でも優秀な水産会社です。それから三陽、ウエストジャパンフーヅは社長は豊洲市場の筆頭理事、これはさばについては、日本でも一、二を争う輸出業者と思っております。それから松浦養殖は親会社が大阪魚市場、兵庫養殖ですね、今、関連ですね。これも日本でも名立たる会社です。こういうメンバーもお入れになって、やっぱり意見交換をしながら戦略的体制を整える必要があると私は提言したいと思いますが、いかがでしょうか、市長。 125 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
     新たに再整備を行った魚市場の輸出促進策ということでの御提案と御質問でございます。  松浦魚市場再整備事業は、水産物の輸出拡大を担う水産流通基盤の整備を図ることを目的に、最先端の高度衛生化閉鎖型荷さばき施設への再整備として、国からの大きな支援をいただきまして、多額の予算を投じて進めてきたところであります。今年4月からいよいよ全面供用開始となり、市といたしましては、施設の再整備が目的ではなく、議員御指摘のとおり、この施設を最大限に活用し、松浦魚市場を中心とした新たな水産基地として発展していくことが目的であります。そのためにさらに努力をしていく必要があると考えております。  松浦魚市場につきましては、近年の水揚げ減少や作業員の人手不足など、大変厳しい状況の中、多くの課題を抱えておりますが、関係者一丸となって、こうした課題解決を図りながら、新たな魚市場施設を最大限に活用すべく沿岸物や養殖物などを含めた集荷拡大とともに輸出拡大についても、積極的に取り組んでまいりたいと考えておりまして、昨年度の長崎県の要望においても、松浦魚市場における水揚げ確保及び輸出拡大策について要望を行ったところでございます。  また、水産物の輸出に関しては、振興国の経済成長や世界的な人口の増加などを背景に、議員御紹介のとおり、国においても農水産物輸出額も年々増加している中、令和2年4月に、農林水産物及び商品の輸出の促進に関する法律が施行されまして、あわせて輸出拡大実行戦略が策定されるなど、国においても大変有望な分野として力を入れておられるところでありまして、本市としても、このような施策の一翼を担うべく対応していく必要があると考えております。  こうした様々な課題を解決するためには、生産、流通、加工、販売など関係者全員の協力が必要不可欠でございまして、まずもって沿岸物の集荷増大対策としまして、昨年12月に西日本魚市株式会社、新松浦漁協、松浦市の三者による協議を始めたところでございます。今後も調川港地域水産物輸出拡大協議会など既存の組織で取り組むほか、必要に応じまして、組織の改編や新たな組織の立ち上げなどによって関係者と連携し、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。(降壇) 126 ◯ 8番(宮本啓史君)  この魚市場は昭和52年、日本遠洋旋網漁業協同組合が松浦市に申し入れて、大型旋網船団の水揚げ基地として生産者の市場として、特殊な市場でございまして、いわば日本遠洋旋網漁業協同組合が松浦にこの市場を造ってくれと。日本遠洋旋網漁業協同組合の100%の子会社が西日本魚市です。  そこで、今、私がメンバーを言いましたですね、松浦水産株式会社、株式会社三陽、ウエストジャパンフーヅですね、松浦養殖、これは非常に日本でも有数の企業で、世界に輸出をしている人たちです。こういう人たちを入れて、いわば日本遠洋旋網漁業協同組合が牽引者となって、これだけの松浦市に投資をお願いしているわけですから、松浦水産基地が発展するように、一枚岩となってやるような体制づくりを私はお願いしたい。  当初、昭和53年に進出した折に、いろいろな問題があったときには、三者協議会をやるという約束があったんですね。それは日本遠洋旋網漁業協同組合と地元の漁協と議会と理事者と定期的に年に1回意見交換をやると。そういう約束もありました。そういうことを原点に返って、いま一度この日本遠洋旋網漁業協同組合がこの市場のために汗を流していただくような機運を盛り上げるように、市長お願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、モンゴル村の再開についてお尋ねします。  モンゴル村が閉鎖になってから約5年になりますが、新たな指定管理者の募集をしてから、一度優良企業が進出してもよいといううわさがあり、その企業が進出に関心を寄せているので、しばらく猶予をいただきたいという答弁でした。今もって進出企業の見通しが立たない状況ですが、ここでモンゴル村の開村に向けて、早急に対策を講じる必要があると思います。  そこで、ひとつ指定管理者の募集要項を再度見直してみるとか、地元が自主的にオープンするとか、温泉だけでもオープンするとか、ちょうど元寇ブームに乗せて、もう一度開村について検討をされるお気持ちはありますか。 127 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  鷹島モンゴル村は、鷹島地域にとって観光の核となる施設でありまして、鷹島地域の地域づくりを進めていく上で極めて重要な施設であると考えており、なるべく早く新たな事業者を確保したいと考えております。これは指定管理者ではなくて、引き受けていただく事業者という認識であります。  これは以前からそのように松浦市としては整理をしているところでありまして、これまで御答弁を申し上げてきました興味をしていただいている企業というものはございましたが、なかなか交渉を重ねても、結論をいただけなかったという経過がございまして、現在、それ以外も含めて、今、募集というか、いろんなお話を伺っているところでありまして、昨年10月に施設を見に来ていただきました。それまで複数回連絡を取っておりましたけれども、新型コロナウイルス感染症の拡大によりまして、なかなかそういった地域との往来が難しくなりまして、今現在、お会いできない状況にあります。  昨年12月の定例会でもお話ししましたとおり、現在、利活用の方法といたしまして、このコロナ禍にあってキャンプが非常にブームになってきているということから、そのキャンプ場としての需要調査を検討しているところでございます。興味を示していただいている企業の動向も注視をしながら、必要であれば再度事業者の再募集をすることも考えてまいりたいと思っております。(降壇) 128 ◯ 8番(宮本啓史君)  今年中か、来年中に見通し立ちそうですか、いかがですか。 129 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  このコロナ禍の中にあって、なかなかお会いできていないというのがございまして、先方の認識といいますか、どのような計画でおられるのかということを十分把握できていない状況にございます。今後、そういった状況が整えば、積極的にお話を伺う中で方向性は見出したいと思いますが、現時点において、いつ方向性が示せるかということについては、まだ明確な答弁ができないところでございます。(降壇) 130 ◯ 8番(宮本啓史君)  その前のときにも募集してこなかったんですが、今度、指定管理料も払うからとか、もう一遍、再度募集要項を見直してやるということは検討されるんでしょうか、いかがですか。 131 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  前回、広く全国に事業者を募集した際も、指定管理者ということではなくて、それぞれの事業主体の自由な発想でモンゴル村を活用していただくところがないかということで募集をしてきたところでありますが、残念ながら、その時点では具体的に引き受けていただくところはなかったというところであります。その後、幾つかの企業様から、こういった使えないかというようなことは検討なさって、実際にモンゴル村を見に来ていただいた方がいらっしゃいます。そういった中にあって、この新型コロナウイルスの感染拡大で、いろんな事業の検討にも影響が出ている状況にあります。引き続き松浦市としては、あのモンゴル村の活用を何とかしたいという思いもございますので、事業をしていただく方々について、改めて呼びかけることについては検討してまいりたいと思います。(降壇) 132 ◯ 8番(宮本啓史君)  温泉だけでも開けるという方法は、選択肢はあるんですか。 133 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  温泉につきましては、現在も定期的に担当の職員がメンテナンスを行っているところでございますが、これまでも温泉の経営に非常に費用を要してきたということがございまして、一般の事業者の方で、そういった方がどうしてもそこをやりたいということであれば、それを否定するものではありませんが、一方で、松浦市がその事業費を補填する形でやるかというと、これはなかなか難しいんではないかと思っています。(降壇) 134 ◯ 8番(宮本啓史君)  もう5年になりますから、せめて7年ぐらいまでにはやるようなめどを立てるように努力していただきたいと思います。  最後に、松浦風力発電事業ですね、これは池成・法知岳の推進の要望についてということを上げました。  施政方針では、再生可能エネルギー導入の推進については、松浦市再生可能エネルギー導入推進計画案が作成され、この計画に基づき、市内における再生可能エネルギーの導入を積極的に進めてまいりますという市長の施政方針でございました。  本市は昭和47年の炭鉱閉山後、石炭専焼火力発電所、石油ガス備蓄基地の誘致により、エネルギーのまちとして発展し、これまで電力の供給によって重要な役割を担ってまいりましたことは御案内のとおりです。  現在、国においては、SDGsに掲げられている気候変動による対応が求められる中、2050年にはカーボンニュートラルの脱炭素社会を目指すとした方針を打ち出され、再生可能エネルギーの電源構成比率50%超、エネルギー収支が実質ゼロのネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の普及、2030年代半ばまでに新車販売を電動車へと目標を掲げ、カーボンニュートラルの実現に向け、グリーン成長戦略が進められております。  本市においても、エネルギーのまちとして、国の動向をしっかりと見据え、再生可能エネルギーの導入によるまちづくりを進めていく必要があると思っております。  このことを踏まえて、本市は再生可能エネルギー導入による温室効果ガス排出削減を図るために、地域資源である再生エネルギーの地産地消による地域循環型社会に向けてのまちづくりを目指すことが、まさしく本市のエネルギーのまちとしての姿と考えております。  そこで、再生可能エネルギーの導入計画を示されると聞いておりますが、その計画において、陸上風力発電が設置できる箇所、範囲について、どのように示されるのか、お聞きいたしたいと思います。 135 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  昨年度から策定に取り組んでおります松浦市再生可能エネルギー導入推進計画につきましては、本年3月下旬から計画案に対するパブリックコメントを実施し、その後、正式に計画策定となる予定としております。  その中で、陸上風力の発電の設置につきましては、ゾーニングを行っておりまして、その計画案の中で、風力発電設置の候補エリアとして4か所を示しております。この候補エリアの抽出に当たりましては、まず、好風況エリア、風が吹くエリアですね、それを選定いたしまして、そこから文化財や自然公園の区域、地滑り防止区域など、除外すべき区域を除外いたしまして、さらに住宅などからの距離を考慮し、最終的な候補エリアを抽出いたしております。  以上です。 136 ◯ 8番(宮本啓史君)  そこで、候補エリア以外での事業はできないんでしょうか。また、候補エリア以外で計画されている事業は推進しない方針ですか、お尋ねします。 137 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  先ほど担当課長から申し上げましたとおり、4つの候補エリアにつきましては、風力発電の設置に関して、市が誘致を進めていくための候補エリアとして抽出したものでございまして、この候補エリア以外で民間事業者等が風力発電事業を実施することについて制限をするものではありません。国においても、脱炭素社会の実現に向けて、地方自治体に対し再生可能エネルギーの導入目標の設定を義務づける方針が示されておりますし、松浦市としましては、火力発電所を立地する自治体として、再生可能エネルギーの調整電源として、その火力発電が必要であるということから、脱炭素社会に向けた発電所の存続を求めているところでありまして、今後、市としましても、本計画に基づき、再生可能エネルギーの導入促進に取り組んでいくことといたしております。  導入に関しては、まずは市民皆様の理解を得ることが大変重要であると考えておりまして、そのためにも、本計画の周知を図って、そして皆様にしっかりと丁寧に御説明をしてまいりたいと考えております。(降壇) 138 ◯ 8番(宮本啓史君)  法知岳の推進の要望についてというのは、この方々たちは前の市長さんの時代からそういう計画をなされていたそうですけどね。やっぱり今、市長がおっしゃったように、十分住民の方も事業者の説明を聞かれて、そして納得のいく線で、やっぱり調和を図ってもらいたいと思っております。  時間が余りましたけれども、私はこの辺で終わりたいと思っております。どうもありがとうございました。    (宮本議員 一般質問席 降壇) 139 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上で宮本議員の質問を終了いたします。  本質問者の残り時間は10分です。これより関連質問を行います。 140 ◯ 15番(椎山賢治君)  宮本議員のモンゴル村に対する質問がされましたけど、それに対する関連質問をしたいと思います。  市長はなかなか厳しい意見をされましたけど、先ほどから宮本議員が申されますように、もう4年半になるですよね。やっぱりモンゴル村があったからこそ、鷹島の大橋もかかった経緯があるとですよ。そいけん、一日でも早く何とかしてほしい。方針が定まっていないような気がするとですね。やっぱりどうするという方針をぴしゃっと固めてもらいたい。そうせんと、地元の人たちも地元の議員は何やっておるとかという厳しく私たちも言われておりますので、答弁は要りませんけど、できるだけ早くどうにか形を、いい方向の形をつくるように行政の方々に頑張っていただきたいと思います。  以上です。 141 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして、宮本議員の一般質問並びに関連質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後2時7分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 142 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、9番・武辺鈴枝議員の登壇を願います。  (武辺議員 一般質問席 登壇)(拍手) 143 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  こんにちは。テレビの前の皆さん、パソコンの前の皆さんもこんにちは。  1日目、今日最後でございます。今日は国際女性デーです。長々しゃべらんごとしてですね、リズムよくやっていきたいと思います。よろしくお願いをいたします。  それではまず、公立高等学校入学者選抜新制度導入についてお尋ねをしていきたいと思います。  前期選抜、2月の3日に行われました。これの合格発表内定通知が2月12日まで──これは各高校で決められていたんですけども、あくまでも内定通知でございます。  それから、後期が3月の9日、10日、あしたからですね。全ての合格発表が3月17日という日程になっております。受験生の皆さん、頑張ってください。ここからエールを送ります。  それでまず、今年度、この新制度に移行した経緯について御答弁をお願いします。 144 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  公立高等学校の新制度についてお答えいたします。  県教育委員会の説明では、今回の新制度はこれまでの長崎県公立高等学校入学者選抜制度を改善するため、導入するとされております。  改善の趣旨は、新学習指導要領が告示される中、新しい価値を創造できる人材や困難なことに果敢にチャレンジできる人材の育成が求められていること、長崎県において地域活性化に貢献する人材への育成への期待が大きいこと等を踏まえ、各高等学校が示す求める生徒像を基に、生徒が主体的に学校を選ぶことができ、生徒の学ぶ意欲や多様な能力が評価される入学選抜となるよう改善するとされています。  また、令和3年度から実施の新しい中学校学習指導要領には、生徒が自らの意志と責任で自己の生き方や進路を選択することや生徒それぞれの能力、適性、興味、関心等、自己の特性を十分に生かすことができるよう指導、援助を行うよう示されており、それに沿った制度の改善であると考えます。 145 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  いいです。次に行きたいと思います。  この新制度の特徴、それから内容、今までの推薦制度との明確な相違点をお願いします。 146 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  新制度の特徴ですが、県教育委員会配付のリーフレットには、大きな特徴として、受験生が主体的に学校を選ぶことができる制度であること、受験生の学ぶ意欲や多様な能力が評価される制度であることとなっています。  具体的には、昨年度までは推薦入学者選抜と一般入学者選抜が実施されていましたが、新しい制度では前期選抜と後期選抜が実施されることとなっています。  受験の時期については、前期選抜が2月上旬、後期選抜が3月上旬となっています。  これまでの推薦入学者選抜との相違点についてですが、推薦入学者選抜と変わるものが前期選抜であり、A、B、2つあります。  1つ目は、各高等学校が学科の特色に応じた選抜資料、方法を工夫し、受験生の学ぶ意欲や多様な能力を評価するA特色選抜で、もう一つは文化スポーツの各種大会等で優れた実績を有する人または部活動で優れた資質、能力を有する人で、高等学校入学後も継続的に活動を希望する人を選抜するB文化・スポーツ特別選抜の2つです。  Bの文化・スポーツ特別選抜は、昨年度までも実施されていました。大きく変わったのは、A特色選抜です。  特徴は、昨年までの推薦入学者選抜は、本人が希望しても中学校長の推薦がないと受験することができませんでしたが、今年度からのA特色選抜は本人が希望すれば、全ての生徒が前期選抜から受験できる制度となっています。  また、募集定員が、推薦入学者選抜が全募集定員の5%から40%であったのに対して、A特色選抜は5%から50%と募集定員も増えており、生徒にとってチャレンジしやすい制度となっています。  以上です。 147 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  県の制度なのでね、ここで話すことというのは、そこそこ限度もあったりするのかなと思いながら、今の話でいくと、特色選抜、そこはAですね、Bが文化・スポーツ特別選抜、これが今までの推薦制度のときからあるという、このBのほうですね。  このAの特色選抜については、各高校の特色を生かせるという形での5%から50%の募集定員のパーセンテージとなるのかなというふうに理解をいたしました。
     あとで、ちょっとあれですが、次の今の新制度の特徴の中の特色選抜について、スポーツ選抜はいいかなと思うんですが、この新制度の5%から50%の定員のパーセンテージというのがあったり、そうすると、あとが調査書、学力検査、それから面接、そういった比重というのが全部変わってくると、各高校によって変わると思うんですが、近隣高校の前期選抜のこの概要をお知らせ願いたいと思います。松浦高校、猶興館高校、鹿町工業高校、北松農業高校、清峰高校、佐世保西高校の順にお願いします。 148 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  近隣高校の状況ですが、松浦高校の募集割合は、普通科50%、商業科50%、検査項目の比重ですが、各科とも調査書4、基礎学力検査4、面接2となっています。  猶興館高校は、募集割合、普通科50%、理数科50%、検査項目の比重は普通科、調査書4、基礎学力検査4、面接2、理数科、調査書5、面接5です。  鹿町工業高校は、募集割合、全科ともに50%、検査項目の比重は、全科とも調査書7、面接3です。  北松農業高校は、募集割合、全科とも50%、検査項目の比重は、全科とも調査書4、基礎学力検査3、面接3です。  清峰高校は、募集割合、総合科50%、検査項目の比重、調査書5、基礎学力検査2、面接3です。  佐世保西高校は、募集割合、普通科25%、検査項目の比重は調査書5、基礎学力検査3、面接2となっております。  以上です。 149 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  分かりました。  それでは、このちょっと似たような話になるのかなと思うんですが、移行した新制度のメリットというのは、さっき答弁されたことと同じような内容になるのかなと思うんですが、もし何か御答弁できることがありましたら、お願いいたします。 150 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  先ほどの分と同じような説明になるんですが、新制度のメリットとしては、受験生が主体的に学校を選ぶことができるようになったこと、また、受験生の学ぶ意欲や多様な能力が評価されるようになったこと、さらに中学校長の推薦がなくても受験できることから、全ての生徒が前期選抜からチャレンジできるということです。 151 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  それでは、次の質問ですが、この新制度に今年度からということで移行したんですが、生徒への説明、あるいは保護者への説明会など、時期はいつ頃で、回数的にはどのくらいの回数を行われたのか、お尋ねをします。 152 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  説明の時期についてですが、まず、昨年度2月初旬に、県教委から各中学校に新制度を周知するリーフレットとして「新しい公立高等学校の入学者選抜制度が始まります」が配付されており、それを配付し、昨年度末までに2月または3月の終業式に、コロナで休校期間がありましたので、実施した学校もあると聞いておりますが、昨年度末までに生徒への説明が実施されております。  また、本年度になってから、1学期に各中学校はPTAの会議等で新制度等について周知をしています。  その後、6月初旬に各高等学校から育成したい生徒像、求める生徒像、前期選抜の募集割合、検査項目等の比重が発表されました。  そこで、各中学校では、受験生が制度の趣旨を生かし、主体的に高校を選択したり、自己の特色を生かせる高校の情報をキャッチしたりすることができるよう、公表された内容を説明する進路指導を1学期等に行っております。  その後、2学期には、生徒、保護者がともに参加できる進路説明会を行い、個別に制度について説明を行っています。  そのほか、各学校では学校便り、進路通信、学級通信等も活用し、制度の趣旨について生徒や保護者への理解を進めているというところです。 153 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今の話だと、昨年度末、2月から3月に生徒に説明があり、本年度の1学期中にPTA、併せて説明があり、それから6月には各高校の内容、概要について説明をしたということですね。  2学期にもう一度ということなんですが、私が県のほうからいただいたスケジュールによると、8月か9月頃にもう一回、各校長に説明会というのがあっていると思うんですよね。  それは何を意味するかというと、8月、9月となると受験まで半年しかない時期に、まだ説明をせんばいかんというような私の受け方ですよ。だから最初から言ったように、これは県のことなので、あんまりここで課長に言ってもあれなんですが、と私はちょっと、そこらが何か、うむと思いながら県からもらったんですけども、それで、この今の答弁によると、生徒への説明、あるいは保護者への説明会などの時期とか回数について十分だったという認識でよろしいですか。 154 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  新しい制度になることにつきましては、昨年度から県の教育委員会から説明を受けておりました。  我々も同じリーフレットをもらいましたので、丁寧に説明をするようにということは管理職研修会等の指導の中でお願いしてきておりましたが、年度末と年度始めに臨時休校等がありましたので、当初から予定したとおりの説明はできなかったというふうには思っておるんですが、その後の説明は丁寧に行ってきたというふうに学校からは聞いているところです。 155 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  いや、学校としては、そういう認識だと思うんですけども、実際、いまだによく分からないと3年生の生徒さんを持っている親御さんが、この間、そういうふうにおっしゃっていました。  今後の話になると思うんですが、これはこれで、ちょっと取りあえず置いておいて、次の質問に入りますけれども、2月の12日でしたっけ、内定がですよ、12日までにしなさいと県の指導が入っていまして、そのときまでに合否の内定を出していると思うんですが、そうすると、あしたから後期の試験という話をしましたが、この合否が分かれた生徒が、約1か月間、同じ教室で学ぶということになりました。結果を出した生徒と、これから受験という生徒が約1か月の間、同じ授業を受けるということになったわけですね。その生徒の姿勢とか、モチベーションの維持、そういうのに関して、前期選抜後の生徒への指導内容というのを、できましたら詳しくお願いします。 156 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  前期選抜実施後の生徒への指導内容についてなんですが、新しい制度になって、特に配慮した指導事項について説明をいたしたいと思います。  1点目ですが、各中学校ともに私立高校への進路が決定した生徒と前期選抜を受験し、結果、合格となった生徒を合わせると、昨年度までと比較し、かなりの生徒が2月中旬までに卒業後の進路が決定することになりました。  そのため、進路が決定した後でも、学校生活、家庭生活等で気を緩めることなく生活することが大切であることや、後期選抜を受験する生徒が受験に集中できるよう3年間一緒に過ごしてきた仲間の受験を支えるため、チームとなって学習をする雰囲気をつくることなどを指導しています。  合格とならなかった生徒については、担任を中心として教職員が一体となって、子どもたちの心に寄り添い、不安な気持ちを和らげ、励ましや支援を行いました。  また、放課後等を活用し、後期選抜の学力検査で力を発揮できるよう、個々の生徒の課題克服に向けた個別指導等にも取り組みました。  なお、昨年までの推薦入学者選抜と違い、前期選抜を多くの生徒が受験したため、前期選抜の結果通知後、合否の結果の通知や事後指導等、受験生への指導に時間を要すると判断した学校の中には、5校時までに授業を終了し、その後しっかり時間を取って生徒への指導や支援を行ったと聞いております。 157 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  ちょっと、そうですね、何か問題点というか、いろんなことが見えてきた、最初の年というのは何でもそうなんですが、新制度についての検証をお願いしていかんばいかんと思うんですが、これはあした、あさっての後期が終わってから検証に入られると思うんですが、まずは、今、答弁された指導された現場の先生たちですよね、その先生たちの声を、いかにきちんと正しく県のほうにお伝えして、うちの場合というか、松浦市の場合には、結果を出した生徒がかなりの数ということで、それが佐世保とかに行くとそういうわけでもなく、結果を出した生徒が少なかったりとかと、倍率がありますのでね、県の平均が県全体で2倍、ところが佐世保3校、長崎5校とかになると4倍、ざっくり50人の枠に200人から受験をしたということで、かなりの結果を出せなかった子の数が多かったりとかという、各自治体によって、いろんな学校によってもあるのかもしれませんが、ほとんど自治体によって、その生徒の、結果を出した子と、これから受験する生徒の割合というのは、かなり変わってくることもあるので、とにかく松浦市としての今回の検証ですよね、をしっかりと県のほうにお伝え願いたいと思うんですが、その点については、今後どのように考えていらっしゃいますでしょうか。 158 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  新制度の検証についてですが、議員御指摘のとおり、学校教育課としても、中学校現場の声を把握することが最も重要であるというふうに考えており、前期選抜の合格通知後に、すぐ中学校長会と情報を共有し、学校ごとの受験者数、合格となった者の数、合格とならなかった者の数、合格とならなかった者への事後指導や支援の状況等を確認しました。  後期選抜が終了後にも、再度、中学校長会と情報交換を行い、その内容を必要に応じ県教育委員会にも伝えてまいります。  また、県教育委員会の高校教育課に確認しましたところ、県中学校長会とも新制度の内容について情報を共有することや令和4年度、公立高等学校入学者選抜実施要領の説明会を実施する前に、県内の中学校から新制度についての意見を調査すると聞いています。  学校教育課としましては、新制度の下、市内の中学生が安心して進路指導を選択できるよう、中学校長会、県教育委員会、近隣高等学校との連携をさらに進めていきたいと思っております。 159 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  それこそ県の制度なので、いろいろ言ってもと思いながらちょっと、松浦の保護者じゃないんですけれども、さっき言いましたように、50人の定員に200人受ける、4倍強の佐世保の話ではあるんですが、そこを受けた保護者の話ですけども、やっぱり前向きに捉えていらっしゃったんでしょう、今まで挫折を知らずに15年間生きてきたので、この前期がだめたったというのは本人にとっていい経験になったと思いますということでしたが、私に言わせると、ライオンの子じゃないからね、わざわざ、千尋の谷に落とすようなことをせんばとかなというのがね、何かあるんですよ。15歳の子に、こんな経験をわざわざ、県平均でも2人に1人は落ちる、こんな制度をどうして。  しかも、コロナ禍の中で、この学年は突然の一斉休校、部活の県大会の中止、それから修学旅行も行ったような、行かないような、思いどおりに何もかもできなかった未曽有の1年を過ごしたわけですよね。  そこに、あえてこの年にこの新制度をどうしても導入しなければならなかったのかというのが、私の不満の一因です。せめて、あと1年、様子を見てからでも遅くはなかったんじゃないのかなと。  そして、これね、現場の先生たちもね、この一斉休校によって、カリキュラムの消化、これが精いっぱいだったと思うんですよね。  そうすると、ここにこの新制度を持ってきて、それもせんばいかん、しかし、カリキュラムをこなしていかんばいかんという、とんでもない長崎県の今年度の受験だったと私は総括させていただきたいと思います。  これから毎年、この新制度を否定するものではないですが、私としては、そういうふうに感想を述べさせていただきたいと思います。  これから毎年検証を重ねながら、だんだんだんだんよりよい制度となるはずだと思います。それを期待したいと思いますが、この新制度に対する教育長の考えとか、対応、学校教育の基本は児童生徒に現場の先生たちが寄り添うこと、これが学校教育の基本中の基本だと私は考えておりますが、教育長の考えをお願いいたします。 160 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  今年度改正された公立高等学校入学者選抜制度につきましては、先ほど課長のほうから詳しい説明があったと思いますが、基本的には、新学習指導要領の趣旨、いわゆる今の教育に求められるものに沿って行われたと私は考えております。  その中でも、特にやる気とかいうのが評価されるということで、前期試験では志願書というのを出すんですけども、そこに志願理由とか自己アピールを初めて書けるようになりました。  また、調査書を重視する高等学校も多く見られまして、単に5教科の試験だけではなく、中学校3年間における、いろいろな面での頑張りが認められるというふうになっているところは評価できるんではないかなというふうに思っております。  ただ、議員おっしゃるとおり、今年度のコロナ禍における様々な制約を受ける中、中学3年生、新たな制度のもとで受験することは本当に不安いっぱいで大変な毎日だったと思いますし、保護者の方も同様な方もたくさんいらっしゃったと思います。  そのため、学校現場としては、少しでもそういった不安をなくし、そしてこの制度をしっかり生かしながらということで、寄り添った指導に努めてまいりました。  特に、前期選抜後に学校に聞いたところ、合格できた生徒、残念ながら合格とならなかった生徒、どちらに対してもそれぞれの気持ちをしっかりと酌み取りながら丁寧な指導を行ったと確認しております。ただ、先生方も対応に苦慮されたという話も聞いております。  明日から後期選抜が行われますけれども、私としては、ぜひこの後期選抜の生徒が存分に力を発揮できることを願っているところでございます。  なお、県教委としての、今回、大きな制度の改革だったと思いますし、検証されると思うんですけれども、本市からも学校から上がってきた課題について県教委に伝え、今後に生かしていただきたいと思います。  最後にもう一言言いたいんですけれども、今後、教育委員会としては、この新制度に対して生徒が適切に対応できるような進路指導、これをまず充実させること、そして、志望校に合格できるだけの学力をつけるということも大事ですし、何より自分の将来に最もふさわしい進路選択ができるよう小学校からのキャリア教育の充実に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。(降壇) 161 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  よろしくお願いします。1年目なので、コロナでしようがない部分もあったかもしれませんけども、しっかりと現場の先生たちも含めて、大変だったでしょうけど、また、これからもよろしくお願いをしたいと思います。  それでは、次の質問に入ります。  旧市立中央診療所の利活用についてお尋ねをしていきます。  まず、建設年月日、それから敷地面積。敷地面積はちょっと分かりやすいところでの例を挙げての面積をお願いいたします。 162 ◯ 会計課長(橋本真一君)  まず、建物の建築年度ですけれども、1979年度、昭和でいいますと54年度になります。  あと、敷地の面積ですけど、平らな部分だけでいいますと、約5,500平方メートル。これが市役所の庁舎、すこやか青プラザ、ロータリー、市民ホール、裏側の駐車場、これが大体1万平米ですから、2分の1程度かなと思います。 163 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  市役所の全部を合わせた分の半分ぐらいという理解でいいんですね、はい、分かりました。東京ドームとかと言わないでくださいねと言ってよかったです、市役所を挙げてもらって。  そしたら、今、どういう状況になっているのか、何かに使用していらっしゃいますか。 164 ◯ 会計課長(橋本真一君)  大体片づけは済みまして、今現在は1階の診療室の前あたりとか、あと待合室の1階のスペース部分ですね、ここに各課が所有しております防災の備蓄品またはイベントの用品、あと新型コロナ対策の用品ですね、これを一部保管させていただいて、倉庫として今現在使っております。 165 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  分かりました。  それでは、次の質問ですが、今、ちょっと大体片づいたとおっしゃいましたけど、かなりの備品があったと思いますが、どういうふうな処分をされて、今、どういうふうになっていますでしょうか。 166 ◯ 会計課長(橋本真一君)  まず、医療器具等につきましては、福島診療所、鷹島診療所、青島診療所、ここで使える部分については、その診療所とかで使用してもらうために引き取ってもらいました。  残った部分は、今の医療ではどうも時代遅れといいますか、使わない部分、器具ですね、そういうものがありますので、それについては、今後、専門的に処理する業者であったり、あと、一般的な廃棄業者ですね、このほうに頼んで処理をお願いしたいと思います。  それと、あと一般の事務用品ですね──机であったり、ロッカーとかであったり、これにつきましては、市の施設で使える部分については各課で引き取っていただきまして、今現在は長机とかですね、ちょっと壊れたやつ、そこら辺が残っている状況でございます。 167 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  長机ですか。何か昔、所長にどんとされた記憶があるんですけど、あの長机かな。  既に普通財産となっていますね。普通財産ということは、経済的な価値を発揮することが目的だと思っています。貸し付ける、あるいは売り払う、あるいは誰かにあげちゃうみたいな、そういうことができる普通財産となっているわけですが、市長にちょっとお尋ねをしたいんですけどね、毎日のように通っていらっしゃると思います。私もどこのまちとは言いませんが、通ったときに、やっぱり、ああ、まだこのままにしてあるね、まだこのままにしてあるねというところがあったりしますよね、建物が。そうすると、そのまち自体にも、あんまりいい印象を持たなくなってしまう。  しかも、ここが204号線沿いの、とても交通量の今多いところですね。そこにあの建物があのままの形で、しかも、市立中央診療所というのが大きく書いてある大きな看板が放置されていくのだけは、何とか避けたいなと私は思っております。  何でこんなふうに言うかというと、学校と違うと言われればそれまでかもしれませんけど、田代、大崎小学校が廃校するときに、跡地の活用を並行して一緒に廃校をしないと、本当に学校だけ残りますよとずっと言ってきました。そのまんまになってしまいました。今、大崎小学校は、ちょっと目に触れないのでね、ちょっと高台にあるので、わざわざ行かないと見えませんけれども、そのまんまです。  あれだけ言ったのに、市のほうもやりたかったんでしょうけど、できなかったんですよ。いろんな誘致とかという話もあったりしたけれども、結局は最終的には、結果的にはそれが実を結ばなかったんですよね。田代もそうです。今、ちょっと現場事務所が建ったりしていますけど。一生懸命、市のほうもやったけどできなかった。そのまま今残っていると。  しかも、この言っている、私が言いたいのは、204号線沿いにあるあの建物が、一生懸命やったけど、できなかっただけでは済まないと思うんですよね。
     西九州自動車道がいつか開通します。そうすると、松浦で調川、本来なら今福で下りて、ずっと調川行って、それから松浦に行って、それから御厨を通ってもらいたいと、204号線沿い、サンセットロードを通ってもらいたいというのがあるんですが、その開通したときに、やっぱり一つの何かいい場所だったりもするのかなと思ったりもしています。  それから、何といっても、みっともないと私は思っているんですよ。  まず、市長が旧市立中央診療所、この利活用についてどのように考えていらっしゃるのか、お尋ねをいたします。 168 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  昨年10月末でもって役割を終えました旧市立中央診療所の跡地の活用でございますけども、まずこの建物を活用するとした場合の問題点として、先ほど御指摘のあった、ほかの廃校した小学校も同様に、どうしても耐震化の問題が出てまいりまして、この中央診療所を活用する場合にも同様に耐震化が未実施であることから、様々な課題に直面するということであります。  また、解体するについてもですね、解体費に莫大な費用を要しますので、跡地活用が未定のまま解体処分を先にやるということは、なかなか困難だろうというふうに思っております。  またさらに、中央診療所の敷地は、私ほど平地はこの市役所の半分ぐらいという答弁をいたしましたけれども、この平坦地のほかに、周りに高木のある山や急傾斜地で囲まれておりまして、そういった面での崩落防止策などを講じる必要もございます。  議員御指摘のとおり、このままこの国道沿いに放置をしていくということは決して望ましいことではないと思っておりますので、また、市の中心部に近く、ある程度まとまった土地というものは、ほかにあまりないものですから、今後につきましては、しばらく時間が必要になるかと思いますけれども、市内の経済団体からは松浦市には土地がないというような御指摘も度々お受けしておりますので、民間か企業の活用等も含め、事業展開ができないか、あらゆる方面から検討してまいりたいと考えております。(降壇) 169 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今の御答弁の中で、例えば、耐震性の問題、それから解体の費用の問題、それにちょっと地形があるという、このことを除けば、最初に言った2つに関しては、学校の田代、大崎小学校の進まなかった解体とか、後が進まなかった理由と全く同じ理由なわけですよね、お金がかかる、耐震性がない。  文科省の「みんなの廃校」プロジェクトのサイトの中に、活用用途募集というところがあります。そこの中にね、利用者、それからアイデア、それから譲渡募集などがあるんですよ。  私が、こういったものを生かせないかなと一つ思って、もちろん地元の企業の方が率先して、あそこをきちんと買っていただけるのにこしたことはないんでしょうが、こういった全国からアイデアを募ってみたり、あるいは要りませんかとか、こんなんですけど、どうですかみたいな、その文科省のやつは学校なんですけどね、こういうのがあちこちあると思うんですよ。  それから、松浦高校のまつナビ、こういうのも生かしてですね、ここにこれだけの松浦市の土地と、耐震性がないけれども建物が今あると、これをあなたたちならどう生かしますかというような、そういうふうな投げかけというのもあっていいんじゃないかなと思うんですよね。  とにかくお金がないし、今すぐにどうとはできないとおっしゃいますけど、本当にこのままでは、あそこはみっともないと思うし、どれだけの数が今通っているかということを思ったら、ここは一日でも早く、それこそお金をかけてでもしないといけない土地だと思っています。本当に一等地でもありますしね。  だから、その辺について、もう一回、市長、答弁願いませんでしょうか。 170 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  もともとが病院であったというところが、他のこれまでの御提案の学校などの、いわゆるその後コミュニティー施設として活用策を募りやすい施設とは、病院という関係から若干、いろんな制約があるのかなという思いはありますけれども、いずれにしても、先ほど御答弁申し上げましたとおり、あらゆる方面から検討をしてまいりたいと思っておりますので、そういった中で、やはりこの建物をこういうふうに活用したいという方がいらっしゃれば、それは今後の活用策の一つになり得るんではないかと思いますので、そういった声は決して耳を閉ざさずに聞いてまいりたいと思います。(降壇) 171 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  よろしくお願いします。私も毎日のように通るんですけど、ついつい目が行ってですね、ああ、どうなるのかなと思いながら見て、市長も多分同じように思っていらっしゃるかなと思うので、よろしくお願いします。  それでは、最後の質問、子育て世代包括支援センターの設置目的と実効性についてお尋ねをしていきます。  この子育て世代包括支援センターの満たすべき基本3要件というのがあります。  まず、妊娠期から子育て期にわたるまで地域の特性に応じ、専門的な知見と当事者目線の両方の視点を生かし、必要な情報を共有して、切れ目なく支援すること。  次に、ワンストップ相談窓口において、妊産婦、子育て家庭の個別ニーズを把握した上で、情報提供、相談支援を行い、必要なサービスを円滑に利用できるよう、きめ細かく支援すること。  3番目に、地域の様々な関係機関とネットワークを構築し、評価に応じ社会資源の開発等を行うこととあります。これが基本構想3要件です。  そこで、まず、この子育て世代包括支援センターの概要、事業内容、対象者等の御答弁をお願いします。 172 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  本市におきましては、3月1日、子育て・こども課内に子育て世代包括支援センターを設置し、保健師に加えまして、新たに助産師を配置いたしました。  子育て世代包括支援センターでは、妊産婦や乳幼児、一人一人の実情を把握して、妊娠、出産、子育てに関する相談を受け、そして支援プランの策定や関係機関との連絡調整を行っていきます。  そして、母子保健に関する施策と子育て支援に関する施策との一体的な提供を通して、健康の保持増進に関する包括的な支援を行うことにより、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援を提供する体制づくりを行ってまいります。  センターの事業内容としましては、次の4つの支援を行うことが、まず必須事項となっております。  1、妊産婦及び乳幼児等の実情を把握する。  2、妊娠・出産・子育てに関する各種の相談に応じ、必要な情報提供、助言、保健指導を行う。  3、支援プランを策定する。  4、保健医療または福祉の関係機関との連絡調整を行う。  また、これらの必須事項に加えまして、地域の実情に応じて、5といたしまして、新生児訪問指導や乳幼児健診などの母子保健事業を実施する。  6として子育て短期支援事業やファミリーサポートセンター事業などの子育て支援事業を実施するとなっております。  対象者は、主に妊産婦及び乳幼児並びにその保護者となっておりますが、地域の実情に応じては、18歳までの子どもとその保護者についても対象とし、柔軟に運用することとしております。  以上です。 173 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  分かりました。必須業務を、まず4つ挙げられましたね。いいです。  それでは、次の質問に入ります。  このセンターを設置することによる効果というのはどういうことが考えられますか。 174 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  不妊治療を含めまして、妊娠、それから出産、育児に関する保護者や家族の不安や悩みは、尽きることがないのであります。  特に、乳幼児期の親の責任は高まりやすく、誰にも相談できずに悩み、体調を崩したり、ネットの情報に振り回されて、基本的な知識や情報が欠落したりと、子育てにつまずくリスクというのが高まりがちです。  そこで、これらの相談を受け、一人一人に寄り添った切れ目ない支援を行う、この包括支援センターの機能を十分に発揮することで、より安心して妊娠し、出産し、子育てしていただきたいというふうに考えております。  利用できる事業というのが、点に継続しているというのはなくて、切れ目のない寄り添った支援というのがどのようにできるかというのが重要だと考えております。  まずは、助産師を中心に支援を受け入れてくれるような保護者との関係性を築いて、そして次の関係機関へとつなげていきたいと考えております。  この子育て世代包括支援センターが全国展開されることとなったのは、これまでの児童虐待の重大事件後の検証結果によるものです。全国的に申しますと、児童の虐待死の77%が3歳未満の乳幼児、そして、その47%がゼロ歳児です。  妊娠期からの継続した関わりが、こういった児童虐待の防止につながることから、ケースに寄り添った切れ目のない関わりが求められ、この全国展開が進められてきているという経緯がございます。  どこに住んでいても、妊産婦や乳幼児が安心して健康な生活が送られるよう、利用者目線の支援が提供されること、そして、この児童虐待防止につながるということ、そういった効果が期待されると思っております。 175 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今年度中に設置しなければならないと国がなっておりまして、今、課長おっしゃったように、これは国の方針で国の希望ですよね。どこに行っても一貫性のある、整合性のある支援が受けられますよということをやりたいというのが国の方針だと思うんですよね。  そこで、せっかくなので、これをどう生かしていくかという話になっていくんですが、その前にちょっとすみませんね、ちょっと1点だけ。  こどものいえ、今、志佐と御厨にありますが、これは今、どういうふうな利用をされていますでしょうか。最初の建てたときの計画どおりに機能していますでしょうか。 176 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  松浦市こどものいえは、子育てと仕事の両立を支援するとともに、児童及び子育て家庭に交流の場の提供を行うほか、総合的な子育て支援を推進し、児童の健全育成を図るという目的をもって、志佐と御厨の2か所に設置をしております。  こどものいえでは、この設置目的に沿った事業や放課後児童健全育成事業──すなわち学童保育と呼ばれるものですが──を行うこととしておりまして、志佐は平成23年度に県の児童福祉関係社会福祉施設整備費補助金を活用し、御厨は平成25年度に国の放課後児童健全育成事業費補助金を活用して整備をいたしました。  現状としましては、主に平日の午後と土曜日は学童保育を実施しております。そして、平日の午前中は児童館の厚生員を配置いたしまして、乳幼児と保護者を対象に地域子育て施設拠点事業というのを行っております。  この地域子育て支援拠点事業というのは、子育て機能の低下や親の孤独感、不安感に対応するために地域の子育て支援機能を図り、子育ての不安感を緩和して、児童の健やかな育ちを支援することを目的とする事業で、具体的な内容としましては、地域や世代間交流の場であったり、読み聞かせや演奏会、それから食事会などを行っております。志佐では月曜日から金曜日、御厨では月1回程度の事業を行っているところです。  以上です。 177 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  今、地域子育て支援何とおっしゃいましたか。 178 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  地域子育て支援拠点事業と申しました。 179 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  私が聞き取れなかった、拠点事業ですね。  平日の午後、あるいは土曜日とかの学童、これは分かっていたことなんですよ。  問題は、平日の午前中の話なんですが、御厨、月1回程度やっているかもしれない、やっていないかもしれないレベルですよね。これをどうやって生かしていくかということだと思うんですよ。  もちろん、ちょっと場所も学校の奥といえば奥なんですが、志佐に比べて、児童館の職員なんかの話にもなってくるのかなと思うんですが、何かもう少し使い勝手がいいような形にしてもらえんかなと思うんですよね。せっかく、こうやってつくったものが、うまく機能していないような気もしたりするんですよと思ったりしているんですが、今後の検討課題になろうかと思いますが、その辺について、課長、どう思われますか。 180 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  確かに、議員がおっしゃるとおり、志佐のほうは月曜日から金曜日までの午前中を児童館の厚生員を配置しまして、そこで子ども、主に子育ての相談とかですね、遊びとか、子どもとの関わり方というのを保護者が子どもさんを連れてこられて、厚生員との関わりの中で学んでいかれるというようなことをやっておりますが、御厨こどものいえの午前中というのはですね、先ほども申し上げましたが、月1回は、例えば、お手玉作りとか読み聞かせ、それからスマホとの関わり方などをボランティアの団体、ゆりかごの会というのがございまして、そちらのほうで企画をされて、児童館の先生が1人行って、そういったイベントも行っていますが、志佐と比べますと随分回数も少なく、私どもの課題の一つでもございます。  なので、こういった施設が空いている時間を有効に活用して、今後、助産師が出張して御厨の子どもさんまたは星鹿の子どもさんたち、お母さんが子どもさんを連れて遊びを学んでいくような、そういった活動ができればなというふうに今後の課題と思っております。  以上です。 181 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  それで、さっきの支援センターの設置の話とつながってきたかなと思うんですけども、志佐はね、今、子育ての拠点みたいな話をされましたけど、既にURACCO(うらっこ)もあるわけですよね。内容が違うといえば違うけれども、似たようなもんっちゃ似たようなもので、結構、志佐のまちというのは、やっぱり子どもというのか、やっぱり若い人が志佐で子どもを産んで育てようと思うだろうなと思うように、やっぱりよく何か整備されているなという気がします。  それは、もちろん御厨だけじゃなくてね、調川でも、今福でも、福島でも、鷹島でもそうなんですけども、やっぱり市民の皆さん、きちんと公平にそういう支援が受けられるような拠点づくりというのはお願いをしたいと思います。  それでは、次の質問に行きます。  妊娠期、出産直後、子育て期、3つに分けられると思うんですが、この3つの時期に分けられる、考えられるいろんな具体的支援というのは、どういうのがありますでしょうか。 182 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  具体的な支援といたしまして、まず、妊娠期におきましては、母子健康手帳の交付の際に悩みや不安を聞き取り、一緒にセルフプランを立てていくようにしております。そして、解決に向けたサポートを行います。  また、出産に向けてマタニティー教室に参加していただいたり、不安がある方には自宅に訪問に行ったりして継続的に支援をします。パパママ教室とか、おじいちゃんおばあちゃん向けの教室も実施したいというふうに考えております。  出産期におきましては、妊婦の健康診査の結果をもとに、その体調を確認したり、産後に心や体のケアが必要になった場合には、産後ケアの利用を御案内したりして、リスクが高い場合には、そこから支援プランを策定したり、訪問したりという活動をしていきたいと思っております。  また、出産後は一、二か月のうちに自宅を全戸訪問し、お母さんや赤ちゃんの体調や育児相談、そして予防接種などの説明を行ってまいります。  子育て期におきましては、乳幼児相談や離乳食教室などにお誘いをして、悩みや心配事の解決に向けたサポートを行うほか、乳幼児健診や保育園などの子育てに関する情報提供を行いたいと思っております。  以上です。 183 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  それでは、さっき言いかけてやめたところに、ちょっと戻らせていただきます。  さっきのセンター設置による効果のところで、国の方針として全国展開によって一貫性、整合性のある支援が実現されることが期待されるでしょうという話をしましたが、それには、やっぱり関係機関とか関係者との連携体制が必要である。ちょっと課長も先ほど述べられましたけれども、この関係機関というのが、まずは庁内の関係の部署ですね、それから医療機関だったり、それから、さっき子育て拠点事業所というか、さっきの話、こどものいえ、あるいはこども園、幼稚園、保育所、学校とか、そういうことになってくるのが、まず連携先となるかなと思うんですが、支援が必要となる、なった、なるだろうということ、あるいは支援が必要になるような対象者像というんですかね、さっきおっしゃった、例えば、虐待とか、そういうよそから耳に入ったりとかする、そういうことになるかと思うんですけれども、こういうことは関係機関で共有するという機会を設定してもらわないと、うまく機能しないんではないかと考えますので、よろしくお願いします。  最後の質問になりますが、この堅苦しい名前、子育て世代包括支援センター、国ってね、何か知らんけど、何でもね、包括支援センターなんですよ。何でこんな堅苦しい言葉を使うのかな。包括支援ですからね、包括支援なんでしょうけど、これじゃ、やっぱり何か親しみを持てないと思います。  これを、せっかく立ち上げてというか、設置して助産師さんにも来ていただいてやろうとしているのに、これをどう周知していくか、どう宣伝していくのか、どうやって市民の皆さんに分かってもらえるのかというのが、今後とても大事なことです。  まず、この周知方法とか妊産婦とか保護者が相談したいときに、一体どこを訪ねればいいのかというようなこともはっきりしておかないといけないと思います。  この堅苦しい言葉も含めてですね、まず周知方法をどういうふうにしますかとお尋ねしたいんですけれども、そしたら次のことも一緒に聞きましょうかね。  その堅苦しい言葉、この包括支援センター、何か親しみやすい名称、愛称が必要だと思うんですけど、その点も含めて御答弁をお願いします。 184 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  総合窓口は、子育て・こども課ということになるんですけれども、今後、周知につきましては、市報、ホームページ、フェイスブックなどでセンターの設置や支援内容をお知らせしたり、妊娠、出産等の手続の際に個別に御紹介をしたりして活発に周知活動に取り組んでいきたいというふうに考えています。  また、多くの方々に知っていただき、親しんでいただくということが重要かと思います。愛称を「だっこだっこ」といたしました。  この「だっこだっこ」というのは、乳幼児健診のときに親子の触れ合いの大切さを伝えるためにお配りしている本市オリジナルの絵本の名称からつけております。全ての親子が温かく子育てができて、その親子を家族や地域の支援が「だっこ」するように包んでいるというようなイメージで子育てを孤立させないまちづくりを目指してまいりたいと思っております。
     子育ての相談をしたいときは「だっこだっこ」ねと思い浮かぶように、機会あるごとにPRをしてまいります。  以上です。 185 ◯ 9番(武辺鈴枝君)  よろしくお願いをします。  このセンター「だっこだっこ」は、やっぱり松浦の強みというか、やっぱり小さいから強いという部分はかなりあると思うんですよね、まちが小さいから強い。そういう特徴とかに応じて、柔軟に運営しなければならないというか、するべきものだと考えております。どうぞ創意工夫を重ねられて、松浦ならではの「だっこだっこ」、これが全ての市民の皆さんに愛称で呼んでいただけるよう、そしてゆっくりと子育てができるまちと、ここに行けばいいという拠点づくりをしっかりお願いしたいと思います。それがひいては、それこそ学力にもつながってくると思いますので、よろしくお願いをいたします。  これで終わります。ありがとうございました。    (武辺議員 一般質問席 降壇) 186 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもって武辺鈴枝議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後3時25分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....