令和4年
小松島市議会9月定例会議の運営について協議のため,去る7月8日,午前10時から第一委員会室において委員会を開会いたしました。
出席の委員は,敬称を略します。
杉本,出口,池渕,南部,米崎,四宮の各委員と私の全員であります。
参与として,中山市長,蔭山副市長,
岡本政策監,
西照総務部長,
藍沢総務部副部長,築
原秘書広報課長,
南財政課長が出席いたしました。
まず,会議期間については,慎重に協議いたしました結果,本日から9月29日までの28日間と決定いたしました。
次に,会議期間中の休会について,5日,6日は議案調査のため休会。12日,13日,14日,15日,16日,20日,21日,26日,27日は各
常任委員会にて付託議案を審査のため休会。22日,28日は事務整理のため休会と決定いたしました。なお,10日,11日,17日,18日,19日,23日,24日,25日は休日につき,会議規則により休会であります。
次に,質疑の発言時間については,行政の答弁時間は含まず,1人45分以内,質疑は完全一問一答形式により,質問席で発言し,議長,
議会運営委員長において調整を行い,その他の運営については,議長において適宜善処するよう決定いたしました。
以上で
議会運営委員会の報告を終わります。
◎ 議長(
米崎賢治議員)以上で,委員長の報告は終わりました。
◎ 議長(
米崎賢治議員)お諮りいたします。
本定例会議の会議期間については,本日から9月29日までの28日間とし,休会及びその他の決定事項については,ただいまの
議会運営委員長の報告のとおり決定することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
◎ 議長(
米崎賢治議員)御異議なしと認めます。
よって,そのように決定いたしました。
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◎ 議長(
米崎賢治議員)次に,日程第3 議案第55号から議案第79号まで,報告第10号から報告第13号までについて,一括上程,議題といたします。
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◎ 議長(
米崎賢治議員)議案の朗読を省略し,提案理由の説明を求めます。
中山市長。
[市長 中山俊雄君 登壇]
◎ 市長(中山俊雄君)皆さん,おはようございます。
議員各位におかれましては,御多忙中にもかかわりませず,令和4年9月定例会議に御参集賜り,厚く御礼を申し上げます。
さて,御承知のとおり,
新型コロナウイルスの変異株である
オミクロン株BA.5による流行の第7波は,これまでの感染の勢いをはるかに上回るスピードで,全国的に急拡大しております。
特に,今年のお盆期間は,3年ぶりに行動制限がなく,帰省や旅行などで人の移動が活発化し,徳島県内におきましても,お盆明け以降,
新型コロナウイルスの感染者数が先月18日には2,000人台,24日には3,000人台に達するなど,感染の急拡大が続いております。
現在蔓延している変異株は,感染しても比較的
重症化リスクが低いと言われておりますが,高熱や喉の激しい痛みに苦しんだという話も聞き及んでおります。
今まさに療養されている方,また,後遺症に苦しんでいる方には,一日も早い御回復を祈念申し上げる次第であります。
また,こうした状況の中,県内の医療現場にも深刻な影響が及んでおります。
発熱外来による患者急増への対応に追われるだけではなく,
医療スタッフにも感染が広がり,医療の逼迫が現実のものとなっております。
昼夜を問わず,患者の治療に当たっておられる
医療従事者の方々をはじめ,関係機関の方々の献身的な御尽力に対し,心より感謝を申し上げますとともに,市民の皆様におかれましては,改めまして,基本的な
感染防止対策である手洗いやこまめな換気,状況や場面に応じた適切なマスクの着用など,
新型コロナウイルスに感染しない・感染させない行動を心がけていただきますようお願い申し上げます。
本市といたしましても,引き続き,緊張感を持って基本的な
感染予防対策の徹底を図るとともに,
関係医療機関等との連携の下,安全・円滑な
ワクチン接種を進めてまいります。
今後とも,自分自身と大切な人の命を守るため,そして,これ以上の医療の逼迫を招かないため,必要な
ワクチン接種を御検討いただきますようお願い申し上げます。
続きまして,令和3年度決算を踏まえた今後の財政運営に関する認識について申し上げます。
本市の令和3年度普通会計の決算につきましては,市制施行以後初めて,歳入・歳出とも200億円を突破した令和2年度決算から,歳入総額では,17億2,600万円余り減少し,約188億8,900万円となり,歳出総額においても,19億8,400万円余り減少し,約180億9,900万円となりましたが,令和2年度に次ぐ過去2番目に大きな決算規模となりました。
依然,収束の見えない
新型コロナウイルス感染症対策を中心に,国や県からの財源を有効に活用し,各種施策を積極的に展開する一方,市制施行70周年の節目を迎え,未来へ続く
まちづくり施策にも積極的に取り組みましたが,
新型コロナウイルス感染症の影響により,中止を余儀なくされる事業も多くございました。
こうした状況に起因した歳出の減少に加え,4年にわたり続いていた歳入の
普通交付税の錯誤措置による減額が終了したことなどにより,歳入総額から歳出総額を単純に差し引いた形式収支においては,約7億9,000万円の黒字となり,本年度の
実質収支額と昨年度額との差である単年度収支についても約2億6,400万円の黒字となりました。
加えて,
地方債残高についても令和3年度末現在で約163億4,100万円と令和2年度末から2億7,400万円余り減少し,
財政調整基金及び減債基金の基金残高につきましても,昨年度の約9億9,700万円から約14億6,200万円へと4億6,000万円余り増加いたしました。
以上,申し上げましたとおり,令和3年度は,コロナ禍という状況にもかかわらず,比較的堅調な決算でございましたが,本年度以降の
自治体財政運営は,近年にない厳しい局面を迎えつつあると考えております。
新型コロナウイルス感染症対策に,引き続き予算措置を講じる必要がある一方,令和5年度以降,
新型コロナウイルス感染症対策に係る交付金の見通しは,現状不透明であり,
一般財源化も懸念されるところであります。
また,歳入では,既に本年度における本市の
臨時財政対策債は,国の
地方財政計画における減少幅を上回る,前年度比71.7%の減少となっており,本定例会議に提出いたしております令和4年度一般会計
補正予算(第4号)においては,
財政調整基金から約1億円の繰入れを余儀なくされております。
しかしながら,本市の喫緊課題としての
人口減少抑止に向けた
子育て政策の推進や将来の
まちづくりの発展を見据えた
小松島づくりの実現に向けては,現在も進めております
日峯大神子広域公園(脇谷地区)整備事業などの大型の継続事業をはじめ,小学校の再編や和田島
津波避難施設の建設などの
普通建設事業に加え,市民生活の利便性にも資する
自治体DXの推進に向けた
ソフト事業など,必要不可欠な事業に積極果敢に取り組んでいく必要があります。
こうしたことなどを踏まえ,今後,国の政策動向や地方自治を取り巻く諸状況の変化などにも的確に対応すべく,計画的な事業実施に向けた財源確保に努めるとともに,
財政調整基金を弾力的に活用することで,中長期的に安定した
行財政運営に努めてまいりたいと考えております。
続きまして,本市が現在推進いたしております主な取組の
進捗状況等につきまして,御報告させていただきます。
まず初めに,
広域ごみ処理施設についてであります。
去る8月23日,徳島市をはじめ,本市を含めた6市町で構成される
一般廃棄物の広域処理に係る連絡会議におきまして,松茂町が計画からの脱退を正式に表明し,松茂町単独での整備に方針転換するとの報告を受けました。
出席した首長から異論はなく,松茂町の申出を了承した状況であります。
現段階におきましては,各市町の
負担割合等が示されておりませんが,稼働中の
ごみ処理施設の老朽化という課題に直面しており,時間的猶予がないというのは十分認識しているところであります。
こうしたことから,事務を委託している徳島市に対して,5市町による
広域ごみ処理施設整備の早期実現に向けた方向性を示し,円滑な事業推進に努めていただきたく要望したところであります。
続きまして,
赤石地区一般廃棄物最終処分場の事業期間についてであります。
閉鎖工事を含めた令和7年度末までの事業期間の再延伸につきまして,私自ら,8月2日に
徳島県知事に対し要望を行い,同月26日付で
徳島小松島港赤石地区における
一般廃棄物処理事業の実施に係る協定の一部を変更する協定を締結したところであります。
今後も,適正な管理に努めますとともに,
処分場閉鎖に向け,適切に対応してまいりたいと考えております。
続きまして,
日峯大神子広域公園(脇谷地区)整備事業についてであります。
本事業につきましては,現在,阿波の狸合戦「
金長たぬき伝説」をモチーフとした
文化教養施設を加えた
施設整備配置計画の見直しを進めるとともに,本年7月から下水道の
排水路工事に着手したところであります。
今後につきましては,
高台エリアにおきまして
地盤改良工事の着手に向け,
文化財保護法に基づく
埋蔵文化財の発掘調査を進めるとともに,災害時の救援活動の拠点とすることから基礎地盤の
液状化対策工事に着手してまいります。
続きまして,雨水・浸水対策についてであります。
公共下水道による
雨水整備事業につきましては,金磯第二排水区における浸水被害の低減を図るため,雨水排水を
金磯南雨水ポンプ場まで流下させるための
雨水函渠築造工事に着手してまいります。
小松島飛行場周辺洪水対策事業の和田島地区につきましては,浸水防除の
基幹的施設となる
雨水ポンプ場の整備について,令和3年9月,
地下構造物の土木工事が完了し,本年7月末に
鉄筋コンクリート造,地下2階・地上2階建てのポンプ棟である建築工事が完成いたしました。
今後につきましては,引き続き,和田島ポンプ場の一日も早い供用に向け,
ポンプ設備及び
沈砂池設備などの
機械設備工事に着手してまいります。
また,
日の出内水地区におきましては,現在,機械・
電気設備工事及びポンプ場から公共水域へ放流するための
放流管渠築造工事を進めているところであります。
今後につきましては,引き続き,
流入渠築造工事及び
ポンプ場内整備工事に計画的,段階的に着手してまいります。
続きまして,本市産品の販路拡大に向けた取組についてであります。
本市はこれまで,首都圏などにおいて徳島・
小松島ゆかりの関係機関と連携し,地域資源である農産物や小松島産はもや和田島ちりめんなどの
ブランディング強化につながる取組を進めてまいりました。
しかしながら,長期化するコロナ禍の影響による経済活動の停滞で,
農林水産業者や
食品事業者を取り巻く環境は大きく変化しました。
本市といたしましては,こうした生産者,事業者の方々の苦境の打開を図るべく,全国の店舗や消費者の皆様に向け,より一層の認知及び流通量の拡大を目指した取組が重要であると考えております。
その先駆けといたしまして,先月15日から2週間,長野県のスーパーマーケットと連携し,39店舗で
ふるさと名物であるハモの加工品を販売し,新たな市場での
キャンペーンを実施いたしました。
また,先月末からは,首都圏における小松島産はも
販路拡大キャンペーンとして,生鮮流通のDXを推進する
株式会社フーディソンと連携し,
首都圏飲食店を対象とした小松島はも
試食イベントを開催したほか,今月9日まで徳島県アンテナショップターンテーブルにおきまして小松島産食材のおいしさを堪能いただくための
小松島フェアを開催しております。
さらに,明日3日からは,2日間で約20万人の来場者が見込まれる,
北海道函館市のはこだて
グルメサーカス2022に初参加し,本市の特産品の
認知度向上を目指してまいります。
今後におきましても,本市が誇る豊富な
農林水産物など,地域の魅力を埋没させることなく,私自身が旗振り役として,県内外の量販店・飲食店等においてフェアを実施するなど,効果的な情報発信・
販売促進活動を行ってまいります。
続きまして,企業誘致に向けた取組についてであります。
去る8月15日,本市と
株式会社FBマネジメントグループとの間で,
事業所立地に関する覚書を締結いたしました。
同社は,ビジネスの効率化・合理化を支援する
アウトソーシング事業を展開しており,本市に立地される事業所においては,本年11月上旬に
総合型BPOセンターの業務を開始いたします。
業務開始時には20名,また,今後3年間で100名程度の地元雇用を目指すとのことであり,令和5年1月には,EC,いわゆる
電子取引代行も実施予定と伺っております。
市内において不足している
デスクワークの求人であることなどから,特に
子育て世代の女性にとって働きやすい職場となるものと期待しているところであります。
また,入居される建物は,結婚式場や宴会場として長く地元で利用されてきた店舗の3階に開設されることから,本市といたしましても,今回の覚書を契機として,連携を密にし,本港地区の活性化及び経済発展のため,積極的に取り組んでまいります。
最後に,
徳島小松島港本港地区における,
にぎわいづくりに向けた2つのイベントについて御案内申し上げます。
1つ目は,今月18日と19日の2日間,本年度の
本市目玉事業であります小松島市
子育て世代応援プロジェクトの一環として,絵本ワールドinこまつしまを小松島市
サウンドハウスホール周辺で開催いたします。
著名な絵本作家による
トークショーや読み聞かせ,ワークショップなど楽しいイベントが盛りだくさんとなっております。
また,パトカーや
はしご消防車など,
子どもたちに人気の乗り物をじかに体験できるコーナーのほか,
キッチンカーや
ハンドメイド雑貨など個性豊かな多数のブースが出店するみなとマルシェも開催されます。
特に,
子どもたちにとっては,多くの絵本に触れることができる貴重な機会であります。入場は無料で,御家族で楽しめる内容となっておりますのでお子様も連れて,奮って御参加ください。
2つ目は,昨年,
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け,開催中止となっておりました市制施行70周年記念小松島阿波踊りにつきまして,来る10月2日に,小松島
みなと交流センターkocolo周辺で実施することを決定いたしました。
徳島が全国に誇る阿波踊りを通じ,小松島の活気を呼び起こし,市民の皆様に笑顔になっていただく。そうしたイベントとなっておりますので,ぜひ,多くの方々の御参加を心よりお待ち申し上げます。
いずれのイベントにつきましても,現下の感染状況に鑑み,より一層の緊張感を持って,県が定める
イベント開催等における必要な
感染防止策を遵守するとともに,
イベント開催中や開催前後における出演者などに対する行動管理をしっかりと行い,参加者の皆様をはじめ,出演者や
運営スタッフなど,全ての関係者の安全・安心を確保し,開催に向け準備してまいりますので,御理解・御協力を賜りますようお願い申し上げます。
本市の主な取組及び事業の
進捗状況等は,以上のとおりであります。
それでは,本日提出いたしました議案及び報告案件の主なものにつきまして御説明いたします。
本定例会議には,令和3年度決算認定に係る議案9件,令和4年度
補正予算議案3件,条例議案12件及び単行議案1件の議案計25件,並びに報告4件を提出いたしております。
議案第64号の令和4年度小松島市一般会計
補正予算(第4号)につきましては,歳入歳出とも1億8,120万円の追加
補正であります。
歳出の主なものといたしましては,
ウクライナ情勢を背景に,小麦価格の高騰を受け,輸入小麦の代替として期待される県産米粉の生産拡大を図るための事業や,原油価格の高騰に伴う
農業資機材の
価格上昇対策としての新規事業に加え,今後の趨勢を踏まえ,所要の
補正をいたしております。
これらによりまして,当初からの予算総額の累計は166億5,100万円となっております。
その他の議案及び報告案件につきましては,お手元の議案書等に記載のとおりでありますので,御覧いただきますようお願い申し上げます。
よろしく御審議の上,
原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。
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◎ 議長(
米崎賢治議員)以上で,本日の日程は終了いたしました。
次会の日程を報告いたします。
次会は,9月7日午前10時再開,上程議案に対する質疑及び市政に対する一般質問であります。
なお,9月定例会議における「ふれあい
市議会コンサート」は,
新型コロナウイルス感染防止対策として6月定例会議に引き続き,延期となりましたことをお知らせいたします。
本日は,これをもって散会いたします。
午前10時31分 散 会
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